第155章 都合が良くて運がいい奴
勇者一行と魔帝界の幹部はまあーまあー広い部屋に集まり、床座やソファーに座ったり、壁に寄りかかったりして話をしていた。
勇者一行と書いたがリリネッドとシンノスケはその場にはいない。
理由としてフラフラとどこかにいくリリネッドを追ってシンノスケもついて行ったからだ。クロウはその二人に追跡蝙蝠を追わせている。
「まったく」
「まあ~、リリネッドはこう言った長話は向いてないじゃからなー」
「ナギはいかなくてよかったのか?」
「ああ、ワシはお主の見張りじゃ」
「そうかよ」
ナギと話しながらクロウは今後の行動を地べたに座りながら考えていた。
ただ考えてもどうせリリネッドが事件を引き連れてくるので行き当たりばったりの流れ人生に行きつくことも想定しながら落ち着いてた。
ロヤアマーン が拳を壁に叩き付けた。壁にひびが割れ皆が見つめる。
イラつきながら足を音をワザと鳴らしながらナギの前まで近づく。
「僕は君をよしりてないんだよ~」
「ワシは別に気にしてない」
「そもそも、なんで勇者一行と僕達幹部メンバーがそろってお話会とやらをしないといけないんだよ~。理解が出来ない。お前達の目的はアラシュがいた会議で気が付いたよ。魔帝王様に反逆しようと考えているとなあ」
ベラベラと喋るロヤアマーンにソファーで座りながらヴォンズを撫でるアウラが口を開く。
「君の意見もわかる。魔帝王様には恩はある。だがそれはそれ。私は間違った。それを正しい気持ちにしてくれたのは勇者・リリネッド。友達の為に私はこの命を掛けたい。あの時の私はどうかしていた。それは魔帝王の持t」
「知るか!! 僕は魔帝王様に付く、このことも報告する」
ロヤアマーンが叫び部屋から出ようとした時、目をギランとさせてヴォンズが体をしなやか姿に変えてロヤアマーンの背に乗ると同時に大柄の姿へと変えて地面に押しつぶす。
「あ、アウラ様、に、の、を、こ、こまら。困らせるな!!」
「ヴォンズ、よくやったわ」
「ありがお、、ど、とうござう、とういます!!」
地面に倒れるロヤアマーンに近づくルギアラは目の近くに剣を突き刺す。
「ロヤアマーン、お前はここにいる幹部、並びに勇者の仲間を敵にして勝てるとでも?」
「忘れたのかよ~~。僕達の体に仕込まれた物を」
クロウた、ナギが眉を歪ます。
悪ガキみたいな座り方をしていたオルガが説明をする。
「俺や、ルギアラ。まだ此処にはいないヴォワゴレレって奴以外。つまり死んだ奴は体に強制装置が仕掛けられえいるらしいんだああー。クッソ面倒なことになあ」
「私達が反逆を起こしたらアラシュがそれを使って無理やり私達を操作するって事。まあー多少体にビリビリした物が流れるだけよ」
平気な表情で話しアウラだったが少し体を震わせていた。
それに続けるようにデラーズも話す。
「装置を浴び続けると体は維持を保つことが出来ず崩壊する。そして強制装置にはコアも破壊するシステムも設定させている。それを作った科学者が自慢げに話していた」
「それはそれはただでは復活させるわけがないよなあ」
偉そうにクロウは幹部たちに言った。
「そう言えば、そのヴォワゴレレって奴を抜いて、もう一人いたよなあ~、幹部が?」
「ああいるぜい、ステンバーだなあ」
リヴァナラが腕を組みながら答えた。
「そいつはどこにいんだよ?」
幹部の皆が口を閉ざす中で、アウラが話す。
「少し訳があって」
「ん?」
「此処へ来る前に話したけど、私達は命の球で生きている。そのコアが有れば死なないと」
「ああ」
「科学者はコアの修復が出来るいかれた奴だけど。コアを複成は出来ないの。つまり……ステンバーの命の球はないの。体も記憶もあるけど心がない。命令だけを聞くただの人形化しているの。可哀そうに」
暗い空気を壊すかのように急にアウラ、ヴォンズ、デラーズ、リヴァナラが叫び上げた。
痛みが全身に流れる。体をかき乱したい気持ちになるほどの痛みや苦しみが走った。
