第154章 軽はずみな行動
魔帝城まで距離が近づいてきた時にアウラは突然、立ち止まり勇者一行に真剣な目で喋り出す。
「この世界はあと数年か数週間で滅びる。数百年前に預言婆さんが言い出したらしく魔帝王にどうにもならない滅びの天隕石がこの世界に降り注ぐらしい」
アウラが上に指を差すとみなが上を見る。
歪んだ霧でよく見えない空を。
「それを聞いて魔帝王いや、アラシュはと戦うのかい。ほっといてもこの世界は」
アウラが最後まで言い終わる前にクロウがくいつく様に喋り出す。
「止めんだよ。俺達の世界を救う為に止めんだよ。この世界が滅びろうともなあ」
「ダメだよ」
クロウの言葉にリリネッドが否定した。
「あ、違う。いや、あれれぇ~~? う~~~ん…うん。やっぱり話がしたい魔帝王と。でもいないなら、アラシュって言う人と話し合いたい。だから」
「分かってますよ」
「任せとけ!」
「ハァ~…。はいはい。いつものながれですよ。どうせ何してもお前がバカみたいな事して、面倒な事件が起きて、大変な目に合うんだ。まあ~マジで嫌いじゃないんだけどな」
4人の硬い絆を見て羨ましいと思うアウラ。
それから再び歩き出す。そして城が目の前にまでたどり着いた。
「で入り口はどこだ?」
「ここは裏側ですかね?」
「こっちだ。こっちにも入っる所がある」
アウラが先に歩き道を誘導する。
と同時にクロウは先ほどから気になる事が有ったが確信した。
「(やっぱだ、アウラと一緒に行動してから魔物に襲われなくなった。城に近づくにつれ上級の魔物もいるって言うのに)」
城の門の西側の関係者が通れる扉まで近づくメンバー。
「あそこの扉が中に入れる扉だ」
アウラが嬉しそうに指を差して言ったその瞬間、スラッと風の切りって現れる魔帝王の弟のアラシュ。
威圧と豪圧と傾圧を纏い、勇者一行を睨みつける。
「待っていたぞ、勇者一行。私h」
「そいやっさー!!」
その時、クロウは胸ポケットに入れていた不思議な箱をアラシュに投げた。
アラシュはそれを手で簡単にはじく。が箱は開き光にアラシュは包み込まれて箱の中に入った。
その箱をクロウは瞬時に広いはるか遠くまで魔法で投げ飛ばした。
「よし、中に入るぞ」
「「「ちょっと待て!!」」」
「クロウ」
突然の事でみなが戸惑う中、クロウはきょとんとした顔をする。
「何だよ? なんか説明るか?」
「クロウ、人の事言えない」
不機嫌な表情で指を差しながら言った。
「いや、警戒心が薄かったからチャンスだと思って」
「クロウは、リリネッドの事言えませんね」
「お主はもうちょっと考えてから行動するべきじゃぞ」
「フッ…。考えてはいるぞ」
クロウはナギをあざ笑うように胡散臭い表情で言った。
そんなクロウがナギはあまり好きではなかった。
ちなみにそれもクロウはわかっていての行動なのも嫌いな所でもある。
ごちゃごちゃし終わって皆は城の中に入って行く。
最後に入ったナギは扉を閉めて皆の後を追って行こうとしたが何かが引っかかって前に進めなかった。
それでも前に行こと何度も何度も前に歩くも行けなかった。
「なんじゃ?」
振り向き閉めたドアの方を見ると鎖が引っかかっていた。
ナギはそれを何度も何度も引っ張る。
「やめろにゃあ!! 痛いにゃあ!! 環境生き物愛護団体に訴えるにゃあ!!」
「ウルサイじゃ。ザコタマ」
「ザクタマにゃあ!」
「お前は何度もリリネッドを騙している。ワシは許さんぬぞ!」
「あまりにゃあをナメルなよ! もう力は取り戻してるにゃあ」
「ほう、こいよ。皆でお主を倒すだけじゃ。そうじゃろ、みんな!」
ナギが振り返った時にはもう誰もそこにはいなかった。
ザクタマはドラゴンの姿に変わっていく。
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リリネッド達は城の中の廊下に足を踏み入れた。
「城ってワンパターンな作りだよ」
「ド級な毒舌どうした? 急に?」
どうでもいい話を適当に話しながら歩きいつの間にか玉座の間にたどり着いていた。
