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100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜  作者: 優月菜


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第三十八話 普通のデート?⑦【江ノ島散策】

江ノ島。


参道の一番手前から

辺津宮(へつみや)中津宮(なかつみや)奥津宮(おくつみや)と三宮あるのが特徴的で観光目的の場合は必ずそれぞれをお詣りしていくところである。


が、ここは祐希の案内で辺津宮の朱の鳥居の右に行き階段を登らずに脇を通る坂道を上る。

ここは郵便局のバイクや工事車両も通る、島の人たちの生活道路。


坂道を上る途中、鵠沼海岸から先、茅ヶ崎に抜ける海岸線が美しく、さきほどの雨が嘘の様に空は晴れ渡り浜風がさっーと吹いて心地よい。


しばらく歩くと、左側に折れる細い路地が現れた。路地好きな祐希らしい選択ではあるも、実はショートカットの意味もあった。


その路地を抜けた先は御岩屋道(おいわやみち)に繋がる道となり、本日のお昼ご飯を予定している魚見亭の近くに出る。


祐希としては少しでも昼ご飯は人で混まない時間に着きたかったのだ。

十一時半過ごし過ぎベストタイミングに魚見亭に到着。

店内に入ると人気(ひとけ)もまばらで席も「お好きなお席にどうぞ」と言われた。


「せっかくだからテラス席に行こうか?」

祐希に尋ねられ、ウンウンと頷く薫子。


木造のテーブルと椅子の席に着くなり

「雰囲気のある建家(たてや)ですね」

薫子が呟く。


「ここの創業は千八百年代半ばの江戸時代末期

らしいから、もう百二十年も続いてるんだって」

「琥原くん有難うございます、こんな老舗のお店見たいところ満載です!」


「やっぱり気になると思ったよ」

「ごめんなさい。私が普通デートってお願いしたのに」


「美味しいものも食べられて、建物も見られるって一挙両得ってことで!」


祐希は笑った。


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