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勇者を利用する者たちの冒険  作者: とり飼ジン
天空界 篇

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第137章 空中総激戦!?


 大妖精のツキクサは他の大妖精の姉妹たちとテレパシーの様な物で会話していた。


「なんでなんで、私が手伝わなければならないのよ」


「それが私たちの使命ですよ。ツキクサ」


「いやだ、いやだ、いやだ。そもそも、姉さん達が勝手にいた事ですよね。アタチには関係ないですよ」


「おやおや、ツキクサのわがままが出てしまった。どうしますお姉様方?」


「ルリもツキクサも 勇者・リリネッドに会っていないからわからないと思うけど、彼女は勇者であって勇者ではない。そんな女性なんだよ」


「いやいや、わからないし」


「おやおや、ブル姉は勇者にぞっこんなのだな」


「私はみんなと違って半解放状態なのさぁ。自由で自由ではない。でも勇者のためならその甲羅からも出てもいいと思っているんだ」


「アタチは断固反対です」


 3人の会話を黙って聞いていた長女のノジマが口を開く。


「3人ともこのままでは地上が無くなってしまいます。私達を生みだした大王妖精・ニオウが各地に私達をとどまらせた理由は人々の平和のためでもあり、当時の怪物の王を力を止めるため。そして勇者の背中を押し世界の平和の為に私達で助けてあげようではないですか」


「いやだあ!!!」


 ツキクサはこの状況でも断った。



 ●●●



 ラグルがハットエルタムを落した数分前の事。

暴れるドラゴンの額にイトウダの上半身が出てくる。


「なあ、勇者。お前はこの国をどうしたいんだ? 俺の手からこの国を救い英雄にでもなりたいのか?」


「英雄?私はそいうのに興味ないよ」


「ではなぜ、立ち向かう! 立ちはだかる!! 俺の前に立つ!!」


 怒りに燃え上がるイトウダと違い、リリネッドは冷静に答える。


「私は連れてこられただけで……そこでこの世界から魔帝王を止めてと言われただけで。だからあなたが一緒に魔帝王止めてくれるなら助かるんだけど。これだけの力があるなら」


 リリネッドの声を遮って雄たけびを上げるドラゴン。


「魔帝王は俺が倒す。お前とは戦わない」


「うっえぇ!! なんでよ~」


 ドラゴンは何度も雄たけびを上げた後、2体のドッペルを作り出して3体が暴れだす。

リリネッドの前にサカルタツムが立ち、両サイドにオルガ、ルギアラが戦闘態勢になり集まる。


「あんなデカいのが増えたなあああぁぁぁああ!!」


「話は聞いていた。王をお前の様な奴が倒すだと、この俺を倒してからその言葉を言うのだ」


「倒さない。使う!」


 イトウダは洗脳する指輪を飲み込んだあと、上空に飛び上がり周囲に雄たけびを浴びせる。

それを下で見ていたリリネッド、サカルタツムにオルガとルギアラが襲い掛かって来た。

オルガの爆発する蹴りをもろに腹に当たりに直撃して後ろに吹き飛ぶリリネッドはすでに後ろに立つルギアラの剣が構えていた。

サカルタツムは動こうとするもオルガが既にばら撒いていた粒のエネルギー砲によって足止めされてしまった。

吹き飛びながらリリネッドは態勢を変えて剣を強く握り逆の様になってルギアラの剣を防ぐ。

と同時にオルガに掴まれて瓦礫の方に投げ飛ばされてしまった。

傷だらけのになりながらも立ち上がる、リリネッドは剣をしっかりと構える。

攻めてくるのは二人だけではなかった。

シンノスケ、ジェムン、城の近くにいたコドフィル、ササブリエルも現れた。

サカルタツムはリリネッドの横に立ちは話す。


「どうやら、イトウダは天空界にいる者達を操っているようだぜい」


「ああ~ヤバイ」


「君の仲間も」


「どうしたら!?」


「彼を止める事だぜい」


 3体いるドラゴンはリリネッドに向かって炎の塊を吐き出して攻撃を繰り出す。

前のめりの状態で剣を構え、3つの炎の塊を防ごうするも同時にシンノスケ達も攻めて来た。

危機的状況にもリリネッド曇らせる事無く、真っ直ぐ前を見て対象しょうとしていた。

サカルタツムはそんな彼女を見て左手を自信の胸に置く。


「勇者のために」


サカルタツムの体の中心が光り出しそこから特大のエネルギーと魔力とそれらと違う力が重ねり合った。すると体の形がみるみる変わりその衝撃によってリリネッド以外のすべてを吹き飛ばした。攻撃も近づく者もすべて。


