第130章 勇者と魔法使いと武道僧と剣士
リリネッドがが気が付いた時には剣と対話の空間にいた。
「あれぇ? ここ」
「おいおいおいおい、何をしようとしてるんだ?」
「剣を刺さないとダメらしいから」
「聞いてたから知ってるよ! 魔帝王を倒すのはお前だろう?」
「ん?」
「お前が止めれば終わりだろうが。アイツらは敵じゃないのか? そんな怪しい奴の話を素直に聞いて力を与えていいのか?」
「でもこの国の為にやるって」
「楽なことにならない。それでもやるっていうなら止めないが……。最後にこれだけ言っておくが、元々あそこに刺さっていた剣を抜いたのは、お前の前任者だ」
「え」
「つまり、勇者が剣を抜いた。そしてその剣がお前が持つこの剣だ」
対話が終わり、リリネッドは元の場所に立つ。
●●●
隠し地下の部屋でハクラク、イトウダ、そしてリリネッドがいる。
「お願いするのだよ」
「頼む」
「う~~~~~~~~~~~~~~~~ん。うん、まあ~いいか。なんとかなるかあ。エイ」
リリネッドはスンと剣を穴に差した。
ちょっとした沈黙がつづたあと、剣を刺したところから大きな光が輝き始め、その部屋を包みだした。
「あ、これヤバい奴だ」
「ありがとう、勇者。もう君はいらない」
「え?」
ハクラクは空間をリリネッドの足元に開き部屋から追い出した。
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁー!」
空間を閉じるハクラク。
「いよいよだ」
イトウダは両手を広げて言う。
「いよいよ、俺が王になる。その力が手に入る。ハハハハ!」
光はいくつかの靄が現れて複数の一塊を作りそれらがイトウダ、ハクラクの体に入って行く。
すると二人はいままでにない力が溢れ出ていく。
自分自身になかった力と脳に入って行く力の使い方やそれを使ってや得る事が流れていく。
そして光は消えて二人は大きな息切れをする。
●●●
ガウト、女王のエンセは天空国のどこかの場所。
「龍?」
「数百年前に滅んだ生き物ですよ。天空界は龍の脅威と戦って来た。と同時にその力に興味をだいた。古代人は一匹の龍を捕まえてこの場所に封印した」
「生きてるんですか」
「流石に死んでいますよ。だがその力だけは生きている。これはその装置。龍の力を使い今を生きる者達はバイオマスを手に入れた。自分の力だと思っているバカな連中だよな。すべてはこの龍の力あっての者なのに」
「待ってください。この国はいったい何を隠して」
「この天空界と地上との間に次元が流れている理由をしていますか? いや、知るはずがない。だれもそれが当たり前だと思い疑問に思わない。アレは自然にできたものではないんですよ。あれはこの龍……いや、あの塔事態もそうだ」
「何を?」
「龍を捕らえたことに怒ったほかの龍が襲ってきた天空人は他の龍を一人残らず消し去って行った。そのす4.5匹が地上に落ちた。天空界と繋がるぐらいの長い龍がそれが元になった塔の正体だ。そして4.5匹の龍が持つ力がエネルギーと封印された龍、我々の持つ力の反発したエネルギーが暴走して生み出されたのがあの次元空間。すべての龍を消し去りその力を自分たちの者にしたのだ。現在住む者達はその力を遺伝子的に受け継いだ者達」
「では私達は」
「元々は地上界にいた。雲の中で住むだけの住人ですよ」
「私は」
「古代人は当時持っていた力と龍との力が持つエネルギーの反発を恐れ、この城の地下に力を封印した」
「待ってください、なぜここでのことをあなたが?」
「私はねぇ~、知りたいんですよ。わからないことが嫌ですべてを隅から隅まで。すべてを知り尽くしたくって」
ガウトは刀を取り出し培養ポッドの様なものを粉砕した。
「もう塔は1つ。その塔も壊した。繫がりは消えた。鬼がでるか蛇がでるか。博打だあ。さぁ、この国の生命線は斬ったぞ!!」
