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勇者を利用する者たちの冒険  作者: とり飼ジン
天空界 篇

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第133章 いやいやいやいや


 ガウトは最後の力で生み出した鳥に触れた者達はガウトの記憶から見た。

彼が見た天空界は何も変わらないつまらない世界だった。鳥の目という力を使い皆の噂や誰が誰と繋がってるかなどをすべて把握して誰が本当の王の座にふさわしいのか考えていた。

だが、何年たっても見つからなかった。

候補になる可能性が多少あるのは何人かはいた。

セイリィモル、ツダイラ・カタモーは王の座より民主の為に生きる事を選んだ。ガウトは交渉したが失敗した自らの計画を知ったので消した。消したのだ王になれたのにもったいないそう思って。

次は、軽はずみな行動をしないでよくじっくり観察する事にした。

コドフィル、ササブリエル、イトウダ、サカルタツム、ルギアラ。どいつも王の座に座れそうな者ばかり。


 ガウトが大昔に読んだ古き本に挟まっていた切れ端の様な紙切れがあった。それにはこう書かれていた。


『5つのモンスターを使って島を浮かした。龍を国の地下に……』


 それだけが書かれていた。これを元にした資料はどこを探しても見つからんかった。

詳しく調べている時にハクラクと出会ったガウトは4つの浮島に4匹のモンスターを見つけたと。


「では、モンスターを解放したら浮くことが出来なくなるので?」


「ガウト、それはない。 次元の狭間がある限り、モンスターが居なくなっても反発が起きて浮き続ける」


「次元は何故できた?」


「龍の怒りというべきかな? 龍を見たことはないから知らないが、次元すら生み出す力を持っていたのを恐れた古代の天空人が隠し通したかったものがアレならばあ、調べる必要があるだろう?」


その後、ハクラクから古代の力が封印された場所があると聞いたガウトはハクラクの怪しい計画に乗った。信用はしてないからこそ計画にのったのだ。


もしかしたら次の王にこの国を変えられる王が現れる可能性を生み出すかもしれないと。


 ガウトは嫌な予感の中の可能性を一つの対策を残したのだ。

ハクラクに龍の場所を教えてもらい、ハクラクの力でその場所へ向かった時に思い付いた。

そう、もし沈む事になった時の為の処置を残した。

塔の一つに先端に大妖精が住み着いていた。ガウトはどうにかしてコンタクトとって小さな可能性に掛けた。


「運が良ければ、歯車が合えば、タイミングが合えば。頼んだぞ、大妖精」


 ()()()()()()()()が足を組みながら偉そうに大きな声で突っ込む。


「いや、勝手なことを言うなあ!! アタチは何もしないぞよ」


「いや、このままだと国が滅ぶって時でいいんだよ。その時に力を」


「いやいや、アタチは天空界で平和的に住めればいいので」


「いやいやいやいや、国が滅ぶの、天空界がなくなるの」


「いやいやい~~~や、滅ぼさないようにしといてよ。これマジで」


「いやいやいやいやいやい~~~~~~~~~~~~やあ、マジで危なかった時に」


「い~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~や、いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、それを!!!」


「もういいから!! もし危険な事が起きたら大妖精様の力を勇者に託してください。そしてこの天空界をお救いください」


 そして月年が経ったある日の大妖精の泉にナギが辿り着いた。


「勇者の代わりにワシがお前さんを解放しに来た」


「いえ大丈夫です。お帰りください」


「・・・。はあ?」


「解放とかいいんでお帰りください。私はここでいい暮らしをしているので。てか解放って何? 自由にしろって事? 大妖精を辞めろって事? ここから出て行けって事?」


「いや。よくわからんが、勇者が誰かに大妖精の解放を頼まれて」


「いや、誰かって誰よ」


「いや、知らぬ忘れた」


「いやいや、そこ重要だね。忘れたらだめだよね」


「いやいやいやいやいや、解放しないといけないとか言われているのじゃがあ」


「いやいやいやいやい~~~~~や、誰にてか、他の大妖精というか姉妹たちは解放されてるの? 姉さんたちは地上に残ったからいいけど。私は天空界にいたいんだけど、解放とかごめんなんだけど!!」


