第168章 神脚の男
ステンバーは魔帝城の頂上の真上に立つ。
「俺はこの結末を見届ける必要がある。魔帝王……。いや、アル。今お前が居ないこの国が変わろうとしている。ここにお前が居ないから時間が動いた、歯車が正常に回った、この世界に色が付き始めようとしている」
雲と霧で覆われた空を見上げる。
「気味の悪い空だ」
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ナギと魔力を纏い身体能力を上げてヒジェルガと戦闘をしていた。
刀と刀、侍と侍、男と少女の鬩ぎ合い。
鎬を削り、競り合い、渡り合う、角逐、争闘、対決、伯仲、そして火花を散らす。
刃と刃が当たるたびに命の危険が近づくたびに二人は興奮を覚え、快感を感じ、魂からこの戦いを楽しむ狂気者。
ヒジェルガは操られていたがいつの間にか自信を取り戻してはいたがそれに気づかず戦いが楽しくただただ刃を振りかざす。
息すらしする時間も勿体ないほど彼らはこの戦いを堪能していた。
二人の戦闘をたまたま通りで遠目で見ていたヴォワゴレレ。
「近づいたら斬られそうだね。いや、近づいても相手すらしてくれないだろうね。『無邪鬼』と『餓鬼』、二人の鬼が戦っているようだ。この私もビビってしまう。だが、この戦いは長くは続かないだろう」
ナギ、ヒジェルガは剣戟を繰り広げ、鍔迫り合いになって押し合いから二人は離れ、それぞれは刀を構える。
魔力を閉ざしただただ、人の力で最後の斬り合いが始まる。
どちらも動かず互いに見つめ合う。
数秒間。たったの数秒間だが二人にとっては何分間、何時間とも思える時間。
二人は動き出したった一斬りが振い勝敗が決まる。
「おい」
「なんじゃん?」
「心の底から戦えた。 礼を言う」
「いつでも相手になる」
ヒジェルガは満足な表情で倒れた。
「主の名前は何じゃったっけ? トシ、じゃったか? まあ、いいか。ワシは先を急ぐ」
ナギはその場から離れようと歩き出すも体力の限界が来てしまいそのまま倒れてしまった。
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魔帝城から少し離れた場所でリリネッド、クロウはタツヤによって連れ出されていた。
爽やかイケメン笑顔で二人を見つめる。
「勇者の怪我はココへ来る前に治しといたわぁ。クロウと言うたかいなあ? あんたは勇者を守る仲間やろう? ちゃんとしてへんとあかんえ」
「元勇者の仲間だってのは本当か?」
「そや、クロウ」
「馴れ馴れしい奴だ」
「うん、それが僕のええとっころだ」
「で、その元勇者の仲間が俺達を助けた?」
「うん、その質問に答える前にいっぺん、結界を張る、そやさかい待てなあ!」
タツヤは地面を少し蹴ると回りに箱のような形で3人を囲む閉じ込めた。
「(結界を所作もしないで張った?)」
「フッ……。安心しなこの結界はアラシュって奴が張った者と同じだがそれよりも強力なもんだ。で、クロウ、あんたの質問に答える。 今から勇者を強うさせる」
「リリネッドを? そんなことをしてどうする? 何故だ?」
「質問ばっかりでめんどい子やな」
タツヤが困っているとリリネッドが話始める。
「ジミニ―さんの仲間ですよね」
「うん、そや。彼ともあったなら話は早いはずだけど、彼からなんか聞いてるかい?」
「いいえ」
「なんも? ジミニ―の悪い癖やな。寡黙な所はまったく変わってへんようやな」
「私はまだ弱いですか?」
「君らと会う前に記者を名乗る者から勇者の活躍は聞いた。短時間でいろんな世界を旅してきたようだけど、あかんわ。弱い、人としては強い思うけどあんたとして強ない。なんやろう? あんたはあんたを許してへん様な気ぃするんや」
「私は私を?」
「そやさかいこの結界の中で君を見つめ直さす」
「時間がないだろうが」
「さっきも言うたやろう。アラシュっちゅう物作った結界よりも強いて。アラシュは外と中の時間の流れを変えたんや。そやけど僕が作った結界は外を遅う、中を通常の時間の流れの状態にしてる。つまりは結界壊れでも体に異変を感じさせんといられるって訳。しかもアラシュは20分程度、僕は10日間できる」
