第170章 いつもの勇者流のドタバタバトル開始!
現在、魔帝界で起きている事ー。
シンノスケは幹部のロヤアマーン 、側近のトータルを倒し、半壊した体を再生中。
クロウはクキチによって袋の様な物に閉じ込められ、幹部のアウロの触手で縛られていた。
ナギは突然現れた冒険者のサイガと共にクキチに操られた残りの幹部と代理の魔帝王を務めている王の弟・アラシュと戦闘をしていた。
そして勇者・リリネッドは仲間の魔力を探知しながら道に迷っていた。
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たった一人になったタツヤは魔帝城の外に出た時、上にいたステンバーが近づく。
「アナタは? 凄腕の人だと思うが」
「もう用事は済んだ。帰んで……。でも君となら少し時間を割いてもいいかな。ずっと木の根っこを生やしながらこちらを覗いていたよな」
ステンバーは振り返り、城を見つめる。
「勇者は強くなりましたか?」
「どうやろな? 戦い方を僕の仲間教え、使い方を僕が教えた。 彼女は痛みも苦しみも出さへんかった心に仕舞い込む人やった。僕の、僕が思う勇者や思う人はみんなが誰かが困って行ったら誰彼構わず手ぇ助ける人やった。敵やろうと悪人やろうとその後もどないかできるような最高の勇者。 彼女強なったか? フッ……。リリネッドは強うも弱うもあらへん。 そんなんで測れるような子ぉやなかった」
「ん?」
「リリネッドはどないかする。そやけどその結果がどないなるかは僕にはわからへん。 そやさかいその後の事は君に任すで」
「なんで俺が?」
「キミっちゅうより君の仲間達に頼みたい。この先の新時代の為に」
「アンタは未来でも見えんのか?」
「そないなもん見えんでもわかるさあ。 彼女は勇者なんやで」
タツヤは自信満々でそう答えてどこかに行ってしまった。
ステンバーは城の中に入っていった。
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ナギは右肩の骨は折れ、左腕は捩じられ、わき腹からは血を流し、左腿は破損、顔半身も吹き飛びながらも剣を口で咥え、狂気の表情を浮かばせる。
「大丈夫かい? ナギ!」
サイガは火傷程度で負えていた。
「なんでそんなに頑丈なのじゃあ?」
「誰かを守る為じゃないのか?」
「フッ……」
サイガが剣を構え動きだそうと足を動かすも両ひざから崩れた。
「(やはり、体は悲鳴をあげたか)」
ナギが使える足で動きだしてアラシュに飛びつき攻撃をする。
だが触れる事も近づく子も出来なかった。見えない壁にあるかのように吹き飛ばされる。
それでもナギは片足で立ち上がる。目は死なずただただアラシュのみを狙って。
周りの幹部も動き出し一斉に攻撃を仕掛けようとしたその瞬間、ヴォワゴレレがサッと現れ不敵な笑みと共に両手の指を合わせる。
「眠れ!」
幹部が倒れ、アラシュは平然と立ち尽くす。
「さすがに眠らせられないか~」
「お主?」
ナギの近くに悪夢騎士が立ち、大きな口を開けて丸飲みになった。
大きな腹になった悪夢騎士は2.3回お腹を叩いたとにナギを吐き出す。
「オッロォウェ!!!」
ベタベタヌルヌルと体液、粘液まみれになって出て来た。
「何をするのじゃあ!! ちょっとトラウマになったじゃろうが!!」
「でも体が回復しただろう」
「え?」
ナギは全身を確認する。骨も傷も顔も回復していた。
「どうなっておる?」
「説明は省いて、デメリットを一つここ数週間は悪夢に悩まされる」
「それだけで済むのならええわい」
二人がやる気満々の時、サイガは自身の指を差していたヴォワゴレレを見つめる。
「君は問題ない」
「いや、かなり体力を使ったのだが」
「はいはい、やればいいんだろう」
ヴォワゴレレはメンドクさくり適当に嘘で手の指をパラパラと動かした。
するとサイガは大きな声を上げて喜ぶ。
「すごいざー!! 本当に元気になった!!」
「お主、良い性格をしているな」
「おう、ありがとう」
「皮肉じゃあ」
