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『転生したら村人Cだったのに、なんで俺が世界救ってんだよ』  作者: 甲斐悠人
本編

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第46話『夜襲!タヌカイチの逆襲』

ラギュノ村に夜が訪れる。


満月が畑を照らし、虫の音が静かに響く――が、その平和は突如として破られた。


「いたぞ! 畑の奥、トマトを咥えてる! 走れヨシオ!」


「まって! 魔法陣展開する!」


 俺は素早く詠唱し、地面に魔法陣を展開。


「《閃光爆雷弾》ッ!」


 眩い光が炸裂。周囲の視界を一瞬白く染め、逃げようとしていた“タヌカイチ”を照らし出す。


――いや、正体は「人型の獣」だった。


漆黒の毛並みに、鋭く光る眼。スーツではなく、魔法織の黒装束。そして腰には、盗んだナスがびっしり詰まった袋。


「……あれ、完全に知能ある魔獣じゃん」


 リリィが剣を構えながら低く呟く。


「魔族の……下級幹部級だな。人語は話せるはずだ」


 エリュが前へ出ると、相手がニヤリと笑った。


「……なるほど、俺のコレクションを追ってきたのか。だがこの“ナスラ様”の真の目的は、畑ではない」


「ナスラ様って……名前の癖が強い!」


 ウケールのツッコミは無視して、俺たちは陣形を組む。


ナスラは、腰の袋から1本の巨大ナスを取り出し、構える。


「これぞ《爆裂ナス・エクセル》……爆ぜよ!」


 ナスが紫の光を放って破裂――炸裂音とともに、俺たちの前に巨大な土煙が立ちこめる。


「やばっ、来るよ!」


 リリィが一瞬で前に出て、斬撃を展開。


「《風裂剣・舞斬》!」


 斬撃の嵐が煙を切り裂き、突進してくるナスラに命中。しかし、奴は空中でバク転し、悠々と着地する。


「くくく……面白い。だが“畑防衛隊”などと侮るなよ」


「誰がそんな名前つけた!?」


 俺の叫びをよそに、ナスラは両手に2本のナスを装備し、まるでヌンチャクのように振り回し始めた。


「うわああ、ナス回ってるぅ!」


 ウケールが叫びながら回避行動を取る。


が――その時、エリュが冷静に詠唱を開始。


「《封雷結界:第三式》――展開!」


 紫電の結界が空間に走り、ナスラの動きを鈍らせた。


「今よ、ヨシオ!」


「行くぞ……!」


 俺は右手を高く掲げ、魔力を集中させる。


「《煌閃砲・改》!」


 蒼白い魔力弾が一直線に放たれ、ナスラの腹に直撃。


衝撃波とともに吹き飛ばされたナスラは、畑の中央にド派手に落下した。そこには――巨大なナスのオブジェが置いてあり、ナスラは抱きついたまま気絶した。


 


◇ ◇ ◇


 


戦いが終わり、村の人々が駆け寄ってくる。


「こ、これは……あのナス泥棒が!」


「すごい、やっつけてくれたんですね!」


 村長が感激して俺たちに報酬を手渡した。とれたてのトマト、ナス、そして「黄金に輝くダイコン像」だった。


「……いらねぇ!」


 俺が叫んだとき、リリィが笑って肩に手を置いた。


「でも、こういう地味なクエストも……悪くないでしょ?」


 その笑顔に、なぜか少し胸が熱くなる。


俺は視線をそらしながら呟いた。


「……まあ、仲間がいればな」


 


──こうして、“畑防衛任務”は完了。だが、ナスラが最後に呟いた“本当の目的”の意味とは?


物語は、次なる事件の匂いと共に、再び動き出す。

「面白かった!」




「続きが気になる、読みたい!」




「今後どうなるの!!」




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