↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『転生したら村人Cだったのに、なんで俺が世界救ってんだよ』  作者: 甲斐悠人
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
64/155

第64話『時の檻と、砂に埋もれた記憶』

ギルドを出たあと、俺たちはしばらくの間、中央広場のベンチでまったりしていた。


「まったく……クエストってのは終わった直後にまた来るのがお決まりなのかよ……」


俺がため息をつくと、ウケールが豪快に笑いながら肩をバンバン叩いてくる。


「おう、ヨシオ! 冒険者の宿命ってやつだな! ついでに昼メシ食ってから行こうぜ、“砂漠の遺跡”ってやつに!」


「砂漠かぁ……また暑くて体力奪われるやつ……」


リリィがげんなりと呟く。どうやら、今度のクエストは砂漠地帯にある古代の遺跡で、“転写の断章”と呼ばれる古文書を探索するという内容らしい。


そこへ――


「……また、ややこしいところに行こうとしてるのね。ヨシオってば、トラブル体質すぎない?」


懐かしい、聞き慣れた声が耳元をかすめた。


「――エリュ!」


振り返ると、そこには腰までの長い銀髪を揺らす、冷静沈着な魔術士・エリュが立っていた。見覚えのある黒衣をまとい、瞳は相変わらず鋭い。だけどその奥には、どこか懐かしさのようなものが宿っていた。


「おいおい、久しぶりってやつじゃねーか。どこ行ってたんだよ?」


ウケールが手を挙げると、エリュはふっと微笑む。


「……王都で調査任務よ。だけど、あなたたちの“バルス=グラード”攻略の噂、すぐ耳に入ったわ。派手にやったわね、ヨシオ」


「派手にやったのは俺じゃなくて、リリィとかウケールの方……」


「謙遜? あら、らしくない」


「いや、わりと本気で言ってるんだけど……」


そんな軽口を交わしつつ、俺たちはエリュから今回の“遺跡”についての重要な情報を受け取った。


「……今回の『転写の断章』。本当にヤバいのよ。それは“時間”そのものを操作する理論式が記されている。だから王都の魔法管理局も極秘に調査していた。……だけど、どうやら情報が漏れて、複数の勢力が動いてるわ」


「勢力って……まさか“黒鱗教団”とかも?」


リリィが緊張した面持ちで言うと、エリュは小さく頷いた。


「そう。“時間を戻す”という発想が連中にとって、どれだけ都合がいいか、想像に難くないでしょ?」


「なるほど……それが“時の檻”ってわけか」


俺は立ち上がり、両手を軽く広げる。なんか、また面倒くさい流れになってきたけど――


「いいぜ。やってやろうじゃん、その檻とやら、ぶっ壊してやる」


「ふふ……その無謀さは相変わらずね。だけど、だからこそ“共に戦える”って思える」


エリュが口元に笑みを浮かべる。クールな魔術士の表情に、少しだけ懐かしい柔らかさが宿っていた。


「で、ヨシオ。私も今回のクエストに同行するわ。王都から正式に派遣された魔導管理局の立場としてね」


「うわ、肩書き強い。俺たちよりずっとまともじゃん……」


「見た目だけよ」


小さな笑いが起きる中、俺たちは再び集った――今度は、エリュを加えた最強(?)のメンバーで。


そして翌朝。


俺たちは東の“月影の砂漠”へ向けて、馬車に乗り込んだ。


――次なる冒険は、時を巡る古代の罠と、過去に葬られた真実を暴く旅になる。


けれどそれでも、俺たちは進む。


だって、仲間がいれば、どんな時間だって越えられるって――信じてるから。



---


「面白かった!」




「続きが気になる、読みたい!」




「今後どうなるの!!」




と思ったら




下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。




面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!




ブックマークもいただけると本当にうれしいです。




何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。