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『転生したら村人Cだったのに、なんで俺が世界救ってんだよ』  作者: 甲斐悠人
本編

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28/155

第28話『笑うな危険、キッチン殺人事件!?』

翌朝──


ボケノミアに緊張が走った。


掲示板に張り出された新たなクエスト、それは──


《依頼:謎の“黒い料理”を追え!》 依頼人:名もなき料理研究家(ギャグ風味) 報酬:金貨200枚+グルメポイント10pt 危険度:Cランク(ただし胃袋へのダメージはS級)


ヨシオ「……なんで“味”でランクが上がってんだよ」


リリィ「でも、気になる……“黒い料理”って、一体……?」


エリュ「つまり、腹を壊す可能性があるってことね。じゃあ私は遠慮──」


ヨシオ「却下!いくぞ!」


◆


現場はボケノミア郊外の廃れたレストラン。


店名は《アビス・キッチン》。 看板のスローガンは── 『味覚の奈落へ、ようこそ。』


ヨシオ「やばい、すでに敗北の香りしかしねぇ……」


店内に足を踏み入れた瞬間、むわっとした異臭と共に 黒いスープが煮えたぎる寸胴鍋が目に入った。


リリィ「……な、なんか、鍋から目玉っぽいのが浮いてる……」


《???》「ああ、それは“味覚アイ”と呼ばれる幻の調味料さ」


謎の男が、黒いコック帽を深く被って現れる。


《???》「ようこそ、勇者たち。私は“料理地獄の番人”、ダーク・ソフランだ」


ヨシオ「名前が柔軟剤っぽいんだけど!?」


ダーク・ソフラン「君たちが“味覚の審判”を受ける覚悟があるならば──食らえ、この“黒のビーフシチュー・改”をッ!」


◆


勝負は、試食形式のクエストに突入。 制限時間内に“正しい味”を言い当てられなければ……胃袋が負ける!


リリィ「ヨ、ヨシオ、いける……?」


ヨシオ「任せろ、俺の味覚は三流だけどギャグ耐性は一流だ!」


一口、黒い液体を口に含む──


ヨシオ「……くっ……これは……!?」


◆


──数分後。


ヨシオ「味は……“絶望の中に一筋の希望”だ……っ!!」


ダーク・ソフラン「バカな……それは正解だ!!」


リリィ「当てちゃったの!?」


ダーク・ソフラン「……見事だ。では、この“黒きレシピ”を君たちに託そう」


【アイテム入手:禁断の黒レシピ《アビス風ビーフシチュー》】


ヨシオ「……いや、いらねぇ」


◆


クエスト完了後、街に戻ったヨシオたちは全員で胃腸薬を買いに走った。


エリュ「もうしばらく、黒いものは見たくない……」


リリィ「でも、ヨシオってすごいね。変な勝負には強いよね」


ヨシオ「変なって言うな」


◆


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