●●●
地上に住む者達は上を見る。空を見る。太陽に見えなくなり。陰に隠れた建物を見る。
真上には無数に浮く島が空の上に現れた。
人々は驚き、同時に恐怖を感じた。
世界は急なことに慌て、動揺する。
事情を聞きに天空界に向かいたいが天空界に行く塔はもうすでにないのだ。
●●●
天空界の南区の場所でも同じことが起きていた。
「コラ! 危ないわよ」
子供が下を見ていた。
子供がいつもの通りに隙間から見える次元空間を覗こうとした。
「かあ~ちゃん。なんか街が見えるよ」
「何を言ってるんだい。この子はバカだねぇ」
母親はそれを信じず、洗濯物をする。
子供は不思議そうにそれを眺める。
別の場所では西区のそびえ立つ山がる指令室では次元の空間が消えた事に焦りはじめ、天空国に連絡する。
「何が起きてるんだ!!」
「あれが地上? ヤバいですよね、これ」
「ヤバイって状態ではない。異常だあ!! 天空国で何が!?」
彼らが居る場所が揺れ始めた。
「な、なんだ。次は何が」
「先輩!!」
「なんだ!!」
後輩が窓の指を差していた。
窓の外を見ていると山は崩れ落ち原型を無くなりその中から培養ポッドの様な物が出てきた。
「なんだあれは?」
培養ポッドの様な物の中にはどんな生き物なのかわからない物が骨の状態で入っている。
中に入っている骨の生き物は動き出して培養ポッドを壊して出て来た。
「なんだ! アレはあああよぉぉおおおおお!!」
骨の生き物は形を尽くしだして元の形へと戻っていく、そしてカブトムシの様な形になって行った。
と同時に角から雷の様なエネルギーを放ち周りを破壊していく。
北区、東区も同様の現象が起きた。
●●●
ガウトとエンセの前にいる龍は急に動き出した。
「生きてる?」
「そんなバカな」
龍は大きな叫びをあげたあと壁に向かって突っ込んで穴をあけて脱出した。
二人は穴が開いた場所を見る。
そこは天空国の一番下の一にする根の様な場所。そこから地上の街並みが見えていた。
「次元の空間が消えてる」
「やはり、思った通りだ。龍を取り除けば地上との繫がれる」
「でも、これじゃー!!」
「危ない? 関係ない。 命の危険度はみな平等、不幸だ幸せは自分が勝手に決めている事なんだ。」
「ですが、これでは天空国は地上の敵になります」
「問題ない。イトウダがもう手に入れたはずだ。古代の力を」
●●●
城に中でさまよう魔物は作業員たちが隠れる扉に集まっていた。
中で皆が怯えている。そして魔物達が扉をこじ開けようとした時、一瞬にして魔物達を切り裂き倒した者が現れた。その人物は扉を斬って中で隠れる作業員に声を掛ける。
「安心せい。魔物ではない。ここは決めんじゃ」
遅れてジェムン軍の3番隊隊長ハジェメン が来た。
「強よぉ。城から出してやる。安心しろお前達は俺が守る。」
作業員たちはみな御礼を言いながら出て行く。
「じゃ~頼んじゃぞ」
「お前も気を付けろよ」
「ワシは問題ない。貴様が心配じゃあ」
「はいはい、ちゃんと守りますよ。マジで頼むぞ。ナギちゃん」
ハジェメンはそう言って作業員を守りながら前に進んでいった。
ナギは刀を強く握りしめてリリネッドの場所に向かう。
「感じるぞ、ワシの刀の声を」
走り出すナギは城の中庭に出た。と頭上から何かの影が現れて上を見るとリリネッドのケツが目の前に現れて踏みつぶさた。
「ふにゃあ!!」
「イテテッテ。あれ? ここ外だあ。アレ? 剣がない。 アレは? 二人が居ない。どうしよう!!」
リリネッドは不安になった。
「ま、いいか。もう一回そこに行けば」
とナギを押しつぶしながら独り言をしているとクロウとシンノスケがそこに近づく。
クロウはリリネッドの後頭部を足蹴りする。
「いたーい!」
「いたーい、じゃ~ねぇ~よ!! お前何をしたんだああ!!」
「え………。なにも」
