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日替わりだんなさま2 甘々特盛り  作者: 海のくらげ


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第三話 答え合わせ

#第三話 答え合わせ



男は思った以上に女を見ていないのよ。

ソフィア様は出掛ける前に嘆くようにそうおっしゃった。

アンナはルーク様の首を絞めるジェスチャーをして、振り向いたルーク様に何でもないという感じで目をそらしていた。


「クロエ、支度が出来たか。さあ行こう」

第一声がそれだった。

ソフィア様は怒りルーク様の手を扇子で叩かれた。

「他にいう事がないの?」

「あ、ああ。クロエ、綺麗だよ」

「今日はデートは中止です!」

ソフィア様は私を抱きしめて後ろに隠すようにされる。


私はルーク様に助け船を出す事にし、頭のリボンと腰のリボンを指さした。

「あ、ああ。リボン。可愛いね」

所詮こんなものかとがっかりしてソフィア様は先ほどの「男は・・・」の言葉をおっしゃった。



二人で馬車に乗り込み(もちろんルーク様は私が馬車に乗るのをエスコートして下さる)、見送りに出てくれた皆に手を振ってルヴァン邸を出た。

「ソフィア様とアンナが一生懸命支度してくれたんです」

「ほう、そうなのか。母上はずっと女の子が欲しいと嘆いていたからな。特に私が呪われて三人に増えたのにどれも男だから嫌になったようだ」

ルーク様、ソフィア様が満足された話じゃないんですよ?私を褒める所です。

「ルーク様は私を見てどこが違うか分かりますか?」

「うーん、リボン」

「それは私がお教えした事ですよ」

「待て、待て。考える」

「では三人で協力して考えてください。レオン様なら分かるかも?」

ルーク様はしぶしぶ頭を下げておでこを差し出される。


レオン様はいきなり私を抱きしめられた。

く、くるしい。

「レオン様!」

「ああクロ!可愛い!いつにも増して可愛い」

ダメだ。

「エイル様に交代して」

レオン様もしぶしぶ頭を下げられる。


「ちーちゃん!好き!」

やっぱりか。どうしてこうも三人とも見てないのか。

「今日は普段と違う匂いがするね!」

あ、犬の本領発揮。でも乙女に向かって匂いとか言っちゃダメ。

「エイル様、おまけで正解です!今日は髪にもオイルが付いているし、日焼け止めも塗ってあるし、爪も磨いてオイルで綺麗になってます」

言って手のひらを上にして指を曲げて爪を見せる。

「ほんとだー、ちーちゃんのお爪きれい!」

「あと、令嬢には匂いとか言っちゃダメです。ちゃんと香りって言ってくださいね」

「はーい、ちーちゃんの香りとってもいい!」

すんすんしだす。これはくすぐったいから耳元に顔が近付く前にやめさせたい。

「さあ、今日はルーク様とのデートだから変わってね」

「はーい」

なんか聞き分けが良い。


「裏に回ると見えるものだな。髪型が違う。うっすらと化粧もしているし、ドレスは母上のを借りたのだな」

「そうです、急によくお分かりですね」

「ああ、レオンと話したら色々と細かい所まで気が付いた。大き目のリボン、これは母上の趣味じゃないか?」

「あれ?よくお分かりですね?」

「エイルが小さい時は無理やり女の子の恰好をさせていた時期があった。その時大き目のリボンが好きでよくさせていたんだよ」

なんとそんな事が。ソフィア様長年の夢だったわけね。

「ああ、母上が怒っておられたのはこの事だったんだな。クロエの可愛さを少しでもアップさせようとあれこれしてくれたのに気付かなかった。改めてクロエ、すまない。そして綺麗だし可愛いよ」

ルーク様は照れる事なくまっすぐに私を見つめておっしゃる。

そういう事は至近距離で言うものじゃあない。

私の中の乙女が鐘を鳴らし非常事態を宣言した。

鐘の音に合わせて心臓の拍動もルーク様に聞かれてしまう。

それに耳まで真っ赤になってしまった。


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