第70話『沈みゆく塔と、記録なき守護者(後編2)』
「──この風圧、やばっ……!」
ヨシオは反射的にしゃがみ込み、真横に飛び交った風刃をかわした。その直後、背後の石柱が斜めにスパッと裂け、轟音を立てて崩れ落ちた。
「やっぱり攻撃の軌道が読めないわね……」
リリィが苦々しく呟き、魔導書を展開。光の防壁を構築しながら、ヨシオの背を守るように移動する。
「エリュ、今のうちに法陣を!」
「任せて!」
エリュが足元に魔力を流し込むと、淡い紫光の陣が浮かび上がった。だが、それと同時に──
「ハイハーイ! 遅れてゴメンよォッ!!」
爆音と共に天井が砕け、巨大な鉄球に乗った人物が突入してきた。鉄球は守護者の巨大な手に叩き落とされ、爆発四散。煙の中からぴょんと飛び出してきたのは、あの男だった。
「ウケール!?」
「ヒャッハー! さすがオレ様、ギリギリ間に合う天才っぷり!」
──なぜかサングラスに羽根付きヘルメットという謎装備のウケールは、爆煙の中で華麗に着地すると、
「んじゃ、遅れた分はこのウケール様が取り戻してやるぜ!」
と叫んで、いきなり守護者に突撃。全身にまとう謎の光、いやまさかの「奇跡の冗談魔法」が炸裂した。
「ド派手にぶちかませ! ウケール式──拳闘爆裂百連翔ッ!!」
ドカドカドカドカ!!
もはや物理法則無視の連撃が守護者の腹部にめり込み、その巨体を仰け反らせる。
「やったか!?」
「いや、まさかウケールの一撃が……」
──その時、守護者の体に入っていたひびが、一気に全身に走った。次の瞬間、光を散らして砕け、塔全体が大きく軋んだ。
「うわ、ヤバい! 崩れるわよッ!」
「脱出しろ! このままじゃ──」
「──いや、出口は……!」
天井から差し込む光が収束し、一条の光柱が浮かび上がる。それはまるで──
「……試練、完了の合図だ!」
ウケールの拳を皮切りに、塔の最後の守護者は倒れ、試練は終わったのだった。
彼らは光柱に包まれ、塔の外へ転移される。
そして……新たな冒険が幕を開けるのだった。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。
あと、感想も書いてくれるととても嬉しいです!




