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100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜  作者: 優月菜


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第二十五話 カッコよすぎる彼⑦


桜達と別れた後。

 

祐希が気を遣って前もって

「今日も何時までにお(うち)に帰るとか決まってるよね?」

と聞く。


「はい、ごめんなさい。日曜日だけは家族で夕飯を食べる決まりになっていまして六時には自宅に戻らないと……です。」


帰りの電車の時間も考えると、有名どころだけでもを全部回る時間もなさそうだ。

東京文化会館と 国立西洋美術館は向かい合っており、今はここにいる。


「こちらこそ、ごめん」

「え?何がですか?」

「俺の知り合いに合わせたばかりに、ただのご飯じゃ済まなくなって」


「あ!でも私は私が出会う前の琥原くんのお話が聞けて、むしろ嬉しかったし楽しかったです。来て良かったなって思ってます」

答える薫子。


『うわーもう抱きしめたいっ』と思いながら

「そう言って貰えると俺も嬉しい、有難う」

祐希はカッコつけた。


「ちなみにどうしても見たいところがあったら先に回らない?」

祐希が薫子に尋ねる。

「 東京国立博物館 です!表慶館も捨てがたいけど、ちょっとスケッチしたいです」


東京国立博物館は帝冠様式(ていかんようしき)

鉄筋コンクリートの洋風建築に、伝統的な瓦屋根を載せた和洋折衷のデザインの建物だ。


「分かった、じゃまずはそこに行こうか」

「はい!」

元気よく答えた薫子に祐希はまた右手を差し出す。


『今日もドキドキ止まらないよ』と頬が染まる薫子だった。


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