「んのまだは今のは」
「ナニモしてない」
顔をそむけるリリネッドにクロウが肩を掴んで揺らす。
「何かしたよなあぁ! 絶対に何か余計なことをしたよねぇ~」
「やめてぇ~、脳が脳が揺れるううぅぅ」
「クロウ、まず話を聞きましょう。リリネッド、誰か下に踏んでますよ」
「ありゃあ、ごめんなさい」
リリネッドは退いた。うつ伏せで倒れたナギは笑う。
「変わってなくってよかったよ!」
ナギは起き上がりみんなの顔を見る。3人もナギの顔を見て驚く。
「久しぶりじゃな。みんな心配かけた」
「お、お前は」
「まさか」
「だ、だ」
「だ?」
ナギは地面の土で顔が汚れ、リリネッドにぶつかった衝撃で鼻や口から血を流してぐちゃぐちゃになっていた。
「わあああ、ごめんなさい!!」
「すみません、内の勇者様が」
「ちゃんと謝りなさい」
「ご、ごめんなさい」
ナギの中の感動の再会は想像と全く違った。
もっとかっこいい感じ、いいところで登場、仲間の危機にサッと登場を考えていたが、こんな変な感じになるとは全く想像してなかった。
とそこにイトウダが高い場所から4人を見下ろす。
「勇者とその仲間たちだな。俺はいまからこの力でこの国を支配する。そして戦力を集めて魔帝王を倒した後、俺がすべての王になる。そしてー」
イトウダがかっこよくラスボス全開で喋る中、4人は小言で話し出す。
「アイツは何を言ってんだ? 中二病か?」
「中二病?」
「コラ、二人ともあの人がいま重要なことを言ってますよ」
「お主ら、ワシのを無視するな!!」
「はいはい、ナギねぇ。わかってたし。踏みつぶされた瞬間を見てたし」
「見てたなら早めに助けるのじゃ!」
「アレ? ナギだ。髪伸ばしたの?」
「リリネッド、お主は全くかわらんな~」
「3人の所為で僕もあの人の話が分からなくなりましたよ。もう今聞いても目的とか過去の事とか言っても感情が入ってこないですよ」
「律儀に聞いてんじゃ~ねぇ~よ。敵でいだろう。お前は相手の立場になって考えすぎなんだよ。だから本気で戦えないんだろう。だから出番がなくなるんだ」
「クロウは、お腹空かい?」
「いま? まったく困った子だよ」
「ワシも空いたんじゃ。ここまでずっと走ってきてなぁ~」
「みな食べるんですか? じゃ~僕も食べたいです」
「しかたがねぇ~なぁ。袋の中に手軽で食べられる者は……あ、あった」
クロウは不思議次元袋の中に入っていた物を取りだしてそれぞれに渡した。昆布のおにぎりをシンノスケに、みたらし団子をナギに、チョココロネをリリネッドに渡してクロウはリンゴ食べる。
「それにしてもあの人まだ喋ってるねぇ~」
「アレだよ、ここまでの苦労を聞いてほしんだよ」
「だから言ったじゃ~ありませんか、聞いた上げた方がいいっ」
「もう入ってこん」
「でもとりあえず大事そうだし、聞いてみるよ」
「あ、クロウ、お水有りますか?」
「あるぞ」
「ワシも欲しい」
リリネッドはイトウダに話しかける。
「ごめんなさい、もう一回、話てください」
「聞いてなかったのか?」
「あ、はい。ちょっと難しくって」
「何処から聞いてな」
「どこから?」
イトウダは黒い翼を出して無数の羽を4人に投げつけた。
4人は普通に避けて身を隠す。
「お前ら俺をバカにしているのか。お前らはいったい何なんだ!!」
イトウダは刀を抜いて中庭の全体に無数のドッペルを作り出す。
クロウは肩の骨を鳴らし、シンノスケは体を武装状態にして、リリネッドはどこからか出したかわからい所からナギの刀の魔烈刀を渡し、続けてリリネッドは自身の剣を呼び出して手を伸ばす。
「そうじゃなあ~、ワシらは勇者に戦士に魔法使いに僧侶。」
「ああん?」
「世界の常識を踏みつぶす災厄の世界一苦難なパーティじゃあ」
飛んでくる剣を掴むリリネッドはボソッと言った。
「言い過ぎだよ」




