第百十話 警戒注意報
食べきれないほど用意されていた菓子パンを手土産にされた薫子は何度も高見沢と坂崎に頭を下げてお礼を言いながら部屋からでで行く。
坂崎が
「教授、心配性ですね。本当の娘さん以上に三枝さんのことを気にかけていらっしゃるみたいに見えますよ」
「杞憂※ならいいんだが、直希君が三枝さんに三階建ての木材の問答をした時の真面目なフリして楽しそうだった顔が気になるんだよ。稲垣もそんなヤツで、見た目との差がある女性に惹かれての不倫騒動だったから……」
「でも今回は稲垣先生も三枝さんも独身ですし、お互いがいいならいいんじゃないんですか?」
「いや、三枝さんには琥原君の方が似合ってる!」
「それは先生、男と女の仲は分かりませんから……でも意外とロマンチストなんですね!」
「ふん!君が現実主義者とは思わんかったよ。いずれにしても琥原君にも三枝さんにも幸せになって欲しいだけだよ」
「確かに、あの二人お似合いですもんね」
「うんうん」
そんな会話が薫子が立ち去った後、続いていたことを彼女は知らない。
「警戒心、警戒心」
でも、具体的にはどうしたらいいのか?分からない薫子だった。
だが翌週、薫子は絶望を味わう。
自分が稲垣助教授の部屋に呼ばれて、そこで偶然、祐希に出会ってしまったからには、何かしら起きることは予想はしていたが、先週までは話しかけようとすれば手の届く位置にいたはずの祐希にあからさまに避けられるようになってしまった。
全く目が合わないどころか講義が終わると姿自体見えなくなる事もあった。
いつも100分の2の青写真をご覧頂き有難うございます!!
また初めてお手を取って頂いた方々も見つけ下さり本当に有難うございます♪
心のすれ違いの薫子と祐希。
恋人同士で同じくらいの熱量でも違うことがあるのですよね……。
そんな二人はこれからどうなるのか!?
皆様方にお見守り頂けると嬉しいです♪
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少し欲張りになって来た
優月菜でした(>人<;)




