第47話『ナス団、襲来!?そして始まる都市防衛戦!』
ギルドの扉を開けた瞬間、空気がピリついていた。
「おかえり、ヨシオ、リリィ、エリュ、ウケール……ちょうどよかった」
受付嬢のカリナが、いつになく真剣な表情で俺たちを出迎える。
「どうしたの? また変な野菜でも暴れてるの?」
とウケールが軽口を叩いたその瞬間――ギルド内の巨大な魔導通信鏡が、真っ赤な光を放ち始めた。
《警告:エステル市東方に、未確認の魔族反応が接近中。コードネーム・ナス団。準Aランク以上の冒険者は、速やかに出撃準備を》
「……ナス団!? あのナスラと関係あるってのか?」
俺の脳裏に、黒装束のナスラの不気味な笑みがよぎる。
「まさか、ただの畑荒らしじゃなかったってこと……?」
リリィが呟き、エリュが低く頷いた。
「恐らく“下見”だったのよ。魔族の前哨戦。つまり……これは、侵攻だわ」
◇ ◇ ◇
ギルド本部の作戦室にて、俺たちは市長とギルドマスターから直接依頼を受けた。
「君たちには、東門の防衛を任せたい」
市街の防衛ラインはすでに準備中。魔導バリケードの展開、弓兵の配置、そして最前線の“防衛任務”。
「でも、俺たちだけで……大丈夫なのか?」
「心配するな。防衛班は他にもいる。君たちには、“あいつら”も同行する」
「あいつら?」
ドアが開いた瞬間――
「うっひょー! 久しぶりの戦だぁああ!」
とハイテンションで現れたのは、金色の鎧を身にまとった筋肉男。
「……ウケールの弟子です、ウケルーンです!」
「お前また名前似すぎだよ!」
そしてその後ろから現れたのは……
「久しぶりですね、ヨシオくん」
白いローブに身を包み、微笑む女性――リリィの親友、エリュの妹分・レイナだった。
「君も来てくれるのか?」
「ええ。ナス団は、かつて私の村を襲った連中でもありますから」
その穏やかな声の裏に、強い決意がこもっていた。
◇ ◇ ◇
そして夜。
俺たちは、東門の最前線に立っていた。
静かな月明かりの中、地響きのような音が遠くから響いてくる。
「……来るぞ」
リリィが剣を構え、俺も右手を掲げて魔力を集中させる。
すると――森の中から、ナスラの何倍も巨大な魔族が姿を現した。
「うわ……ナスのくせに、でかい……!?」
その姿はまるで、ナスをベースにしたドラゴン。名は《ナスグラドン》。
「ナス団、参上!」
その背中には、無数のナス装束の部下たちが立っている。
「ヨシオ、時間稼ぎは任せて!」
リリィが突進。俺も後を追うように詠唱。
「《閃裂陣・雷舞》!」
雷の陣が地を走り、敵の前線に突き刺さる。ウケルーンが吠え、巨大な斧をぶん回す!
「ナス斬りスペシャルうううッ!」
そしてその横で、レイナが手を合わせて詠唱。
「《浄光の盾・八重》、発動――!」
聖なる盾が、俺たち全員を包む。
正直、怖い。
でも……背中を預けられる仲間がいる。
だから、俺は前を向ける。
「よっしゃ、やってやろうぜ……これが、俺たちの防衛戦だ!!」
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