「ダメだよ、勝手なことをしたら」
その部屋のドアの前に立つ男が彼らを復活させ、強制装置を産み込んだ科学者のクキチがそこにいた
「お前は」
クロウが睨みつけるようにクキチを見る。
●●●
リリネッド、シンノスケは城の中を冒険していると3人のメイド服を着た少女と出会った。
「この人がルギアラ様がいっていた勇者だお?」
「フォー、マジで出会えるなんて思っていなかったよ」
「でもなぜここにてんだい」
「(また変は奴が出て来た。それにしても幹部はロリコンの集まりですか?)」
シンノスケは思う。
そこに、あざとく近づくヴォワゴレレがリリネッドの背中に乗りかかる。
「いや~、ようこそ勇者さん」
「うっえぇ!! 誰? あ、貴方は」
「一度会ったよね、当たらめて名乗るよ。ヴォワゴレレだよう」
なれなれしく話しまるで悪意がない感じを見せていたが逆にそれが怪しく思ったシンノスケ。
「カエンちゃん、バチキちゃん、レイコちゃん。この勇者と話したいところごめんだけど私が連れて行っていいかな?」
「はいそれは」
「そっ、じゃ~連れて行くね」
リリネッドの肩を掴みながら無理やり引っ張っていくヴォワゴレレの後を追うシンノスケだったがメイド3人に捕まる。
「ちょっ! 離しなさい」
「ヴォワゴレレ様は勇者の許可をしてきましてんだい」
「フォー、お前の自由は私達にある」
「どうか、私達のお相手をお願いしますだお」
シンノスケは付いてきていた追跡蝙蝠をリリネッドの方に誘導させた。
「まあ、クロウが見張っているので大丈夫でしょうがここは魔帝界何が起きるか」
眼鏡三つ編みのレイコがシンノスケの耳を口元まで近づけさせる。
「お願いがあります、内密でご協力お願いしますだお」
真剣な表情を見せる3人のメイドを見てシンノスケはリリネッドを気にしながらも3人について行く事を決めた。
●●●
ヴォワゴレレはリリネッドと肩を組みながら歩く。
「なあ、~勇者リリネッド」
「な、なんですか?」
「私は気になる事はハッキリと聞くタイプだ。だから気になる事を聞くよ」
「は、はい」
突然、ヴォワゴレレはリリネッドを壁際に押して手を壁にドンと突き迫る。
「剣を抜いた者が勇者に選ばれる。そして君が選ばれた。可笑しくないかい? なんで君が選ばれたのか。ただの侍女が。そして幹部を追い詰めるほどの実力と複数の力を持つ。普通にあり得ない。都合がよすぎる。気持ちが悪い。君はバケモノだよ。君の過去は断片的だが見たよ。最初に会った時の戦いでね。本当に君は」
リリネッドは無表情で目線を下にしている。
それを見てヴォワゴレレはニヤッと笑う。
「そうしていれば事が済むと思ってるんだよなあー!!」
頬をぎゅっとするヴォワゴレレは。顔を近づけさせ瞳孔を開きながら話し続ける。
「ねぇ~、私は気になる事は聞くよ。勇者・リリネッド。いや、この名前事態意味なんてない。だって君の本当の名前は…」
その時、長いコートを着てフードで顔を隠れた者がヴォワゴレレとリリネッドの間に剣を突き刺した。
「なんだよ、今いいとこだって言うのに。なんで邪魔するんだよ」
リリネッド頬を伸ばしながらコートを着た男の方を見てヴォワゴレレが口にした言葉に耳を疑う。
「君が勇者を助けたのは誰の命令だい? ステンバー君」
ステンバーはフードを取り、二人に良く見えるように顔を見せる。
リリネッドは疑うかのような表情から嬉しさが君上げてきて安心した表情がこぼれた。
「ヴォワゴレレ、勇者はアラシュ様が戻るまで手を出すことは禁じているはずだ」
「何? 私とやるの? ただの人形が」
「それが俺の命じられたことだからなあ」
「本当に昔の君に戻っているようだよ」
冷たい表情のステンバーをリリネッドは心配しているとそこにビダルが現れた。
「お前達、何してんだ!?」
ヴォワゴレレは不服な顔となる頭に付けていたアイマスクを目元に持ってきて付けてボソッと放つ。
「本当に都合が良くて運がいいだけの奴だ」




