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100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜  作者: 優月菜


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第百二十六話 動物園でまさかの!?


直希は薫子の様子を伺いながら話しかけた。


「そう言えば、何だか気恥ずかしくて聞けなかったけど、君が着て来たのもブルックスブラザーズだよね?オックスフォード・ピンクかな?」


丸被りが朝と比べると不思議とそこまでは嫌でもなくて、薫子は妙な気持ちになっていた。


「気がついていらしたんですか……」

「僕が英国(イギリス)に留学していた当時オックスフォードではカレッジカラーとは別に男子学生もピンクを着てボタンダウンもセーターもピンク色に合わせるのが流行ってた。伝統を逆手に取ったお洒落としてね」


「そうなんですか。留学されてた頃、直希さんも何かピンク色のものって着ましたか?」

祐希はピンクが似合ってたのを思い出す。


「僕の留学先はケンブリッジだから、カレッジカラーは水色(ライトブルー)だったし、学科ごとに決まったカレッジマフラーにダッフルコートが定番だった。もっとラフな雰囲気が流行ってて、さすがにオックスフォードピンクは着られなかったよ」

「似合いそうですけど……」


「なら、お揃いで着ようか?」

「いえ、いいです」

「何でも即答だねぇ。つれないなぁ」

直希は苦笑いした。


上野動物園の正門を入るとすぐそこに、もはやパンダ舎に入るための行列が出来ていた。


「あぁ、あそこだね」

「もう結構長いですね……待って頂けますか?」

「もちろん」

「すみません。ワガママ言って」


「君の我儘なら何でも聞くよ」

直希はわざと薫子の耳元で囁いた。


「まだまだですね」

かれこれ一時間近く待っている。


すると、後ろの方から聞き覚えのある声がした。

「カコちゃん!カコちゃんじゃない?」


薫子は一瞬にしてその声の主を桜だと思う。

が、振り向かず、直希の腕に自分の腕を絡ませると思いっきり引っ張る様に列から抜け出す。


「直希さん、もう行きましょう!」

「知り合いじゃないの?」

「振り向かないで下さい」


そのままその場を立ち去った。


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