第152章 ブラフが言える勇者
リリネッドはパン屋の中で形が歪なチョココロネが並んでいた。
生き物みたいな形から絶対にそれアウトだろうって形までか並んでいた。
それをキラキラした目で迷いこんでいた。
「どれも美味しそう!」
「買ってあげようか?」
「え?」
冒険者の格好した男がリリネッドに話しかけた。
「買ってあげるから俺とお話しませんか。時間は取らせないです」
二人は買い物して外のテラスでリリネッドは変な形のチョココロネを食べながら冒険者の男と話を始める。
「貴方は僕と同じ場所に、というかう~~~ん。地上界?の者ですよね」
「うん、そうだね」
「そして勇者、ですよね」
「そう、私は勇者です」
「そうですか、なら僕と勝負しませんか?」
「ええ、いやだ」
「噂通りの人でよかった。勝負と言っても戦うというよりも頭を使ってって話です」
「頭? 私は頭は良くないよ。硬くもない」
「簡単な選択問題だよ」
「よくわからないけど、いいよ」
「では、トランプというカードをを知っていますか?」
「いいや」
「この54枚あるカードがあるんだけど、まあ~一枚入らないからどかしておくとして、この53枚のカードで勝負してほしんだ」
「う~~ん……うん、まあ~いいか」
「じゃールールを説明するね。簡単だから。とその前に名乗ってなかったね。僕はノーケイという冒険者で。仲間がこの世界の生まれなんだ。今回はその仲間の用事で帰って来ただけなんだけど……。まあ~いまはどうでもいい」
ノーケイがルールを説明し始めた。
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勝敗は合計数字が高い方が勝ち。
プレイヤーは手札を5枚にする。(相手に見せないように)
自身の前に5枚のカードを表に出して置く。
場に出ているカードと同じ数字の物が手札にあればそれを相手に見せる。
絵札 (J.Q.K) は-10点となるが場に同じ数字があればその欠点がなくなる。
ジョーカーのカードは確定で勝ちになる。
手札にジョーカーを持っていると場に出されているカードを持っていても見せなくてもいい。
相手がジョーカーを持っていると判断した時に指摘し、相手が持っていたら見抜いた者の勝ち。
●●●
「つまり、手札の数が高ければいいって事だよね」
「まあ~わかりやすく言えばね。 とりあえず、一度試しにやってみようか」
リリネッド、ノーケイが話をしていた通りにする。
手札にジョーカーが有った。
「(あれ、確かあ~、勝ちぃ~だよね) 」
「君、ジョーカー持ってるよね」
「え? うん」
「じゃー、僕の勝だ」
「そうかあ~負けた……。でもこれ持っていないって……。ああ~そうか。わかった」
「ん? じゃ~本番やろうか」
そう言ってノーケイが二人が座るテラスに魔法陣が張られた。
二人の後ろに鎖のランプを持った髑髏の立つ。
「君の後ろに立つ者の光が消えたら、君の大切なものの命が奪われる。闇のゲームだ」
「マジで……。私が勝ったら貴方の大切な人の」
「ああ、僕は掛けてませんよ」
「じゃーやる」
リリネッドは即答する。
カードをすべてまとめシャッフルして先程と同じように手札や場にカードを置いていくリリネッド。
ノーケイの手札にジョーカーが来ていた。
ポーカーフェイスを決めていたノーケイだったがリリネッドはたった一言で場面が変わった。
「私の勝ち」
「な、なにを言っているんだ」
「私の手札にはジョーカーがあるだから私の勝ち」
「(なんのハッタリだ? いや待て!)」
ノーケイはどかし置いておいたジョーカーが無くなっている事に気が付いた。
「(これは……。まだ勝敗は決めてない。ここでジョーカーを持っていると指揮してもし持っていなければ僕が負ける。だが、もし本当に持っていたら…。そうかここで僕も持っていると言えば…いや、そうなったときは再度シャッフルを提案されそうだ)」