そんな会話に微笑むヴォワゴレレ、高笑いをするサイガ。鼻で笑うナギ。
なぜだか沈黙をしていたアラシュは口を開く。
「つまらない。早く勇者を連れて来い。お前達では相手にならない」
アラシュは威圧感を3人に向ける。
ナギやヴォワゴレレが怯む中、サイガは重い足を動かし剣を振り被る。
サイガの剣はアラシュに当たる事が無く空中で止まる。
「貴様らの攻撃は当たらない」
ナギはサイガの肩を使って飛び跳ね、足に魔力を流し込みサイガの剣に流し見えない壁にねじ込む。
流し込まれた剣は鋭く強くなり少しづつアラシュの体に近づいていく。
「な、何ィ!?」
アラシュは両手を使って気合を入れる二人の魔力を打ち消す。
「なんだじゃ!!」
「ムッ!?」
同時に二人の体の自由を奪い宙に浮かばせる。
ぶつけ合わせてそのまま壁の方へと飛ばす。
二人はすぐに立ち上がり立ち向かっていくがサイガは二人を止める。
「私もいるのだけど、アラシュ様」
アラシュの真後ろに移動していたヴォワゴレレは悪夢の邪剣という紫色の禍々しい剣を使ってアラシュに斬りかかる。
アラシュは振り向くことなくヴォワゴレレを真後ろに吹き飛ばす。
ナギは何かに押さ前られながら一歩、一歩足を前に出す。
「(引力の操作にたまに出す炎や雷といった技に。魔力を操作の妨害する力。) やりずらいのお。それに体術もできるって、クロウに似ておる。 まあ、アイツはここまでやれんがな」
「ごちゃごちゃとうるさい奴だ。もういいお前ら倒したら勇者はくるんだろう?」
アラシュはサイガ、ヴォワゴレレを重力で地面に押し付けナギを宙に浮かせる。
浮かせながら首を少しづつ閉め始める。
冷徹な目で絞めるアラシュに向かってナギは全魔力を流し込んだ刀を投げつける。
アラシュはそれを首を曲げて避ける。
「(敵意がなかったが……。) 何を?」
「へっ! へぇへぇええ。 ワシは頑張った。次はワシが休む番じゃ!」
ナギがそう言った時、ガッとアラシュは顔面をシンノスケに捕まれてそのまま走り出して壁に叩き付けて外に出す。落ちそうになるアラシュが動き出す前にクロウがアラシュの回りの重力を反転させて叩き落す。
「ナギ、大丈夫か?」
「遅い!!」
「いやいや、これでも急いだ方だって。てか、シンノスケの再生が遅いせいだ」
「僕の所為ですか?」
「そうだ、お前のせいだ」
「ナギ、ケガは……。あまりなさそうですね。良かった」
「怪我もないのに負けてたのか?」
「負けてないし、まだまだ元気バリバリ最強だし」
「お前はどこの教師だあ? 鬼設定しかあってねぇーぞ! 何ですか、鬼の手が欲しいんですか? この世はわからないですか? ですか?!!」
「シンノスケ、コイツなんでこんなテンション?」
「ほっときましょう。面倒です」
「無視するな!」
3人が騒いでいるとアウロがサッと遅れて現れる。
「ふざけている場合じゃないだろう、早く奴に攻撃を!」
「ああ、それなら問題ない」
「はあ?」
「そうですね、感じませんか?」
「なんじゃ、下にいたのか。なら安心じゃな」
「お前達、先から何を?」
クロウが開いた壁の方に親指を差す。
「下を見ろ」
アウロは下を覗く。そこにはアラシュを猛攻撃を繰り出すリリネッドがいた。
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地上界の深海の下の下にある氷結-50度以上の場所でザクタマは氷を溶かしていた。
「にゃあの場合、一度しか使えないがお前を操って奴らに!!」
氷の中に入っていたドラゴンが出てきて倒れ込む。
「また凍りつける前に魔帝界に行くにゃあ」
魔帝界へ行く扉の空間を開けてドラゴンと共に戻るザクタマ。
「さあ、目を覚ませ!! 破滅の王・ブラックエンティドラゴン!!」
ブラックエンティドラゴン(は起き上がり雄たけびを上げる。
「にゃあと共に終わらせよう。勇者もクキチも魔帝界もすべてを消そう」
ザクタマは上を見上げる。
雲や霧で見せない空の上の上にある隕石はゆっくりと落ちてきている。




