第140章 天に舞う寵児
暴れだし飛んで行った骨の姿の大きなカブトムシを追ってラグルとリボンは走り出していた。
「師匠、なんで私を一瞬、眠らせたんですか?」
「嫌な気配がしたんで。そんな事より、かなり大きな力が3つほど感じるのですが」
「3つですか? 2つでなく?」
「ええ、3つです」
二人が走っていると空に勇者・リリネッドとイトウダが飛び上がったのが見えた。
「師匠!! 勇者が空に!!」
「どこですか!? どこでに!?」
「師匠、あそこっス!」
「あっしは、見えないで」
「いや、気配は感じ取れるでッスしょう!!」
リボン、ラグルがクロウ達が居る場所にたどり着き、ラグルが気配だけですべてを理解しクロウの魔術の上にラグルの魔術を上にのせて抑える。
「クロウさん、よく頑張りましたね」
「ああ? ああ」
「あとはあっしに任せてください」
「ン?」
クロウは悩んだがラグルの案に乗る事にして魔術を解く。
「じゃあ~、甘えるわ」
「ええ、任せてください。(これほどの人たちを魔術の上に魔術を効かない者達の対策しつつ止めるとは…やはり面白い男だ)」
クロウは一息して腰を下ろしながら空で飛びあがっているリリネッドの姿を見て見張る。
●●●
イトウダはエネルギー力で5体の自分を作り出し、リリネッドに向かって行く。
リリネッドも頭の上にある3つの矢印の様な形で作られた円形の物体の一つの矢印が5つになり、矢印が飛んで行きドッペルの方へ差す。
リリネッドが適当に矢を放ち、その矢が無数に増え5つの矢印の方へと飛んで行き、矢が直撃してドッペルが消えていく。
「くッ!」
イトウダは黒い翼にあるエネルギーを矢に注ぎ強力な一撃を放つ。
だがリリネッドはそれを剣でバッティングして消し去る。
イトウダは刀を構え、リリネッドに一瞬で近づき、刃を向ける。
それを普通に剣で弾きシールドではじき離す。
平然と当たり前に普通にやった。その時の表情がイトウダをさらに怒らせた。
「ブチ潰す!」
「ムムッ!」
イトウダは莫大なエネルギーを全開にした同時に腕を4本増やし、弓矢と普通の刀と野太刀を取り出したあと、ドラゴンの幻影を纏って大きな声を叫び、弓を使った矢を放ちながら野太刀を使ってリリネッドに攻撃をする。
突き進みながら叫ぶイトウダを見て、リリネッドは少し引いた。
「ごめん、本当に終わらせるね」
リリネッドは剣をイトウダに向かって投げた。イトウダはそれを弾くも黒い蛇の様な物が巻き付いていてそのまま剣が変えてきて体に当たる前に何も持ってない手で剣を持つ。があまりにもの重さで落下していく。
落下中に矢印が張り付いているのに気が付き、イトウダはリリネッドの方を見る。
すでにリリネッドは矢を放っていた。その時の表情はまるで獲物を狙う狩人のような感じだとイトウダは思った。
矢はイトウダの体に貫通して屋の先には指輪が直撃して壊れる。
「うああぁあ!!!」
二人が戦う下の方で洗脳状態であったみんなが気を取り戻す。
イトウダが落下中にリリネッドも並走して剣を手元に戻してバク転しながら蹴り上げて上にあげる。
続けて上げたあとにイトウダが動く前に剣で吹き飛ばしたあとバネの様に戻して素手で殴る蹴るで続ける。
なんどかそれを繰り返した後、バネを解除して離れイトウダはふらふらしながらリリネッドの方を見ると目の前に矢印が脳天に差され、リリネッドはすでに矢を放つ構えをしていた。
「や、辞めてくれ!!!」
叫ぶイトウダをみてリリネッドは無表情でいた。
「こんな事を思うのは必例だと思うけど、私がこれまであって来た人達の中で一番…弱いかも」
そう言って弓の糸から手を離し、矢が放たれた。
●●●
浮島で戦いの結末を見ていたエンセ。
「ここからやり直しましょう。すべてを。皆がどうしたいのか。ちゃんと話し合いましょう。その為には…」
と後ろにラグルが現れた。
「女王様、ご無事ですか?」
「アナタは?」
「あっしはただの盲目の旅人で勇者の味方です。アナタを下に戻しに来ました」
「ありがとう」
ラグルがエンセに近づこうとした時、二人の間に魔帝王が現れた。
「アナタがこの国の王ですね」
「「!!?」」
ラグルは魔力を全力に開放して攻撃をしようとした。が魔帝王は10個のシールドを重ねて守る。
「待て、戦う気はない。争う気もない。話に来たんだ。(シールドが7つ壊された!? この男やれる。まだ本気でなさそうだが…。)」
「話ですか? なんの!!」
「待ってください、旅の方。これは国同士の話です。アナタが私を助けてくれるのでしたら、私は安心してこの方と話せます」
「わかりやした」
エンセは魔帝王の前に立つ。
「お話とは?」
「今起きていることを聞いた。今は天空界と戦争しても私が弱い者いじめしたように思われてしまう。だから、今回の戦争はなしにしょうと思いまして」
「無し? つまり無かったことにしてくれるんですね」
「その通りだ。こちらもそれどころではなくなったので」
二人が話していると天空界の側近のシフ、ミエルがエンセの両端にスッと現れた。
