↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『転生したら村人Cだったのに、なんで俺が世界救ってんだよ』  作者: 甲斐悠人
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
45/155

第45話『ギルドで大混乱!?新クエストは超地味!』

朝。俺は宿の食堂でパンをかじりながら、仲間たちと今日の予定を確認していた。


「で、今日はギルドで新しいクエストを受けるんだったよな」


「うん!」リリィが元気よく頷く。「この前の“試練”で評価も上がったし、きっと特別な依頼が来てるはずよ!」


「特別って……あんま強そうなのはちょっとな。オレ、まだ筋肉痛なんだが」


 ウケールは椅子にもたれかかりながら、全身に湿布を貼っていた。お前、いつの間に現代日本の知識仕入れた?


「でも、次のステップに進むには、実績を積むしかありません」


 エリュがメガネを押し上げて真面目に言う。やっぱこういうとき頼りになるな。


俺たちは朝食を済ませて、カイルンの冒険者ギルドへ向かった。


 


◇ ◇ ◇


 


ギルドに入ると、すでに朝から多くの冒険者でごった返していた。武器を手入れする者、仲間探しをしている者、酔っ払って意味不明な歌を熱唱している者(朝からかよ)。


「おっ、ヨシオたちじゃねえか!」


受付に近づくと、見知った顔の職員――バルゴンが声をかけてきた。大きな体と、酒焼けした声が特徴の中年男だ。


「おまえら、例の“試練突破”の報告、ちゃんと本部まで届いたぞ。いや~、あの伝説クエスト生きて帰ってきた連中なんざ十年ぶりだ」


「で、なんか特別な依頼とか、来てる感じです?」


俺が聞くと、バルゴンはにやりと笑って、奥の書類棚から一枚の巻紙を取り出した。


「コレだ。“極秘依頼:南西の村にて発生する野菜泥棒の調査”。緊急度:並」


「……へ?」


 一瞬、耳を疑った。


「いや、野菜泥棒?」


「そうだ。なんでも、ここ数日でトマトやナスが大量に消えるらしい。畑はめちゃくちゃ、村人は怯えているってよ」


「ちょっと待て、俺たち今、伝説の試練を乗り越えて帰ってきたところだぞ!? もうちょっと、こう……ドラゴン討伐とか、世界を救うとか、そういう系のないの!?」


 俺の声がギルド内に響き渡る。周囲の冒険者たちがチラ見してる。恥ずい。


「なぁに言ってんだ、伝説だろうが何だろうが、地道な仕事をこなすのが冒険者の本道だろ? お前ら、畑を守れ。大根は命だぞ」


「いや、なんだその標語……」


 でもまあ、断っても仕方ない。依頼受けなきゃ飯も泊まりも困るし。


「じゃあ受けますよ。“野菜泥棒退治”……ね」


 


◇ ◇ ◇


 


俺たちはギルドを出て、さっそく南西の村へ向かう準備を始めた。


途中、リリィが肩をポンと叩いてきた。


「ヨシオ、あたし、こういう地味なの好きよ」


「へ? なんで?」


「地味な事件の裏に、とんでもないヤツが潜んでるってこと、けっこうあるのよね。私の故郷でもあったもの。最初はニワトリ泥棒だったのに、犯人は実は――」


「待って、それ言ったらフラグになる!」


「……もう立ってるんじゃない? フラグ」


 リリィがニヤッと笑った。ああ、絶対変なの出てくるんだ、これ。


 


◇ ◇ ◇


 


道中、俺たちは装備の確認をした。


「一応、今回のために魔法の習得も進めといたぞ」


「お、ウケール、何覚えた?」


「“疾風の便り”。使用すると“風に乗って村人に手紙が届く”という地味な魔法だ。便利だろ」


「お前、ギルドの伝書鳩になってどうすんだ」


 だがエリュは「私は“フレイム・サイン”。火花で空中に文字が書ける術です。パフォーマンスにも、緊急時のサインにも活用できます」と言っていた。


 ……なんか、地味だけど実用性の塊だな。


 一方俺は――


「……俺は、“閃光爆雷弾”だな」


 ピカァッ! という爆音とともに、遠くの岩が吹っ飛んだ。


「えっっっっっっ!? なんでヨシオだけ派手なの!?」


「知らん、習得したらこうなった!」


 村人に誤爆しないように気をつけよう……。


 


◇ ◇ ◇


 


夕方、目的地の【ラギュノ村】に到着。


そこは、穏やかな畑と草原に囲まれた、のどかな農村だった。


「いいねぇ……空気うめぇ……って、あれ?」


 俺は目をこすった。


 畑の中で、何か“スーツ姿の狸”みたいなものがトマトを両手で抱えて逃げていく。


「あ、いた」


 リリィがため息をついた。


「予想通り、ただの泥棒じゃなさそうね。あれ、なんだろ。魔獣系? それとも、変異体?」


「いや、あれは……妖怪“タヌカイチ”かもしれん!」


 エリュの口から飛び出した謎ワードに、場が凍る。


 こうして、俺たちは“野菜泥棒”退治という名の、未知なる何かとの戦いに巻き込まれていくのだった――。


 


「面白かった!」




「続きが気になる、読みたい!」




「今後どうなるの!!」




と思ったら




下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。




面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!




ブックマークもいただけると本当にうれしいです。




何卒よろしくお願いいたします。




あと、感想もお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。