盗賊は愛妻と歩み続ける
「何故」
ナサと呼ばれる鬼将軍の男が喘ぐ
彼は少数の配下と共にシャインミナに抵抗を続けている
「ナサよ」
シルトが拡声器を使い呼びかける
「既に魔王はこの世にいない」
そしてナサは降伏世はシャインミナに統一された
シャインミナ統一記の一つであり
一番人気が高いシルト・フリーデン英雄譚を読み耽る女性は
「ミナ明日入信するから早く寝るんじゃ」
母の言葉に
「あー有難うおかあさんおやすみ」
ミナはソファーから立ち上がり母に挨拶
母譲りの艶やかな黒髪と真紅の瞳を持つミナは
「素敵な出会いが欲しいです」
愛神の二人フランとノエルに入信目的を伝える
「此れどう」
ノエルはギリシャ神話風の服であり美しき女神である
何処からか写真を取り出しミナに問う
「なかなか」
フランはラブの秘密指令の遂行は無理だなと思いつつ
「まだ早くない」
「そんなことありません」
伝えきっぱりと断られる
「おかあさんも父も応援してくれてますし」
フランはうん心のうちでは君の御父上ラブ猛反対してるけどねと
「ジャステさんに認められる」
「良い男ばかり集めましたから大丈夫ですよ」
ノエルの言葉と微笑みにフランはうん無理と諦めた
フランもまたギリシャ神話風の服であり威風堂々たる男神である
マルスとフロウそしてシルトとベルはヒガンと呼ばれる世界に旅立ち
アルムはホープと名乗り軍神をしている
リタは良い出会いに恵まれ幸せに暮らし笑いながら逝った
世界は今ようやく安寧を迎える・・・・・・
「何だ」
また一人と消されてゆく恐怖の中ソレは叫ぶ
「おかしい」
「此の世界＜グロウバサル＞」
「こんな化け物が」
「許容できる」
「世界じゃない！！！」
其の言葉を最後に其れはフランに食われた
「やれやれだね」
女が現れ
「ヒガンは何時でも協力するわよ」
「茜さんチース」
「でどう」
「新しき管理神フラン」
茜の問いにフランは
「おためしは」
「こんなコースがあるわ」
「持って行っていい」
「勿論奥さんと相談して決めて」
「茜さんありがと」
「いえいえ」
盗賊は愛妻と歩み続ける・・・・・・・
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