第百三十話 焼き鳥屋で!!?②
直希は観念した様に後を続けた。
「実は五月に大学時代の同期会があって、友人からの情報で弟の祐希がとある女子学生と付き合い始めた事を知った。僕が弟を溺愛しているのは有名な話しで、それを聞いた後、どんな女子学生なのか心配になった」
「私は直希さんと琥原くんのことを知らなくて……でも琥原くんと私の事は、ご存じだったんですね……」
「あぁ、試すつもりだった」
「あの特別講義自体が私を試す為だったって事ですか?」
高見沢教授の読みは当たっていた。
「君がどんな態度を取るのか?と言うことに関係なく、質問をすることは考えていたんだ……でも君は期待以上の回答をくれた。しかも課題までもね。とても君に興味が湧いた」
「勝手にご関心を頂いても迷惑です」
はっきりと言い切る薫子。
それに対して直希は目を合わせて言う。
「本当にそうかな?」
「え?」
「最近の君は僕に関心がある様に見えるのは、僕の思い違いかな?」
薫子は自分の知識欲を思い返して返す言葉を失った。
そこにちょうど焼き鳥の塩・タレの盛り合わせの大皿とうずらの玉子の煮付けの鉢が運ばれて来た。
「今、祐希とは疎遠になっている事も知ってる。本人から聞いた訳じゃないよ。学生達の噂話からね。ついでに話しておくけどシンデレラ伝説の話も三年生の一人が靴を拾った奴だったらしく、そいつから聞いた」
薫子は話題が変わる事を願ってタレのねぎまを一本皿から取ると肉を口に頬張った。
が、まだ直希の話は続いた。
「そんな時を狙った訳じゃない。三十にもなって、自分の気持ちを持て余すとも思わなかった。赤坂の夜のことを本当に申し訳なく思っているからこそ責任を取らせて欲しい」
「は?」
ネギをシャクシャク食べながら薫子は本当に驚いた顔をする。
そしてやっとの思いでネギを飲み込むと
「どう言う意味ですか?」
と尋ねた。
「もちろん結婚を前提に付き合って欲しいと言うことだよ。そして君の意思を尊重する。その気になってくれるまで僕は待ち続ける」
薫子は無心になってうずらの玉子を食べ続けた。
いつもご覧頂き有難うございます!
いやいや大変話しが入り組んで参りましたが、いかがでしょう?
皆さんがもし薫子として、お付き合いするなら
①琥原祐希(噂の固形炭酸王子)
②稲垣直希(弟溺愛ただし高学歴・高身長・高収入)
③木元達也(ただし婚約者あり)
④薫子の靴を拾った人
⑤鈴木優磨(後は社長だが、高飛車キャラ)
誰が好みですか?(笑)




