第32話『幻の鍋を追え!味覚の神に挑戦!』
──町外れの酒場にて。
ウケール「……ヨシオよ、“味覚の神”の存在を知っておるか?」
ヨシオ「味覚の神? 食いしん坊の守り神とかじゃねーだろうな?」
ウケール「いや、実際その通りじゃ。しかも、“神鍋”という伝説の料理道具を守っておる」
リリィ「神鍋……それで作った料理は、食べた者の記憶をも蘇らせるって噂が……」
エリュ「でもその神鍋を手に入れるには、神様自らが出す“料理クエスト”をクリアしないと……」
ヨシオ「よっしゃ、面白そうじゃん。やってやろうじゃねぇか!」
◆
数日後──
山奥の神殿にて、ヨシオ一行は“味覚の神”と名乗る巨大な食神と対面。
味覚の神「ククク……この地に来たということは、我が鍋を狙う者よな?」
ヨシオ「そうだ! 腹が減った! お前の鍋で最高の料理を作ってやる!」
味覚の神「では課す。第一試練──『素材採取』。天翔ける辛味草を捕らえよ!」
エリュ「空飛んでる唐辛子!? 無理ゲー!」
ウケール「ふふ……だがこの“唐辛子捕獲網”があれば──」
リリィ「何それいつの間に作ってたのよ!?」
──バシィッ!
リリィの身体能力とヨシオのタイミングが噛み合い、見事辛味草をゲット。
味覚の神「見事。第二試練──『調理勝負』。我と勝負せよ!」
ヨシオ「来たな……! 俺の十八番、“ギャグ炒飯”を見せてやる!!」
リリィ「それ、ほんとに食べられるの……?」
◆
《ヨシオ、超集中──調理スキルLv.0 → Lv.99 に覚醒!》
ヨシオ「“究極秘奥義──爆炎包丁術《火龍斬》!!”」
フライパンの中で跳ねる具材が、炎の龍のように宙を舞う。
エリュ「なにそれかっこいい!? ていうか料理魔法って何!?」
味覚の神「ぬぅ……これは……ッ!!」
ウケール「味と見た目のギャップで意識が飛ぶ“ギャグ味覚催眠術”……!」
──審査の結果──
味覚の神「……敗北じゃ。そなたの料理には“仲間との絆”が込められていた……!」
リリィ「やった! 神鍋ゲット!!」
ヨシオ「ふぅーっ。最高のクエストだったな!」
◆
その夜──
神鍋で作られたスープを囲んで、仲間たちの笑顔が夜空の下に広がる。
リリィ「ねえヨシオ……あの味、忘れられないよ」
ヨシオ「そりゃ鍋もすごかったけど……みんなで食うから、うまいんだろ?」
ウケール「“料理とは心なり”──よき学びだったな」
エリュ「……この旅、悪くない」
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