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15-4 ちょっとだけ光が差し込んだ
私が今取っている行動は、本当に正しいのか。
私が死ねば、みんなは私という厄介な存在から解放される。
それは、私の愛する者たちや、その先に連なる者たちの不幸も、きっと消える。
でも、それは本当に、幸せになったと言えるのだろうか。
私が逃げるために、勝手に決めつけているだけじゃないのか。
それに、アザゼル兄さんが大魔王になって、魔界が大混乱に陥ったら……結局、みんなは不幸になるだろう。
じゃあ、私が大魔王になれば、みんなが幸せになるのか。
アザゼル兄さんのことを散々言ってきたけど、私に兄さん以上のことができる自信なんて、正直ない。
もしかしたら、魔族が全員消えていなくなるほど、大きな戦争が起こるかもしれない。
……でも、私が生き残れば、少なくとも私の周りだけは守れる。
なら、その方がいいんじゃないか。
そうだ。そもそも、父さんと生死を賭けて戦う必要だってない。
私が勝って殺さない、あるいは引き分けに持ち込む方法だってある。
真っ黒だった私の心に、ちょっとだけ光が差し込んだ。




