第175章 記者を乱用する者との冒険 ①
これは勇者・リリネッドがリンテン国へと向かう、少し前の事ー。
とある一人の記者が勇者記事を書くことになった青女の冒険である。
物語は勇者が機関車事件を終えた翌日の事ー。
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地上の南部にある新聞会社。そこはどこよりも安心と信頼の情報を世界に届けるがもっとうのクリーンなブラック会社である。
自宅に帰れるのは8.9回に1回あるかないか。なぜそこまで仕事をし続けるかというとそこの局長のトゥミーソファは " 全耳全追 " という力を持ち、世界中のどこにで話し声を聞くことができる。
正し、それは知り合った人物の耳のみで、知らない人の耳は使う事が出来ない。
また、会話を1リレー、つまりキャッチボールしないといけないという使えるのか使えないのかよくわからない力である。
そんな局長が勇者誕生という大スクープを見逃すわけがなく、全総力をもって調べる事になった。
トゥミーソファ局長の秘書のバチグモは彼の力を生かす力を持っている。
彼等の力で情報を集めた資料を下の者達に渡し、それをまとめる記事にする。
それはそれとしてその会社は8階建て、一番上の局長の階から5階ほど下の階にある情報課。
そこにこの世界の3人目の主人公がいる。
名はヒロコ・ダリア。新人記者の女性である。
「ヒロコ!!」
ヒロコの上司のジェーイン部長が自身のディスクの上に置いてある資料を全部、散らかして呼びつける。
「なんだ、この記事は! 全然だめだ、ダメ。なってねぇー!!」
「マジっすか! 特にどこがダメでした? 上の記事ですか? 下の記事でか?」
「全部だ、全部。 上も下も真ん中も全部、全部!! これでは世界に記事を届けることはできねぇーよ。 お前が書く者にリアリティが足りない! 心に響かねぇ~んだよ!! 向いてねぇーんじゃねぇーの?」
ヒロコはそんな言葉を言われたが負けじと攻める。
「いいえ、私はこれしかできません!」
「お前が入社して3年。一度たりとも書いたものが世界に発信したことがないだろうが」
口を尖らせてムスッとするヒロコに頭を掻きながらディスクに残った一枚の資料が目に入った。
「これは……」
「ん?」
「わかった。ヒロコ、お前はこの勇者リリネッドについて調べろ」
「へぇ~、これってみんなが書いてますよね~。それにもう見飽きてましょね。 深海底国の崩壊させた極悪人になり下がった勇者を私が書けいうんですか?」
「誰でも書けるし、小さな新しい情報でも書けば載せてやる」
ヒロコは今ある勇者リリネッドの資料を集めまとめた。
そんなものはどこの新聞社も出している事。それが嘘でも本当でもみなが目にする記事。
だがヒロコの会社は真実のみを載せる信頼が第一であるため嘘は掛けない。
今ある情報をまとめているヒロコは疑問に思う。
「なんか見直してみると、いろいろと穴が有るんだよかなぁ~。 噂だらけでやっぱり、真実かわからない。彼らが実際にそこにいたのか。 名をかたる者、偽物なのか?」
ヒロコはジェーイン部長に近づく。
「すみません、もう少し勇者について詳しく書きたくなりました。 出張しに行ってもいいですか?」
「足で調べるのか? 別にいいが危険だぞ」
「覚悟の上です。 私は記者です。 真実を世界に載せるのが仕事です。 それにジェーイン部長が与えてくれたチャンスを生かしたいんです」
「そこまでやれとは言ってないが……。誰も勇者を詳しく書いている者はいない。今の所、勇者に接近した記者はいないなら……。ヒロコ、やってくれるか?」
「はい、やらせてください!!」
ヒロコは勇者について調べる為に冒険を始める。
ジェーイン部長は一人だと危険という事で護衛として冒険者の2人を派遣した。
雇われボディーガード『グミ会』のクエービィに所属しているショーヒダ、ライが街の出入口に立っていた。
「ライ、配属して初めての仕事だ。張り切って行くぞ」
「もういいよ、帰ろうよ」
「お前なあ~」
そこにヒロコが近づき話しかける。
「アナタたちが私の護衛の方?」
「ヒロコ・ダリアだな。俺がショーヒダ。こっちの前髪をくるくるしてるのが ライだ」
「うぃす!」
「かるぅ~。 まあ、私の目的は知ってる」
「ああ、『勇者の真実を知る』だろう? 俺達は一度だけ勇者に会った事があるがアレはかなりの上玉だったよ」
「すまない、ショーヒダは、女性好きなんだ」
「うわ~まじかー」
「おい、誰でも好きなわけではない。 凛々しい女性が好きなんだよ。 あっそこにイイ女」
「ただのナンパ師じゃん」
「気にしないでショーヒダはこんな奴だけど、腕は達人だから」
「アナタは?」
「僕は彼が居ないと役に立たないよ。僕はただの動く物。動物ではないけどね」
「強いなら私は構わないぞ。じゃあ~行こうか」
ヒロコが背負うリュックをドサッと上げて街を出ようとしたがライが止める。
「まだだよ。僕達ではまだ足りない。」
「そうなの?」
「前衛は僕達があとは僧侶か魔法使いが欲しい。それも腕が立つのが。僧侶なら回復を魔法使いなら傷を止める。それらが出来るなら仲間にほしいんだよね」
「この街は情報の街・ゴオグルだよ。 冒険者が来るところではないからいるとは……ん?」
ヒロコは近くのカフェで人が集まっているのが見えた。
「ライ」
「気になるね、行ってみようか」
「あそこのカフェの店員、可愛いな」
「ヒロコ、行こうか」
「うん」
二人はショーヒダを置いて先に歩き出し、後からついて行く。
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カフェに集まる人達を掛けわけながら中の様子を見に行くとそこには一人の女性が椅子に座りながら一人一人と向き合いながら占いの様なことをしていた。
「アナタはそうね、大工かな? 貴方は戦士だけどあまり外には出ない方がいいかな。アナタは……」
その女性の前にヒロコが座る。
「アナタは……。商人? いやギャンブラーに遊び人そう、遊び人が向いて」
「私は記者です」
ヒロコは女性の横に置いてる慎重と同じぐらいの杖に見せんを向ける。
「貴方は魔法使いですか?」
「え? ええ。そうですけど」
ヒロコはニッコリスマイルを見せると女性の手を無理やり引っ張り出し、歩き出す。
「ちょっと待って! な、何? 誰? 怖いよ、誰?」
「私は記者のヒロコ。よろしく。早速だけど、私をしない? 貴方が来てくれると助かるんだけど」
「話が見えないんだけど」
戸惑う女性だったがライ、ショーヒダを見て診断する。
「 " 討伐者 " に " 武器者 " !? 貴方、この二人ともに旅をしようとしているの?」
「そう……。もしかしたら……」
女性はボソッと言って決断した。
「私は職業診断のフィリナで魔法使いをしています。その旅に同行させてもらいます」
そして4人は旅に出る。
それぞれが真実の為に旅に出る。
「(この旅で姉を殺したアイツに出会えたら)」
「(この旅でライの相棒を見つけ出す)」
「(サナエ、僕は君を見つける。その為なら……。)」
ヒロコは3人の見る。
横一列で歩くその状態が可笑しく少し微笑む。
「(すごいな。目的は違うのに同じ方向を歩いている。これがパーティーなんだ) フッ……。改めて、よろしくね。みんな」
記者・ヒロコの真実を知る物語が始まった。




