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勇者を利用する者たちの冒険  作者: とり飼ジン
現実(リアル) 篇

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第179章 新たな冒険?


 赤い光から青い光へと変わり、人々は歩き出す。

大きな建物やビルはチカチカと電気を使いながら自身の店の宣伝。


 指にはめている物から画面を取り出してそれを操作している者や、口を開けて一部の歯から取り出す者、目から取り出す者がネットワークを使う世界。


 ビルや建物が密集する事で人々の歩く足音が響く中で、より響かせているのが大きな交差点の場所になっているの大きなビルの付いているモニターで何かしらの広告が流れ終わると今日の天気の様子が流れる。


『2038年5月22日土曜日の天気は.ー。』


 その交差点の近くにある交番の中の取調室ー。


「で、名前は? 学校はどうしたの」


「親御さんの名前と電話番号はわかる?」


 男女警察官の二人が少女を 事情聴取をされていた。

少女は震え、俯き(うつむき)ながら状況の理解が出来ていなかった。


「もう一度、聞くけど。名前は?」


「り、り……。リリネッド。ネリネ・リリネッドです! 勇者をやってます」


 警察官は困り果てなから、リリネッドの目を見て一人の男性警察官は優しい表情になりながら言った。


「そうか。大丈夫だよ。私達は君の味方だから」


「え?」


 リリネッドは反応に困りながら後ろの女性警察官の方を見ると顔は笑っているが涙を流していた。


「大丈夫だからね。何かあるなら私達に相談して」


 リリネッドは言葉が詰まり思考が止まる。そしえどここかを見てボソッと口にする。


「どいうこと?」



 ●●●



 それは、少し前の魔帝界で出来事ー。


 魔帝界に残ったリリネッドは魔帝王の幹部と共に魔帝界に降り注ぐ隕石を止めるべく仲間や魔帝界にいた住人を地上の世界へと逃がした。


 リリネッドは『大妖精の護力(ごりょく)』を使い、羽を生やし、魔力の輪を頭の上に出し、左右に盾の様なシールドを張り付ける。


「天空界で見せた力だなあああ!!!」


「うん」


「よし、行くぞおおぉぉおお!!」


 オルガは指示をしたことにルギアラは納得はしていないが仕方がなく動き出し、羽を生やし、飛び上がる。


 オルガは両手に爆発を起こしその反動で飛び上がる。


 デラーズ、リヴァナラも同時に羽を生やし、飛び上がる。


 アウラ、ステンバー、ヴォンズ、ヴォワゴレレはザクタマを無理やりドラゴンの姿に変えさせて、その背に乗り飛び上がる。


 下で残るヒジェルガはまだ気絶しているロヤアマーンの横で見守る。


 それぞれがそれぞれできる事をして隕石を壊していく中、城に真っ直ぐ落ちようとする巨大な隕石をリリネッド、オルガ、ルギアラは止めようと向かって行く。


「こんなデカい、やれンかァ?」


「我々の力では無理だな。魔帝王様が無理であったように……。だが、勇者なら」


「おい、勇者!! お前に掛かってンだァ!!」


「う、うん」


 不安が顔に出すリリネッドを見て、オルガは高笑いをする。


「気にすンな!! 俺が付いてンだァああ!!」


「俺達だ!」


 巨大な隕石を前にリリネッドは剣に全魔力を刃に溜めて一気に解放して斬撃を飛ばす。

飛んだ斬撃は巨大な隕石を真っ二つにする。


「勇者、もっと細かくしなければ、意味がないぞ!!」


「細かく? わ、わかった」


 リネッドは同じような感じ全魔力を刃に溜めて一気に解放して斬撃を飛ばす。飛ばす前に、剣と話して細かく切る事をお願いした。


『面倒だが、仕方がない』


「お願いね」


 先ほど同じような斬撃を見て、オルガは叫び、ルギアラも構えるが、斬撃が二つに分かれた隕石に当たると同時に一瞬にして細かく切り刻まれた。


「なァっ!!」


「ん!!」


「すごい、本当にできた!」


『少し無茶をしたが、まあ~この俺が出来ないことはないぜい』


「でもなんかヤバいかも」


『ム?』


 そこにいる3人の目線の先に巨大な隕石に有ったエネルギーがリリネッドが飛ばした魔力と剣が持つエネルギーがぶつかり合うと同時に魔帝界が不安定なマイナスエネルギーによって異次元空間が生まれてしまった。


