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The Chaos Effect  作者: Michael Lange
第三反復 2011年
42/43

定義 《炎の勇者》

【《草原の聖女》】

私たちはチームワークはあるけれど絆がないパーティでした。

いつも会話はあまりなく、あるとしてもたわいない世間話や事務的な話だけ。

でも、私たちは色々なことができました。

《クエスト》も何個も攻略し、人を救えた…はず。

でも結局こうなりました。

パーティはバラバラ。ほとんどが亡くなって私も死にました。

あの日…あの男の子を助けられなかったあの日から私は何か変われたでしょうか。私は誰かを救えたでしょうか。

たぶん誰も救えなかった。

誰かを救おうとして私は《炎の勇者(የነበልባል ጀግና)》と冒険することにしたんですけどね。

だめだったかー。

私はいっっっっっつもこうだ。いっつも何をやっっっても上手くいかない。

だからこそ、彼女…《炎の勇者(የነበልባል ጀግና)》には幸せになってもらわないと困る。

そう…ちょっとだけ考えてしまうんです。


【《炎の勇者(የነበልባል ጀግና)》】

私は少しだけでいい。

それが口癖だった。

誰かほかにそれを欲しい人がいると思うから。

欲しい人がいなかったとしても鳩にやればいい。

目が覚めた。

私は生かされたのか。

彼女は何のために。私を。殺さなかったのだろう。

「お。起きたか。」

私はガラスでできた箱に閉じ込められていた。

「俺はDuane。教えられるのはその情報だけだ。」

彼はそう言った。

コーヒーを淹れる音が空間に響く。

「出よう。なんて思うなよ。出られないからな。」

私はずっと生かされた意味を考えていた。

「コーヒー。飲むか?」

彼はコップをこっちに見せてきた。

「いらないよ。」

「そうか。なら取っておこう。SDGsってやつだ。」

意味が違う気がするが、あえて反論しないことにした。

「私は…私は何で生かされたの?」

私は一番言いたかったことを言った。

「ああ。それはTesifaに聞いてみないとわからないな。ただ…生かされたっていうのは正しくないぞ。正確には猶予があるってだけだ。」

猶予?

「3カ月。3ヶ月後に処刑する手はずになっている。まあ。事情が変われば予定も変わるけどな。」

なるほどね。予想してたとおりだ。

ちょっと早かったかもしれないけど。まあまあ。

少しでも伸びるようならよかった。



【Tesifa】

「おい!何してたんだTesifa!心配したんだぞ!」

Elijahが吠えている。

「それはどうでもいいけどさ。《炎の勇者(የነበልባል ጀግና)》は?どうしたの?」

それを一番知りたい!

「どうでもいいって……《炎の勇者(የነበልባል ጀግና)》は2ヶ月後に処刑することになってる。」

はい?

「だめ。それは絶対だめ。とめることってできる?」

「何言ってんだ?」

「だから処刑はやめろっちゅうてんねん。」

「……そう言うと思ってたよ。」

「ならさっさと止めい!」

「…止めてどうするんだ?」

「……一緒に住む。」

「………それはさ……ArbyくんやTaylorさんにとって安全だとでも思っているのか?」

「…………大丈夫。彼女ならね。彼女と約束したから。」

「……………約束?何を?」

「あんたの世界をぶっ壊してやるって。」

「はあ…………本当にお前は……やばいな。」


【Arby】

Tesifaが帰ってくる。そう聞いて喜んだのは僕とTaylorだけではなかった。

「え?Tesifa帰ってくんの?!やったー!!」

そう言っているのは僕の腕を抱いているAmyだ。実はCalicoからの帰り道、Amyに告白された僕は二つ返事でオーケーし、付き合うことに。

「……やったーだね!」

それを歯ぎしりしながら見ているSidney。

Amyのことが好きだったのだろうか。

「なんか怖くね?Sid……」

そう言うのはAlto。Sidneyのことが好きだったけど1年前にSidneyが遠距離恋愛してる彼氏がいると知ってからは諦めた。

「そんなことよりも勉強しないと…勉強…」

なんかものすごいガリ勉になっているのはClyde。

大学受験が近いからかな?

「いえーい!!Tesifaにまた万引…フゴッ。」

Patriciaがなんかやばそうなことを言おうとしてAmyに口を塞がれた。

そうこうしているうちに玄関が開いた。

僕たちは用意していた言葉を発する。

「「「「「退院おめでとうTesifa!!」」」」」

そこにいたプラチナブロンドの少女は笑って言った。

「ありがとう。」


「ね〜え〜?Judithちゃ~ん?」

母親が怖い。誰もが一度は感じたことのあることだろう。だけど…他人に怒るとこってあんまし見たことなくない?

「ど〜して。Tesifaが被爆して1ヶ月無菌室に入ったりしなきゃいけないのかな〜?安全って言ってなかったっけ〜?」

「そ…そ…そ…それはだな…」

「言い訳は許さねぇよ。」

「ひいっっ。すみませんでした!!」

怖い。ガチで怖い。

「……私がこんなところにいてもよいのかな。」

「あ、あの…お気遣いなく。」

で。この2人の女性は誰だ?

部屋は余ってたけど、もしかして…新しい入居者?

そこにTesifaが来た。

「あれ?そういえばArbyに言ってなかったっけ?新しい入居者さんたちです!自己紹介どうぞ!」

振られたのは金髪の背の高い方の女性。

「えっとね。私はAmbre。Ambre Cézanne。《France(フランス)》出身です。気軽にAmbreって呼んでね。」

うっ。眩しい。なんだこの眩しい生命体はッ!

「そっちもどうぞ!」

振られたのは赤毛の背の低い女性。少し中性的な感じがする女性だ。

「えーと。私は《炎の(የነበ)…いや、私はMenoriっていうんだ。よろしく。」

なんかすごい。

「えっと……住ませちゃっていいかな。Taylor。」

え?許可取りまだだったの?

「全然いいよー!部屋余ってるし。有効活用だね。まずはJudithを〆る。」

……いいんだ。

「え?ほんと!!よかった!」

まあTesifaが嬉しそうで良かった。

そして……

コンコン。

ドアがノックされた。

「はーい。どちらさまー?」

Taylorが玄関を見に行く。

「?Arby?いるわよ。」

僕は立って玄関に向かう。

すると……

「ねえ。喜んでくれた?」

褐色肌の白いワンピースを着た少女が笑みを浮かべて立っていた。

青いチャドルは着てないんだな。

第三反復は2011年を舞台にしているため、もしかしたら当時なかったはずの店や場所が出てくるかもしれません。

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