ノーケイが考えているとリリネッドが口を開く。
「私の勝ちでいいんだよね」
「そうだね。君の勝だ。 (これはいろいろと修正が必要だな)」
「なんで、こんな勝負を私と?」
「噂で聞いたんだ。勇者は命を粗末にする奴だってそれを確かめに」
「どうだった?」
「ん~~~。微妙かな」
「うっえぇ!?」
「でも、イメージと違ったよ。もっとなんかこ~~う。嫌な奴かなって思っていたよ」
リリネッドが首を傾げる。
ノーケイは魔法を解く。
「(まあ~、掛けは見かけだけの奴で、ただの脅しだったんだけどね。でも、まさか……。)」
ノーケイはトランプを片付けるリリネッドを見て微笑む。
一瞬だけ見えたリリネッドの手札にはジョーカーが無かったのが見えた。
「(ハッタリが出来る度胸のある勇者とは思わなかったな)
その後、掛け無しで普通にトランプで遊んだあと、ノーケイはリリネッドと離れて行った。
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ノーケイは廃棄の中に入って行く。
中には仲間のジマミ、サワダツが立って待っていた。
「よ!」
「勇者はどうだった?」
「思っていたやつよりいい奴だったよ」
「よかった」
胸をなでおろすサワダツ。
「これで安心してあっちの世界に戻れるだろう。どうやら、勇者の仲間も問題なかったぽいしな」
「そうね。二人とも私のわがままをいってごめんね」
3人が居る中の部屋のソファに偉そうに座る男が話す。
「言うたやろう、噂は噂、勇者はええ奴かて」
「貴方が僕達を導き、勇者一行と引き合わせて戦わせてくれた。ありがとうございます」
「気にしな。自分もちゃんと確認したかっただけやさかい」
「タヅヤさん、もう行ってしまうんですか?」
「ああ。いろいろとおおきになあ。謝礼は此処に置いとく。またどっかで」
タヅヤという人物は廃墟を出て行った。
最後まで自分を出さなかったタヅヤにサワダツはボソッと呟いた。
「勇者が魔帝界にいるってなんで知っていたんだろうね。それに私が魔帝界の者だって事も」
「それにかなりの実力を持っているとおもう。魔力量もかなり調整している」
「それはそれとして、この後どうする?」
「私は実家に戻ろうと思うけど…二人とも来る?」
ノーケイ、ジマミは顔を合わせた後、すぐにサワダツの方を見て大きく頷く。
そんな3人が居る廃墟に無数の小さなドラゴンが集まっていた。
「いろいろ動いてもろうたし勇者たちにとって印象を悪なった彼らに手ぇ出すのんは僕がゆるさへん」
タヅヤは一瞬で蹴散らした。その名の通り、足で無数のドラゴンを。
「ジミニ―は勇者と会うたんやけな。僕も会いに行こかな、そやけどこれ以上関わるのんは反則やわね」
スナフキンコートが風で靡きながらタヅヤは足に着いた泥を地面にトントンとして汚れを取る。
忍速神・タヅヤ。
旧勇者パーティーの一人であり、ジミニーと共に旅をした者である。
●●●
リリネッドがシンノスケと合流した後、クロウ達とも合流できた。
ナギは怪我をそっそりシンノスケに治してもらっている時、クロウはリリネッドの顔をまじまじと見る。
「な、何?」
「いいや、やっぱ本物には勝てないな」
「え? どういう事?」
「お前、観覧車って知ってる」
「し、知らない。何それ」
「知らないなら、いいんだが。 (知ってたら知ってたで、困るんだけどな俺は)」
「(お、教えてはくれないんだ)」
ナギとシンノスケが2人の横に並ぶ。
「いつも思っていたけど、何で横並びとか、縦並びとか多くない?」
「それが決まりなんだお。歩く為に」
「他の人だれもやってないよ」
「いいじゃないですか、僕はきらいじゃないですよ」
「ワシもじゃあ」
「ほらなあ。まあ~別にリリネッドもそこまで気にしてないだろう。なら問題ないだろうが」
「ちょっと気になっただけだからいいけど。もうどうでもいいや」
4人は街からでて城へ向かう道を歩き始める。