 吸い込まれそうになるリリネッド、オルガ、ルギアラ。d

誰よりも早くリリネッドは異次元空間に取り込まれそうになる中、ルギアラが助けに行こうと動くも、リリネッドは剣から手を離してしまう。


 剣は吸い込まれる事無く、ルギアラに直撃してそれをどかそうと剣を持った瞬間、勇者ではないので剣は重くなりルギアラはそのまま落下していく。


 オルガはルギアラの方に目線を向けた後、リリネッドの方に向けた時、異次元空間に完全に取り込まれた瞬間、その空間は閉じた。


「なァ!! 勇者ァああ!!」


 消えたリリネッドにオルガは名前を叫ぶ。



 ●●●



 リリネッドはゴミ山の中で頭を突っ込み、お尻を突き出している状態で目を覚ましその様子を見いる通りする人々。


 リリネッドはゴミ山から頑張って抜け出してから周りを見渡す。

大きなビルや建物、人や曲、車や電車などの音が騒がしく鳴り響く場所でポツンと立ち尽くす。


 見たことが無い場所に聞いた事が無い音で頭が痛くなるリリネッドはしゃがみ込む。

困惑して考えがまとまらない状態で見知らぬ女性が話を掛けて来た。


「あの~…。大丈夫ですか?」


「え?」


 メイドの服を着た女性は心配した表情を見せる。


「びっくりしたよ。なんか音がしたかとおもっあたらゴミ箱に突っ込んでいたんだから」


「あ、あの~ここはどこの国ですか? 侍女(じじょ)の方ですよね」


「え、なんで私が次女ってしてるんですか?」


「ん?」


 リリネッドの困っているとそこに警察官が通りかかる。


「君、何してんの?」


「え?」


 警察官は近くに立つメイドに知り合いかどうかを聞いたがメイドは横に首を振りながら状況を伝える。


「では、こちらで対応しとくので貴方はお仕事にお戻りください」


「は、はい」


 メイドはその場を去っていく。


「で、君はなんでここに? 若そうだけど……。それはコスプレ?」


「とりあえず、パトカーに乗ろうか」


 リリネッドはよくわからず成すがままに動く。



 ●●●



 そして現在ー。


 事情聴取から2.3時間が経った。


 警察官の二人は取調室にリリネッドを残して事務に戻り話し合う。


「どうします、先輩?」 


「う~~~ん……。迷子の連絡もない。身元もわからない。データもない。まったくたまにいるんだ、登録されている子供がよ。さて、マジでどうしたものか。こおいう時は、施設行きなんだが……。」


 男の先輩警察官は事情聴取で問ったリリネッドのデータを再度確認する。


「名前はネリネ・リリネッド。年齢は16歳(多分)。生まれはわからない、出身はトダイカ国のギョク城? どこだよ? ふざけてんのかと思ったら、あの目だ」


「あの目?」


「俺はもう20年以上警官もやってその中で刑事を数年経験している。その経験からしてあれは嘘は言ってない。というか、嘘をつく発想が出ない純粋な奴の目だ」


「それは何となく。ここまでパトカーに乗せている間も外を眺めていましたよ。欲しかった玩具を与えられた子供のような」


「まいたなあ~、こうなると対応が面倒だ」


「まあ、普通に考えて施設行きですよね」


「でも…可哀そうだろ」


「先輩、子供好きですもんねぇ~」


「ああ、前にも家出の子供がいた時も家族とかで揉めてたら可哀そうだし、学校とか友達とかいろいろあっとかさあ~」


「先輩、気持ち悪いですよ」


「急に引き離し!!」


「で、結局どうします?」


 二人の警官が話しているとそこに、もう一人の警官の女性が入って来た。


「あれ? まだ、終わってないの? 何してるの」


「すみません、月夢(つきゆめ)さん」


 二人よりも先輩の月夢燐子(つきゆめ りんこ)はリリネッドのデータを確認する。


「ふ~~~ん。じゃあ~私が一時的に引き取ろうか?」


「え!」


「まずい? 大丈夫だよ、上には私が連絡しとくから」


 月夢燐子は取調室のドアをおもいっきり開けた事で、リリネッドは驚く。


「君は今日から私の家で暮らしなさい! いくところが無いんだろう? なら、断る理由はないはず。いいよね」


 月夢燐子のグイグイくる感じに断れず、頷いてしまった。



 全く理解が出来ない状態でリリネッドは果たしてどうするのか。次回に続くー!!



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