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『転生したら村人Cだったのに、なんで俺が世界救ってんだよ』  作者: 甲斐悠人
本編

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第29話『笑神降臨!ダジャレで封印を解け!』

──その日の夕方、ギルドの掲示板にまたもや奇妙なクエストが張り出された。


《依頼:封印された神殿を解放せよ!》 依頼人:笑いの神ウケール 報酬:神の祝福(たぶん)+謎のアイテム 危険度:???(ギャグセンスによる)


ヨシオ「……報酬の時点で信用できねぇ」


エリュ「“たぶん”って書いてある依頼、初めて見たわ」


リリィ「でも、神殿って響きはちょっとロマンあるよね!」


◆


場所はボケノミア北部、笑いの神殿《オチツカヌス》──


到着すると、神殿の前には巨大な石扉。 そこに刻まれていたのはこうだった。


《この封印、ダジャレにて開かれん》


ヨシオ「おい、マジでギャグ頼りか!?」


神殿の上空から、謎の声が響く。


ウケール『我はウケール、ダジャレとボケの神──汝ら、封印を解くには“寒さに負けぬ勇気”が必要だッ!』


エリュ「……じゃあ、頑張ってね、ヨシオ」


ヨシオ「え、俺だけ!?」


◆


封印第一層──


《お題:魚にまつわるダジャレを一発》


ヨシオ「い、いくぞ……!『マグロがマグってきたぞ!』」


ゴゴゴゴゴ……!


封印、ひとつ解除。


リリィ「今の、そんなに面白くないのに!?ていうか“マグる”って何!?」


ウケール『フフフ……ダジャレは勢いなり。次なる封印へ──』


◆


封印第二層──


《お題:パンに関するダジャレを即興で》


ヨシオ「パ……パンが、怒ってる……怒“パン”チ!」


……シーン


エリュ「………………」


リリィ「………………」


石像たち「………………」


ウケール『……うむ、ギリギリで合格とする!』


ヨシオ「ギリギリかよ!」


◆


封印第三層──


ここは巨大な円形ホール。 中央には、黄金のギャグ像──その胸元に刻まれたお題は、


《究極の親父ギャグをここに──》


ヨシオ「よし、決めてやる……!『カレーは辛ぇ~!』」


( シン…… )


エリュ「…………」


リリィ「…………」


像「ブフォッ!!」


像が笑った。まさかの大爆笑。


ゴゴゴゴゴゴッ!!


神殿が震え、天井が開く。


◆


天から降りてきたのは、ギャグ神ウケール本人。


ウケール「見事じゃ、我が封印をすべて解いたそのギャグ魂……讃えよう!」


ヨシオ「な、なんか恥ずかしくなってきた……」


リリィ「でも、すごいよヨシオ……変な方向で」


エリュ「まさか神様にまでツッコまれるとは思わなかった」


◆


【アイテム入手:ウケールのダイス(使うと何かが笑い転げる)】 【称号取得:《ボケの勇者》】


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