第51話『熱湯の戦場!ヨシオ、湯けむりの奥義』
「《火炎波》っ!!」
フードの男が放った灼熱の魔法が地面を焼き払い、周囲に熱風が吹き荒れる。俺たちはその余波を受け、岩陰に身を隠していた。
「くっそ、あの黒幕……今回は本気出してきてやがる」
俺は額の汗を拭いながら言う。エリュが眉をひそめ、呟いた。
「彼の魔力、以前より格段に強い……どうして……?」
「どこかで力を増幅させてる……それに、この地形。火山地帯は奴に有利だ」
ウケールが地面に落ちていた魔石のかけらを拾い、睨む。
「これ……魔力増幅用のコアだ。ギルドの禁制品じゃんか。つまり、ギルド内部に内通者が──」
「言ってる場合か!来るぞっ!」
リリィが叫ぶと同時に、フードの男が巨大な火球を構え、空中から俺たちに狙いを定めた。
「ここは俺に任せろ……みんなは後方支援を!」
俺は懐から取り出した魔導書を開き、ページをめくる。そう、今こそ新たに習得した魔法の出番だ!
「いけ……《湯けむり封印奥義・爆裂蒸気拳》っ!!」
突如、俺の拳が白い蒸気に包まれ、炎を相殺する冷却蒸気の嵐を巻き起こす。
「なっ……熱くて冷たい……いやどっち!?ぐわあああああっ!!」
黒幕は混乱しながら吹っ飛んでいく。ウケールが唖然とした顔で叫んだ。
「えっ、それどういう魔法!?意味わかんねぇ!」
「わかんねぇけど効いたんだ!勝てばよかろうなのだァァ!!」
その場に倒れ込んだフードの男は、ついにフードを外す。
「……お前は……!」
なんとそこにいたのは、ギルドの受付にいた真面目キャラ・ハルカだった。
「な、なんで!?ハルカさんが黒幕だったなんて……!」
「私は……ただ、もっと効率的なギルド運営を……」
「方法が完全に間違ってんだよ!」
リリィがビシッとツッコミを入れる中、ようやく戦いは終息した。
──数日後、完成した温泉施設にて──
「ふぃ〜〜……いい湯だなあ……」
男湯の湯船につかりながら、俺は達成感に浸っていた。横にはウケール、湯船の端でタオルをかぶったエリュ。
「ヨシオ、まさかあんな魔法まで使えるようになるなんて……ちょっと見直したわ」
「ふふ、さすが我らがリーダー……!」
すると、突如、湯気の向こうからリリィの声が聞こえてきた。
「って、ここ男湯じゃない!?ぎゃーーー!!」
「おい、なんでこっち入ってきてんだよ!?」
「こ、混浴って聞いたのよ!?」
「そんなわけねぇだろーーっ!!」
その日、温泉にはギルドの未来と爆笑の悲鳴が、湯けむりと共に響き渡った。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。
あと、感想もお願いします!




