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100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜  作者: 優月菜


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第三十四話 普通のデート?③【オレの告白②】


言葉につまった祐希を気遣い薫子の方から声を掛けた。


「反省?告白された琥原くんの方が?ですか?」


「うん、それが固形炭酸王子(ドライアイスプリンス)の由来なんだけど、告白してくれた女の子に付き合って下さいって言われた時に、ことごとく"話した事もないのに"とか"名前も知らないのに"とか言って、付き合えないって冷たく断ってたからなんだよね」


「えーと……」

薫子は何と言えばいいのか考えたが、それは琥原くんは間違ってないのでは?と思っていた。


まだ祐希の話は続く

「その断った中にはクラスメイトとか、隣の席だった女子とかもいてね……」


『それは、ちょっと相手の女の子可哀想かも』と薫子も思う。


「俺その頃、本当に全く、そう言うことに関心なくて、でも体育館の裏に呼び出されたりしたら行かない訳にはいかないもんだって周りの友達に言われて行くには行くけど、当時女子はみんな同じ顔に見えちゃって名前も本当に覚えられないし誰が誰だか分からなくて……で気づいたら毎回そう言って断ってた」


「名前が覚えられなかったんですね」

「うん」

即答する祐希に薫子は

「では、琥原くんは悪くないです」

「え?」


「だって本当のことをストレートに答えただけで……言われた(かた)にとっては固形炭酸(ドライアイス)くらい冷たいって思ったかもですけど」

真面目に薫子に言われ少しホッとした表情にはなったものの祐希は心配そうに

「本当にこんな俺でも嫌じゃない?」


「何でですか?」

「冷たい奴って思わない?」

「私にはとっても優しいし、いつも私の事考えてくれてるし、名前も覚えてくれてます」

薫子は真面目な顔で言う。


「それが好きって事だって気づかせてくれたのはカコちゃんなんだよ」

「私もですから」

二人は照れ笑い。


「でもね中高一緒だった奴とかも今一緒のクラスにいたりするから、そのうちカコちゃんの耳にも入るかもって思ったら、その前に俺の今の気持ちを伝えて置かないとと思って……ちょっとズルいかもだけど」


祐希は一呼吸置くと

「カコちゃんの事好きになる気持ちが止められなくて勢いで告白したけど、その時の自分の気持ちを考えたら……あの時の彼女達にも、もっと他の言い方あったかな?って最近思うんだ」


「考え方が変わったって事ですか?」

「うん、もしあの時に戻れるなら名前とか分からなくても、まずはこんな俺のことを好きになってくれた事にお礼を言って、でも自分の気持ちには嘘つけないからってごめんなさいって、彼女達の告白してくれた勇気に対して応えなきゃいけなかったって思ってる」


薫子は黙って頷くと、祐希が更に

「できる事ならいい加減な応え方しちゃったことを謝って周りたいくらいなんだけどね」

とも続けた。


「やっぱり琥原くんは優しくて真面目な私の自慢の彼氏さんです」


薫子がニコニコしながら言うと祐希はものすごく照れながら

「それはそのままカコちゃんにお返しします」

と言って笑った。


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