第165章 魔帝界 過去篇 ⑤
ミクリックが亡くなる200年前ー。
ミクリックはリリー・アミリィという冒険者に会っていた。
「調合? 出来るよ」
「ありがとうございます。では、この薬草とポーションそれと、貴方が持つ、羽の付いた骨をお願いします」
「羽の付いた骨? ああ、これかな? というかなんで私が持ってるって?」
「私は未来を見る力があるんです」
「へぇ~、だから私がここに来ることもわかっていたって事ね。理解した。で、コレとそれを調合すればいいんだね」
「はい。それが有れば未来で役に立つと思うんです」
「ふ~~ん。そいうことか。アンタ死ぬ気だね」
その何気ない言葉はミクリックを驚かせた。
「え?」
「この羽の骨はバフォメットって言う、天空界にいた。モンスターなんだ。ごちゃごちゃうるさかったからぶん殴った。 で、こいつはバランスと調和の効果を持つ。 アンタが持っているのは再生のポーションに猛毒の薬草だろう?」
「…。」
「死のうと考えてるなら、手を貸せない。いいなアンタがしたい事を!!」
リリー・アミリィは凛と立って言った。
ミクリックは礼儀正しく話をする。
「わかりました、お話します。私には大切な人が居ます。その方の為に」
「死のうとしてるんだな」
「ち、違います」
「えぇ、違うの?」
「いや、違わなくはないですけど。死ぬ気はないです。保険として、準備をしておきたいんです」
「その準備は絶対に必要な事なの?」
「はい。自分の使うか誰かに使うか。使わないのか」
「ふ~~~ん、わかった」
リリー・アミリィはそう言って服をごそごそと弄り始め何かを探し始めた。
「おっ、あった!」
「なんですか?」
「滅び玉」
「えぇ?」
「これとアンタが言ったこれらを調合をする」
リリー・アミリィは手の平で調合を始めた。
莫大な魔力が溢れ出そうなところをコントロールして平気な表情で封じ込む。
数分もただずに調合は終わった。
リリー・アミリィはパチンコ玉サイズの薬を放り投げる感じでミクリックに渡した。
「はい、うまく使えよ」
「あ、でも」
「皆まで言うなよー。私は感づける女だよ。だいたいわかるよ。 自分に使うにしろ、誰かに使うにしろ、誰かを殺す物だから私もアンタも罪人だ。 楽な死に方はしないだろうね。 だからこれは私達の秘密だ」
「フッ…。私達は共犯者ですね」
「そう、私達なあ」
リリー・アミリィは人差し指を2.3度クイックイッと差して言った。
その後はリリー・アミリィはは何を察してものすごい勢いでどこかへと走り出して言った。
「未来通りの人だった。ここまでは予定異通り…。ごめんなさい、私の所為でアナタは本当に良き死に方ができない。それでもあなたは勇敢な戦士です。私の中の勇者です」
ミクリックは手の中で握り閉めた毒薬で包んだ。
俯き、目を瞑り、未来の路線を見る。
「どこのルートを言ってもいいように準備が必要です。ただしこれは参考としてただの準備」
ミクリックは歩き出すまだ不安定の未来の道を。
●●●
ミクリックが亡くなったことを知らせられた魔帝王のアルロムスは泣き叫んだ。
城を半壊するほど暴れ続け、幹部、側近全員が押さえつけなければならないほどだった。
そんな事が10日間続き、アルロムスは落ち着きを取り戻した数日後ー。
クキチの元にステンバーが身体の調子を検査をしてもらっていた。
「お前がいけないだからな」
「だから皆さんにも謝りましたよ」
クキチが報告の時に言ったのはこうだ。『ミクリックさんが亡くなりました』。
さらっとした感じで言ったのだ。
「アレは良くないぞ」
「いいや、その後に説明をしようかと」
「もう少し、考えろって言ってんだ! アルがあそこまでなるとは驚いたがそこまであの女が大切な存在だったんだな。俺には一生わからん事だな」
「ステンバーさんもわかってないじゃないですか」
「お前よりは何となくわかってるつもりだ」