「(なんじあ、コイツ。もっと高貴な姉をイメージしていたが)」


「というか、どうやって入ってこれたのよ。強力な魔力で出来てるトラップと、門番はどこに行ったのよ。管理者は何してる!!」


「入れた理由の一つはお前さんの妹らの力でも借りたんじゃな。トラップは発動せんかった。門番はいたがぶった切った。で、管理者じゃあが……」


 ナギはいつのまにか横に置いている男を出す。

男は酒瓶をもって寝ていた。


「酒飲まれている!!」


「こ奴が管理者じゃったかあ。どうりで詳しいわけじゃあ」


「簡単に教えるなよ!」


「ごちゃごちゃもうしゃべるな!」


「時間がないのだ、この場所は解放の時が来たのだ」


 管理者の男は男前の口調で素になり喋った。


「お前が決めるの!?」


 そして大妖精は解放を無理やりさせた。

ナギがそこから抜ける直前に大妖精のツキクサに止められた。


「ナギよ、どうやら天空界に向かう塔は此処だけの様だな」


「そのようじゃな」


「そうかあ……。あの男が言っていたことが起き始めているのかあ?」


「ん?」


「この塔は大昔、龍であったのだ」


「この塔、いきものじゃったのか? でも…」


「見えないだろう? 人間とはむごく、冷刻、惨酷な生き物だ……。勇者に伝えよ。アタチら大妖精の4姉妹は勇者の力を託すと」


 ナギは勇者に渡す力を託された。

その後、勇者・リリネッドと再会したさいに大妖精に託された力を渡した。



 ●●●



 北区にて。

巨大な骨のオオカミはを相手にしていたジェムン軍だったが圧倒的な力の前に倒れていく。

1番隊隊長のオキソロルはボロボロになりながらもたつ。


「マジで厳しいなあ」


 骨なのに獣のうねり声を上げる。オオカミはオキソロルに向かって威嚇する。


「さて、マジでみんな潰れたかなあ? それなら本気でやれるわ」


 オキソロルは悪魔の様な表情になり力を解放する。

刀にエネルギーを注ぎ込み力が体に張り込んだ。するとエネルギーの衣を体に纏いその姿はまるで " 犬 "

の様な形に見える姿を現した。

目も刃も爪もまるで目の前の獣と同じような姿が向き合う。

オキソロルは刀を口でくわて四六歩行に動き始める。


「(この姿はマジでエネルギー、魔力、攻撃力、スピードが大幅に増大するがあとで動けなくなるのと、マジでこんな不様な姿で戦うことになるから誰もいないときにしかやらない特別だ)」


 オキソロルは翼を生やして速い動きで骨のオオカミに斬りつける。

だが見えない防御シールドは硬く斬る事ができなかった。


「マジでこれほど強い敵を。生きているのか死んでいるのかわからない相手にマジでどう戦えって」


 文句をいいながらもオキソロルは相手を続けるがダメージが入っているのかも弱ってるのかもわからない相手。


「マジで気が狂いそうなこの状況、コイツをぶち倒せるか」



 ●●●



 上空に飛ぶザクタマのドラゴンに捕まれているリリネッド。


「勇にゃ、騎士団はなくなり、大妖精も解放された。すべてがうまくいっている。勇者、お前さんの動き以外なあ」


「私は細かいことはあまり気にしないけど。ザクタマは何をするきなの?」


「それは言えないなあ~名ばかりの勇者にはなあ」


「そっかじゃ~いいや」


とそこにドラゴンの姿のザクタマの後ろに乗っているサカルタツム。


「勇者を離すんだぜい」


 サカルタツムが攻撃しようとした時、骨の龍が襲い掛かって来た。


「なッ!!」 


 サカルタツムは骨の龍に咬まれながら宙を飛ぶ。


「骨とは言え、五神獣ごこうじゅうの復活。この世界は終わったぞ」


五神獣ごこうじゅう?」


「怪物の王が生み出した最初のモンスターであり災害レベルのバケモノ……にゃあ」


「(急に語尾を付け始めた!)」


「アイツらを倒す? 無理にゃあ。不死のようになったあ奴らは倒すことはむりにゃあ!!」


 そんな絶望的な言葉にリリネッドは平然と言葉を返す。


「大丈夫だよ。昔は倒せなかったけど時代は変わっているなら」


 リリネッドはドラゴンの手を斬りつけて指を掴みながら飛び上がりドラゴンの上に乗る。


「ザクタマが何をしたいのか、わからないけど、私はこの世界、割と好きだよ。そうなったのは最近だけど」


 爽やかな表情でそう言ったリリネッド。



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