そしてサカルタツムは姿を変えて体は長く硬く黒緑になり、手は細く爪を出し、額には銀色の三又槍の様なものが生え、牙を出来、目も赤く瞳は黒く。

その姿はまるで()()()であった。いや、()である

サカルタツムは龍の姿へとなり、リリネッドを背に乗せて飛び上がった。


「うぁああ!!びっくりした!!」


「すまない、驚かせて。俺もなったのは初めてなんだぜい」


「うっえぇえええ!! そうなの!!」


「ああ、それに最近、俺が龍の子だってことも知ったんだ!!」


「あ、そうなんだ」


「きっ、きゅ。急に冷めたねぇ。まあいい、これでドラゴンだけに集中…」


コドフィル、ササブリエル、そしてルギアラが飛び上がって来た。


「まあそうかあ。珍しくないからねぇ。この世界」


「言っている場合じゃなくない?」


 話していると襲ってくる。


「来たよ!!」


 龍の姿になったサカルタツムは体から風を起こして近づく者を吹き飛ばす。

空中を飛び回りながらリリネッドは立ち上がってサカルタツムの額の場所まで歩く。


「怪我が治ってる。それに力が湧き上がってくる。なんで?」


「それが龍の特有の力みたいだぜい」


 一体のドラゴンが襲って来たのでリリネッドは剣を構えて振り魔力を乗せた斬撃を飛ばした。

するといつも違く鋭く大きくそして威力のある力で飛んで行き。ドラゴンを斬り倒し消えた。


「うっえぇ!! すごいの出た!!」


「やるじゃないか。また来たぜい」


 もう一体のドラゴンも同じ攻撃で切り倒すリリネッド。

長距離から攻撃を繰り出そうとルギアラ達が動こうしていると時、それらを空中から地面に戻して身動きを止めるクロウ。


「リリネッド、面白いことをしてるな!! 雑ぜてほしいぐらいだ。けどこいつらを止めるのが俺の役目らしいなあ~」


 平然と話すクロウだが、ルギアラだけではなく、ナギ、シンノスケ、オルガを必死で抑え込んでいた。

そこに大きな骨のカブトムシがクロウに近づき襲い掛かる。


「ふざけるなよ、今はこいつらと遊んでんだ、邪魔してんじゃ~ねぇ!!!」


 襲い掛かる敵に、クロウが魔術を繰り出そうとした時、ドラゴンの姿のイトウダが足で止めて吸収をして体に取り込んだ。


「力だ!!! 力が!!!」


「おいおいおい、そんな古きモンスターなんか体に取り込んだらどうなるかわからないぞ!!」


 ドラゴンは骨のカブトムシを取り込みまた力を上げる。

それを上空から見るサカルタツムとリリネッド。


「本当に魔帝王を倒せてしまうんじゃないのかあ?」


「でも苦しそうだよ。助けてあげなきゃ」


「もうああなってしまったら助からんぜい」


「多分、助けられるかも…」


「どいうことだぜい?」


「この剣はねぇ……。名前を忘れた。便利な剣なんだよね。まあ~やってくれるかわからないけど」


「よくわからないが、操を助けられるんだな」


「うん」


「なら、やるしかないんだぜい」


 そう言ってサカルタツムはイトウダに向かって行く。




 ●●●



 仲間たちが倒れる中でオキソロルは頭から血を流しながらたった一人で骨のモンスターのオオカミを止める事に成功していた。


「マジでやっと倒れやがったよ」


 オキソロルはふらふらとしながら地面に尻もちして仰向けに倒れた。


「どうやら、あっちもマジで佳境のようだね」


「そのようだな」


 オキソロルは聞いた事がない言葉とそのセリフに恐怖を感じて瞬時に飛び上がりながら刀を強く握りながら声の方に構える。

そこに立つのは禍々しいオーラと感情がぐらぐらするほどの不安。そして何よりも向き合っているだけで命が握りつぶされそうな緊張がオキソロルは感じだ。


「初めまして、魔帝王のアルロムスと申します」


「!!?」


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