「どうでもいいことですよ、愛なんて感情は。邪魔なだけ」
「フッ、そこは一致だな」
ステンバーがクキチの机の上に大きなリュックが置かれているのに目が行く。
「どこかに行くのか?」
「はい、天空界です。 王の指示でリヴァナラ、ギアバグラと同行して」
「そうか、うまく行くといいがな」
だが、天空界の交渉はうまくいかずに終わる。
●●●
王室ー。
アルロムスの前にアラシュが立つ。
「我が弟よ、いろいろと遅れた。まずは、礼をゆう。ありがとう、ミクリックの最後を見てくれて」
「兄よ、それは助けられなかった、僕にとっては侮辱だよ。礼なんて言わないでくれ」
「たしか、アラシュは父さんの指示で魔帝界の裏側で動いてくれていたらしいな。もっと早く会いたかった」
「僕もだよ兄さん」
「よかった、俺にはもう大切な人はいないと思ってしまったから。本当にアラシュ、君が居てくれてうれしかったよ」
アルロムスは笑顔で涙を流しアラシュを見る。
●●●
20年後ー。
魔帝城の元に少年のルギアラが来た。
ルキデメス・サジエタンはその少年の面倒を見る事になった。
「お前、ギアバグラの面ににてなくって良かったな!」
「あのクズの事を知ってるの?」
「あんなゴミ、どうでもいいだろう。 俺と向き合ってる間は自分の命だけを考えていろ!!」
ルキデメスは不気味な笑みと同時に恐怖を感じたルギアラは両手をクロスする感じでガードをする。
ルキデメスはそんなものを気にしせず足で蹴る。
簡単に倒れるルギアラ。容赦せずルキデメスは攻撃を続けていく。
「俺は子供だろうが容赦はしない。例えそれが王の命令ではなくてもな!!」
ルギアラは足で攻撃を続けるルキデメスを払いのけて攻撃をするために突っ込む。
その少年の目からは殺意と怒りを感じた。
「ほう、なかなかいい目をするなああぁぁああ!! いいぜ、こい!!」
ルギアラは小さな翼を生やしながら戦う。
●●●
140年後ー。
予言師・ショジョ―コが危険視したその年。魔帝界に地上の情報が流れて来た。
魔帝界は反乱軍との戦いで出払っていた軍隊長のルギアラを呼び出した。
「何かと思えば、幹部が総動員されているではないか」
ルキデメス、ヴォワゴレレ、リヴァナラ、ステンバー、デラーズ、アウロが王室に並ぶ。
「あれれ、ルギアラちゃん、も来たんだあ~」
「王様から報告だ、並べ!」
ルキデメスは親指で指示する。
全員が揃ったところで魔帝王のアルロムスが現れる。
「クキチの情報からだが、怪物の王が倒された。倒したのは勇者となるの者らしい」
「勇者?」
「なんだ? その勇者ってのは?」
「「ん?」」
幹部が戸惑う中で、アルロムスは指示を出す。
「分散して地上の様子を確認しに行く。 ルキデメス、リヴァナラは俺と一緒に怪物の王が居た場所に向かう。 アウラ、ステンバーは深海底国に行け、ヴォワゴレレ、デラーズ、ルギアラは天空界に向かうのだ。 (アラシュもいてくれたら助かるがいまは反乱軍を抑えていてくれているからな)。」
幹部の皆とアルロムスは地上に向かった。
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深海底国ー。
アウラ、ステンバーは国が暗く冷たい空気が流れていた。
「数十年間、来ていなかったがこんな事になっていたとは。 調べる必要があるな。 ん? アウラ、どうした?」
「ううん? ああ、面白い子を見つけたから彼から話を聞こうかなって?」
「面白い子?」
「うん」
アウラの前に魚のふりをした生き物が動き出す。
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天空界ー。
デラーズとヴォワゴレレは国の中に入る前。
「おい、軍隊長のルギアラって奴はどこにいった?」
「なんか、用事があるって離れて行ったよ。なんか弟を見つけたって」
「勝手な行動を…」
「まあ、仕方がないんじゃない? 血が騒ぐんだよ多分」