「誰もいない」
「まあ~そこの男が王の弟を投げ飛ばしてしまったからね」
「幹部もいませんね」
「何だよ、やる気満々で来たのになあ~」
クロウがフラグを言い放つと同時にその部屋に複数の兵と魔物が囲み入って来た。
「お前達何者だ!!」
「よそ者が入ってきていい場所ではないぞ」
「只ではすまぬぞ、貴様ら!!」
クロウやシンノスケはどういていなかったが、リリネッドはどうしようかと考え込む。
兵士達は武器を構えているとそこにアウラがいる事に気が付く。
「アウラ様!」
「おう」
「すみません、アウラ様のお知り合いでしたか?」
「まあ~そうk」
「うん、アウラは私の友達。こっちは勇者の仲間だよ
アウラの言葉を遮ってリリネッドが喋る。いろいろ説明を端折って。
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十三ヶ騎士団のラビッチ、チェキンリ。幹部のロヤアマーン、ヴォンズはギロチンを用意し始め、クロウ、シンノスケに設置した。少し遅れてザクタマがナギを鎖で縛り上げて連れて来てギロチンにセッティングする。
リリネッドがアワアワしながら、アウラにどうにか止めるように説得して、アウラが周りの者に説明をする。その間いつ落ちてきてもおかしくないぐらい劣化している紐に結ばれている刃を感じながら3人はビビり散らかしてた。
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そして現在ー。
リリネッドはギロチンにセッティングされていた。
クロウと、ナギ、シンノスケはテラスで座りながら幹部たちが集まるのを待っていた。
「もう許してやろうじゃないか?」
「あと数分はアレでいいだろう」
「たまには、怖い目に遭えばいいんですよ」
3人の近くにオルガ、デラーズが近づく。
「よおおぉぉおお! 勇者パーティー共」
「全員ではないが集まったぞ。まあ、数分前に一度集まってはいたから、時間がかからなかった」
「デラーズ」
「シンノスケ、久しぶりだな」
「少し雰囲気が変わりましたね」
「お前もだいぶ変わったな」
「ええ」
「俺をまだ恨んでいるのか?」
「そうですね。素直に言えば……そうですね。ないと言えば嘘になりますね」
重い空気の中、クロウが椅子から立ち上がり、シンノスケの肩をポンッと軽く叩いて部屋の中に入って行く。
「さっさと話をしよう。あの王の弟が帰ってくる前に済ませようぜ。無駄な時間を作りすぎた」
ナギもシンノスケも続けて中に入る。
外でまだギロチンに繋がれるリリネッドは二人の幼女に顔に落書きされていた。
「勇者なんですって」
「勇者らしいなあ」
「やめてぇよお~」
二人の幼女の元にオルガが近寄る。
「チバロ、エレピ! 何してんだ?」
「勇者を殴り書きしてんだ」
「勇者に死化粧をしてあげてます」
「迷惑だから辞めておけ。それに処刑は中止だ」
「「えぇー!?」」
「いろいろあってな。アラシュが居るのであれば進めたがいまは何故だがいないらしいからな」
「じゃ~外すのか?」
「それでは外します?」
「ああ、外しとけ」
とそこにシェフが近寄り、水が入ってあるコップにストローが差しある物と、塩おにぎりを持って来た。
「お待たせしました。ご注文の品です」
「ありがとうございます」
「余裕じゃないか~勇者」
オルガは呆然と立ち尽くし、チバロとエレビは落書きを続けて、リリネッドはギロチンに捕まりながらも食事を始めた。
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城からか~~~な~~~~り離れた場所にアラシュは目を覚ました。
「いったい何が?」
近くに箱が落ちていた。
「これは…『お仕置き箱』。俺を仕舞いこむほどの魔力を持った奴がいたんだな。面白い。さて、戻るか」
アラシュが体を動かそうとした時に気が付いた。
アラシュは底なし沼にハマっていた。
「フッ……。まいった」
アラシュは天然ドジである。




