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The Chaos Effect  作者: Michael Lange
第三反復 2011年
43/43

定義 《مجری جهاد》

【2012年10月21日のAnahitaの《授業》より引用】

一口に《الإسلام(イスラム)》って言っても色々派閥があるんだよ。《Christiani(キリスト教)ty》がProtestant(プロテスタント)とかCatholic(カトリック)に分かれてる感じでさ。大きく《شیعه(シーア)》と《سني(スンニ)》に分かれてるんだ。

まずは《شیعه(シーア)》はمحمد(ムハンマド)の血統がالخليفة(カリフ)となるべきだ!とした宗派で、私はこっちに属してる。

そして《سني(スンニ)》は実力のある人がالخليفة(カリフ)になるべきだ!محمد(ムハンマド)の血統は必要ない!とする宗派のこと。この2つの宗派は対立してるんだ。

それで、私は《شیعه(シーア)》の《مجری جهاد(ジハード執行員)》っていう役職についてる。

じゃあ《مجری جهاد(ジハード執行員)》について説明しようか。

名前の通り「聖戦を執行する人」だよ。

これはلاهابار(ラハバル)に任命される職で、主に……言い方は悪いけどスパイ活動って言えばいいかな。これでもマイルドにしてるんだよ。

それで、数ヶ月前かな。《مجری جهاد(ジハード執行員)》のリーダー格だった《Michonne》が裏切って、《دكتور نور(ヌール医師)》と共に《Michonne》派を作り上げた。そして私は《Michonne》派と《خامنهای(ラハバル)》派のどちらからも勧誘されてたんだけど、《庇護者》くんが私に決めさせてくれたから《خامنهای(ラハバル)》派につくことにしたんだ。Arbyくんには感謝してるよ。ほんとね。



「やっぱり。後ろにいるんでしょ?分かってるんだから。」

私は《ایران(イラン)》の細い通りを歩いていた。

「バレちゃってたかー。残念残念。」

そこに出てきたのは軽薄そうな人物だった。

バラクラバをつけた黒ずくめの男。

「へえ。《Michonne》派は《سني(スンニ)》の過激派も味方につけてるんだね。《Jihadi George》?」

彼は笑ったような声を上げた。

「あはは。知ってたのか。それはとってもいい心がけだね。《دماوند(ダマーヴァンド)》」

彼は私の目を見て言った。

「君はすごいね。あえて“少数派”であろうとする!素晴らしいよ!少数派も生きる権利があるはずだ!僕もそう考える。でもね。」

彼は一区切りおいた。

「お前らは少数派である前に異端なんだよ。」

私は右に跳んで避けた。

銀製の中世風の剣。

「いい反射神経!僕も見習いたいなぁ。」

違う。違う違う違う。彼はあえて外したんだ。避けなくても外されていた。何か明確な意図がある。

「まあ。これからちょっと遊ぶけど勘弁してね。سنبدأ الجهاد الآن. كُنْ مَوْزَانًا لِلَّهِ. سيفٌ سراسنةٌ طويل!」

私は追いきれなかった。

右肩に鋭い痛みが走る。

私の右肩から先がなくなっていた。

「ぎ…ぎ…ん。」

私は痛みをこらえる。

また来る。次の攻撃が。

「…まだ私は死なない。خدا بزرگ(私は) است. به(いつもいつもわがまま) من قدرتی(だった。だけど今は) عطا(違う。) کن، قدرت(だから私に) اژدها(力を).《部分竜化、右腕》」

右腕が肥大化し、再生、鱗がついた竜の腕のようになった。問題ない。

彼は言った。

「あは……そんなの知ってるよ。他にネタないの?」

私は右腕の竜化をもとに戻し、《部分竜化、羽》を行う。

「見てみる?新技。驚いて死なないようにね。」

私は羽で跳んだ。

跳んだというのは飛んだということではなく、足で飛び出していき、羽で推進力を上げたというだけの話。

そしてそのまま《Jihadi George》への間合いを詰める。

「あは。すごーい。」

彼は中世風の剣を一振した。

私はその斬撃を避け、右腕を部分竜化し拳をぶつけ……

「無理無理。そーれは無理だよ。」

手で止められた。

「うーん。乙女にはめちゃくちゃ恥ずかしいことなんだけど命よりも大事なものなんて私には《庇護者》以外いないからやっちゃうね。」

私は口を大きく開けた。

「歯、綺麗でしょ?」

その時、目の前の男は炎に包まれた。


「これくらいでいいか。」

黒焦げになった男は放置しよう。この処刑人は思っていたよりも強い。きっとまだ生きている。

「殺すなって言われちゃったもんねー。《庇護者》に。」

私はその約束は守ろうと思う。

あと思ったことが1つある。

この男にも何か事情があるんだろう。私と同じように。

「誰だって事情を持ってるものさ。」

さて、次はخامنهای(ラハバル)にでも会って《庇護者》と住むことを許してもらうか。

「何でも楽なことはなかりけりー。」


「ねえ。喜んでくれた?」

彼がその家のドアを開けてくれて、彼の姿を見たとき私はそう無意識に言っていた。

何で私が彼を庇護しようと思ったのか?そんなことどうだっていいだろう。

良くないのかもしれないけど私はあえて言う。恋愛とかそっち方面じゃない。たぶん。

彼が、私に《意味》を与えてくれたから。私がどちらにつくか決めさせてくれたから。私は…彼を守ることに決めた。

だからどんなことがあろうと私は…

「ねーえー。Arby?何でこの子がここに?」

えっと…《庇護者》にベタベタしてるこの頭が燃えてる女は一体……

「えっと…何でだろう。」

………決めた。守ってなんかやんない!!

「喜べやクズ!!」

「何で!!」

そうして、私はこの家に居候することになった。


第三反復は2011年を舞台にしているため、もしかしたら当時なかったはずの店や場所が出てくるかもしれません。

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