「10日間!? ふざけるな!!」
「ふざけてへんよ、本気やわぁ」
「わかった、俺と戦え!」
「ん?」
「お前みたいな胡散臭い奴は信用できない!!」
「(クロウがそれを言うんだあ~)」
リリネッドはジト目で呆れた感じで思った。
「まあ、ええわぁ。それに真っ当な話や。急にこないなどこの馬の骨とも解らへん奴がなんの見返りものう手ぇ貸してくれるなんてこと信じる事なんてできひんはずや」
クロウの中でタツヤを信用することが出来なかった。
タツヤは地面にベタ座りするリリネッドの背負う剣のガードと呼ばれる部分に足の先を引っかけて上に投げた。
「あっ」
「なに?」
タツヤは剣をサッカーボールの様にリフティングをしていた。
剣の柄頭のみを足で精密的に繊細で足のつま先や踵、足の甲を使って剣を空中に上げる。
「(なるほど、靴の先と踵のみに触れているだけだから重みを感じてないのか?)」
「まあ、ええで。 ただし、1時間だけ。その時間の間に僕からこの剣を取れたら君の勝ちにしよう。もし1時間のあいさに取れへんかったら僕の言う事を聞いてな」
タツヤの話が終わると同時にクロウは魔法陣を大量に生み出してレーザー砲、水のジェット噴射、大量の縛り鎖などをぶつける。
「話早いやんか」
タツヤは剣を軽々しく高く上げて蹴り上げて、リリネッドに防御魔法を掛けた後に結界を大きくクロウと戦うぐらいの大きく広げる。
「少し待っててね、勇者。すぐに修行させるから」
「あ、うん」
タツヤは剣の柄頭のみを足で繊細に蹴り上げクロウの魔術を剣先に当てて魔術はすべて消す。
爽やかイケメンを靡かせているタツヤにイライラするクロウが眉間にしわを寄せて杖を取り出す。
「忘れてるようだけど、僕はこの剣を持つ者と旅をしてきた。この剣をより知ってる者やわぁ。そないな相手に怪物の王と戦うたこの僕とその剣でそないな下級の魔法で止められるとでも?」
「くっ!! そうだなぁ~、ならリミッターを外してやるよ!!」
クロウは体の印が浮き出るまで時間帯までを計算して言葉だった。
自分が『納得』したと言えばこの戦いは終わる。だが、クロウの中で試したい事でもあった自分の強さはどんなものなのか。そして同時にどこまで通じるのかを。
クロウは杖を膝で圧し折り、そこに溜まっている魔力を自信の魔力に加算し、両手を絡ませたあと両手を合わせ前に突き出し息を吹きかけて魔力を溶け込み光の速さの氷の弾丸を発射し、ほぼ同時に分身体を2体をタチヤの両端の真横に立ち、右のクロウは右手に雷撃を放ち、左のクロウは地面に手を付けて鋳薔薇の蔓を生み出してタツヤの体を縛り上げた。
氷の弾丸と雷撃をぶつけようとするクロウにタツヤは踵に魔力で作った二輪を使い2.3回転して鋳薔薇を弾き地面に右手を付き左足で向かってくるクロウを蹴り上げと同時に、両手を付きその状態で回転しながら勇者の剣を蹴り上げて氷の弾丸に当てる。
鋳薔薇を生み出したクロウはすでにタツヤの真下に移動し大流の水を掛ける。
その地面に濡れた水に雷撃の電気を流し込む。
タツヤは両手を使って上に高く飛び上がり空中を蹴り上げてから反発力を使って剣を足元に戻し、分身体にの一体に投げ飛ばして一人に刺し消えると同時にタツヤは剣をサッカーのホールリフトの様に上げてからリフティングに戻した。
クロウは次一手に始め、タツヤはそれに対応する。
そんな様子をリリネッドは見ていた。
「何が起きてるのか全く、わからなかった」
数分間の戦いがリリネッドにとっては数秒間の戦いに見えた。
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魔帝城の外、
ロヤアマーンは気絶して倒れてる上に乗ってシンノスケは考える。
「さて、どうしましょうか」
そのシンノスケの前に魔帝王の側近のトータルが立つ。
「第2ラウンドを始めますか!」




