第27話『ボケノミア日常通信』
──ボケノミアの朝は早い。
いや、早いというより“うるさい”。
街の中央広場では、朝5時から“ギャグラジオ体操”が始まり、 「右にダジャレ!左にツッコミ!」という謎の号令がこだまする。
ヨシオ「……この街、落ち着かねぇ……」
リリィ「でもなんか……楽しいかも」
エリュ「いやいやいや!まともな人間の住む場所じゃないでしょ!」
◆
■ボケノミアの名物①:逆転カフェ《ひっくり亭》
注文と違うものが100%出てくるが、味は最高。
ヨシオ「カレー頼んだら……うな重きたぞ」
リリィ「でも……うまっ!」
店主「愛のスパイスは、“意外性”なんだよォ!」
■ボケノミアの名物②:自動販売ギャグゴーレム
ボタンを押すと冷たい水とボケを言う。
《ゴーレム》「冷たい水です。あと、俺の給料も冷え切ってます。」
ヨシオ「……なんでこっちが胸痛くなんだよ」
◆
午後はのんびり、広場でピクニック。 ヨシオ、リリィ、エリュ、ぬいぐるみ(自称・使い魔)も参加。
リリィは手作りのお弁当を広げる。
リリィ「今日はね、頑張って“ヨシオの好きそうな味”にしたよ」
ヨシオ「おお、マジか。嬉しい……って、なんでおにぎりが全部ギャグ顔してんだ!?」
リリィ「えへへ、ボケノミア風にアレンジしてみたの」
エリュ「……やばい、だんだんこのノリに慣れてきた自分が怖い」
◆
夜──
ボケノミアの空は、魔導ネオンで照らされて賑やか。
リリィとヨシオは、雑貨屋の帰り道でふと足を止める。
リリィ「……ね、ヨシオ。こういう何もない時間、嫌いじゃないよ」
ヨシオ「俺も。なんだかんだ、この街……騒がしいけど、悪くない」
リリィ「……あのね、いつか、こういう日がずっと続けばいいのにって、思う」
ヨシオ「……うん」
不意に手が重なる。
リリィ「……また、ピクニックしようね」
ヨシオ「ああ。次は、普通のおにぎりでな」
リリィ「えー、それはちょっと残念かも?」
二人の笑い声が、夜空に溶けていった。
◆
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