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第百五十三話 二人の想いは……
「カコちゃん」
「……?」
「俺の方が不安だった。母親は家庭のある父親を好きになって、裕子さんと兄さんから夫と父親を奪って俺を産んだ。認知はされてても婚外子だし。そんな訳のわからない家庭で育った俺で本当にいいって思ってくれるのかって……ただのヤキモチ焼きで、俺だけ見て欲しいなんて子供っぽいヤツでいいのかって……」
「琥原くんじゃなきゃイヤなの」
「全部分かっても?」
「琥原くんじゃなきゃダメなの」
「本当にいいの?」
「琥原くんがいいの」
「俺もカコちゃんじゃなきゃイヤだ」
「琥原くん……」
薫子が顔だけ祐希の方を向けると、祐希の唇が落ちて来た。
「ん……」
口づけを重ねる二人。
「もっと琥原くんのこと知りたいの。離れてた分だけ、もっともっと……」
「カコちゃん……?」
「未来は分からないけど……でも今は琥原くんしか見たくない」
「俺はもっと前から、そうだった……」
祐希は薫子をそっと抱き上げた。