二人と離れたルギアラは弟に会う。
「ルギアラさん? すみません、どこかでお会いしましたっけ?」
「サエル・ノエルという名前に聞き覚えは?」
ルギアラの瞳は復讐に燃えていた。
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地上のとある場所ー。
怪物の王が居た場所に向かったが城もなくモンスターの遺体が沢山転がり、地形も天候も変わるほどの強烈な戦いを勇者と怪物の王と決闘によって変わってしまった。
「ここだけまるで世界が違うようだなああぁあ」
「ああ、破壊と消滅の残像だな」
ルキデメス、リヴァナラが話す中でアルロムスはボソッと呟く。
「勇者とはなんだ?」
その声に二人は見る。
「とりあえず、他の場所に行ってみよう」
「「はい」」
3人は何件かの街や村をめぐり、勇者の目撃情報を探していく。
そして見つけた。東のとある村で勇者を見つけたのだ。
「君が勇者なのかい?」
勇者は傷だらけの体にボロボロの服、悪魔の様な表情だった。
右手には剣を握ら立っているのがやっとの状態であった。
とそこにモンスターが勇者を狙って襲い掛かって行く。
「邪魔だ、失せろ!!」
その言葉はアルロムスの心を歪まさせた。
勇者が言ったその時の目は怪物の王が行った時と同じ目をしていたから。
アルロムスは勝手に体が動き始め怒りのまま勇者に攻撃を繰り出す。
勇者はアルロムスの攻撃を打ち消した後、口の中の痰をアルロムスの目に吐き回し蹴りで倒す。
アルロムスは倒れる背の上に足を置きそのまま背に剣を突き刺す。
「うぁあああ!!」
ルキデメス、リヴァナラが動きうとしたが勇者が既に魔術を使って身動きを止めていた。
「アルロムス!!」
突き刺した剣をグリグリと回しながら横に斬る。
彼等の戦いの騒ぎに村にいた者達が出てきて様子をうかがう。
「お前ら!! コイツらはこの村を襲をとている奴らだ!! 制裁をしてやれ」
勇者はアルロムスの倒れる頭に足を置く。
「キタねぇ~なあ!!」
拘束魔法を使ってアルロムスの手足を止める。
「何しているこいつらは…怪物の王の生き残りだ。俺が何とかしてやるから怒りをこいつらにぶつけてやれ!!」
その言葉に村の人たちは石ころや土団子、バッドや槍などを持ってきて身動きの取れないアルロムスやルキデメス、リヴァナラに向かって投げたり、振ったりし始める。
アルロムスは意味も解らない悪意を向けられづつけられた。
勇者はルキデメスをどこかに瞬間移動させリヴァナラに近づき触れる。
「お前の目的は何だ!! なんでこんな事を」
「ピィーピィー、ピィーピィー、うんせぇーんだよ。お前みたいなやつは何も知らず何も解らず、飢えて死ぬんだよ」
「うッ!!」
「飢えて眠れ」
勇者はリヴァナラを地面の土の中の奥深くに埋める。
「リヴァナラ!!」
「さて」
勇者は身動きのできないアルロムスを近くの牧場のまで引きずり、馬糞の所にアルロムスの顔面を強く埋める。
「ほら、食え! 俺の感情を高めさせた責任を取るために食え!」
怒りが込み上がるも拘束魔法を解く事が出来ず悔しさが胸を締め付ける。
アルロムスはゆっくりと口を開けて馬糞を噛み締める。
「食ったなあ? 食ったよな!! よし、許してやる! よかったなあ、お前はこの村の人達を助けた」
アルロムスは涙を流しながら怒りの表情を見せる。
エネルギーがどんどん体を纏い始めていく。
「お前、魔帝界のもんか? そうか、なら帰れ!」
倒れるアルロムスの下に魔帝界の扉が開く。
「(なぜ?)」
「安心しろ、土の中の奴も戻して置いてやる!」
「(勇者!!)」
「恨むなら俺を恨めよ。ここの村人たちは俺の指示でやった事だからな。でも、まあ、そうなったのもすべてアンタがが悪いんだぜ!」
勇者は見下すよな感じでそう言ってアルロムスは魔帝界の無理やり返された。
アルロムスは勇者を恨み続ける事になった。