「ご無事ですか!! 王!!」
「お怪我は!?」
「大丈夫です、話は終わったようです」
魔帝王はすでにそこにはいなかった。
というよりも天空界から消えた。
「アナタたちはいままでどこに!? お遅すぎませんか?」
「申し訳ございません」
「ミエルを責めんといてください。コイツは良う頑張ってますよ」
「アナタにも怒っているんです」
そこにラグルが入る。
「お話失礼、そろそろ」
「そうですね。皆の安否が気になります。それに勇者には御礼を言わなければ」
ラグルはエンセをみんながいる場所へと移動した。
●●●
片手にイトウダを持ちながらよっくりと落下していくリリネッド。
「まだ生きてるよね」
「ンン…」
「まあ~、よくわからないけど、だれかに任せるのもいいんじゃない? 誰もやらないとかじゃなくって任せられる人に任せれば」
「何も知らない癖に…」
「うん、そうだねぇ~」
そう言って下に降りていく。
地面に足が付き周りを見渡してみんなの元気そうな顔を見て安心した。
そこにエンセがリリネッドに抱き着いて手を取る。
「ありがとうございます、勇者様」
「いや、私は」
「アナタが居なかったらこの天空界は終わっていました。なんと御礼を言えば」
「本当に私は、別に。(絶対、クロウがやった方がはやかった)。 この人はどうるすんですか?」
「イトウダさんはこの国をこの世界を危機にまで送った重要な人物です。でも、私にはそれを決める権利はありません。コドフィルさん、ササブリエルさん、ジェムンさん、貴方たちで決めてください」
エンセがイトウダの処分を3人に任せた。
だが3人はエンセの前で片膝を付き頭を下げて話す。
ジェムンが膝を付きながら話す。
「女王に権利がないなら俺達にもないですよ」
「でも、貴方の命令なら」
「ご命令を、貴方は私達の王です」
3人の言葉を聞いエンセは気持ちを固めた。
「まず話さないといけないことがあります。魔帝国との戦争は無くなりました。これからこの国は改める為にあなた達の力が必要です。私になんて誰もついてこない。あなた達が居れば声を住民は耳を傾けてくれる。お願いします」
近くにいた、シフとミエルが3人に言う。
「お前達、女王に頭を下げさせるなんて、どういう事だあ!」
「まあまあ、ちゃんと話を聞こうやないか。ミエルはお頭悪いなぁ。ええどすけど。みなさん、女王様もお頭弱いさかい、僕がが話をするなぁ。速い話がみんなで新しい国を作ろって言いたいんどす。僕達もせわしないし君たちが協力してくれたらうれしいんやけど」
「おい、シフ。てめぇ! 女王様をバカにしてんのか?」
「おちょくるわけがあらへん。元アホなんどすから」
「おい!!」
「王の様に振る舞うてるけど実は心の中は、いやいやが叫んでる、かいらしい女のk」
シフが言い終わる前に顔を真っ赤にして殴るエンセ。
彼等の仲良しアピールしている中、ナギとシンノスケは正座して反省していた。
「お前ら、よぉ~。仮にも勇者のパーティーだろうがよぉお。それに名の為に別々に離れていたんだ。何のために分裂パートだったんだああ!!」
「「面目ない」」
「まさか魔力や魔術以外の技があるなんて思わなかったんじゃあ」
「僕達は魔術系なら聞きませんから」
「お前達が操られた場合、ナギだと相性が悪いから、お前がしっかりしといてくれないと困るんだけど。かっこよく再登場したくせに」
「クロウ、根に持ってるんですか。自分が牢獄からの再登場を」
「るっせい!! あれでもカッコよく決めたんだよ!!」
「リリネッド、なんじゃあ、その姿はかわええ!!」
「そう? これなんかバタバタうるさいんだよね」
「別にええじゃろう。強くなったんじゃから」
「でもこれ実はそんなに強くなってないんだよね。説明が出来ないけど」
「ハア……。で、どうする? 戦いは終わり、魔帝王も来ない。俺達の役目は終わった」
「そうですよね、僕達もここにいる理由が無くなりましたね」
「つまり、わし達の冒険の再会じゃな」
「うん」
と締まってる話の所に、サカルタツムが近づく。
「勇者さん、話した通り、僕が代わりになれろうです」
「そう、でもいいの?」
「どいうことだ?」
クロウが問う。サカルタツムが説明する。
「勇者さんが妖精から聞いた話を参考にしたんです。元々モンスターの力で浮いていたこの国をの僕が浮かせようと」
「お前、一人でか?」
「いいえ、僕とイトウダの部下の数名とで。彼らは何故かモンスターの力を使えるらしく。実際に閉じ込めたら浮き始めました」
「お前、意外と大胆だな!」
「いいえ、コレを考えたのは勇者様です」
「お前かよ!!」
「えへへ」
「ということで、僕達は地下で幽閉するのでたまにご飯を運んできてください、エンセ王」
「ええ、急にこっちに来た!!」
和気藹々となったその瞬間、ルギアラ、オルガがリリネッドを捕まえて魔帝界に扉を開いて、中に入って行く。
「だ~か~ら、毎回攫われてんじゃ~ねぇ~よ!!」
クロウが叫び、クロウ達は魔帝界へ続く場所にオルガ達共に魔帝界へと入って行った。




