【パパの《死に支度⒊》みんなで生ゴミの始末から?】 side サリュー パパと陛下…♡
円卓の大会議場。
大モニター画面には、瞬時に情報を上げられる。
とりあえず3ヶ所。
手元にも、それぞれ連動。
そのモニター画面に情報を上げる頭脳(おもちゃ組ね)の着席位置には、思い付く限りの補助機材を配置。
隠れカメラとモニターで、陛下と宰相閣下がいつでも参加可能。
参加メンバーが緊張してものが言えなくなったら、何のための円卓会議かわらないから。
普段はマジックミラー状態。
陛下や宰相からこっちを見てるだけの状態だね。
初回の円卓メンバーは俺の幕僚4人、おもちゃ製作メンバーのうちの2人。
おもちゃ製作メンバー残りの2人は対人恐怖症が強いから、必要に応じてモニターで出席。
陛下のお近くの『灰色』、宰相閣下の配下の『灰色』合わせて8名。
『紺』からは、クローレス上級大将、ミルゼス中将。
クローレス上級大将、ミルゼス中将のお目がねにかなった、推薦者がそれぞれ3名ずつ。
俺の希望は『口が堅くて、頭さえ切れれば、性格は不問。』
でも、そいつらが‘何かやらかしても’その時はその時。
お二方に、そこまで考えては要らないって先に言ってある。
人選がぬるくっても、疑っていたら進まないから。
ちょっと、急いでるし俺の個人的事情で。
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「お互い紹介は時間の無駄だから、無しで。
ここでは、不敬罪と国家転覆論意外なら、
何でも思った事を言って下さい。
そのうち、掴み合いにでもなったら、
相手の名前も覚えるんじゃないかな?」
「もうひとつ、会議に入る前に。
俺が『面倒臭い』『もったいない』を会議中に多用して。
お聞き苦しい事もあるでしょうが。
これ、俺の信条なので。その点宜しくお願いします。」
マコにパパは、その2つで出来てるんじゃないの?と、言われて。
あれ、そうかも?と思ったところ。
クローレス上級大将が早速。
「おい、いいのかよそれで。」
「いいことにして下さい。」
「では、本題。」
「ももちゃん、データをモニターに上げといて。
最初のやつ。」
「うう。」
「先の‘西の反乱’において、『紺』『灰』の連動が迅速に行われなかった場合の我が軍の損傷予測データ。
実際と重ねて。
もうひとつ、もっとずっと連携がとれていた場合の予測データ。」
「データが正確かどうかとか言いたい人は。
悪いけど退席して下さい。
時間の無駄だしさ。
うちのチームのデータ班は、天才集めてありますから。」
「今度は、星雲データ地図上げて。」
「うう。」
「ここと、ここと、ここ。」
地図に載ってる他所の国を指しながら。
「もしここに、俺が産まれていて。
こっちの帝国に手を伸ばしたとしたらさ。」
「俺、この星半壊させる事ができるかもよ。」
どよめき、来ました。笑
「もしと、お化けに会ったこと無いって言わないで。
ちょっと我慢し聞いてて下さい。」
「俺くらいの頭、いるよざらに、この宇宙。
特に危ないのは、物作りに特化してあんまり他のことを考えて無いやつ。
別の人間達の政治的な思惑に操られたら一発でドカーン。
星吹っ飛ばす位の、おっかない物作るの結構簡単かも。」
「ありがたい事に、俺はこの帝国で好きな《おもちゃ》作りで楽をさせて貰っているけれど。
逆に、もし皇帝陛下が、ここらの星吹っ飛ばす物どうしても作れっておっしゃったら。」
ここいらの地図を指しながら。
「作ろうと思えば作れるかも。」
「嘘だ。司令は作れないふりする。」
「ううん。ちょっと黙っててね。」
おもちゃ製作メンバーは、素直に突っ込んで来るなあ。
「放火もされていないのに、
こっちから火をつけるって話じゃないよ。
この帝国、狂ってはいないから。」
「でも、有事の消火訓練によって、火消しの速度が違うっていうことは、
西の時のデータを見てもらうとわかりやすいでしょう?」
「俺がお願いしたいのは、星雲間の戦争をぶっぱなそうって話ではなくて。
放火の矢でも飛んできたときに、少しでも早く消せるくらいの連携を作っておきたい。
せっかくの帝国軍、上手く回んないのもったいない。
という話なわけです。」
「でね、もうひとつ先に言い訳させて下さい。
どっかのゴシップ記事じゃないからさ、
俺は帝国を根底からどうこうするような、面倒臭い事は
考えてもいないから。」
「職分から考えると、そういうの《どうでもいい》ちゃどうでもいいのよ。」
「司令、馬鹿がばれますよ。」
「うるせーよ。ガレット。
俺の職分、帝国軍の職分は、快適な暮らしを作る事ではない。
快適な暮らしも快適でない暮らしも、根底から星レベルでひっくり返って無くなったら、全てが零になる。
それを防ぐのが仕事のつもり。」
「また、‘もし’を出して申し訳ないけど。
この帝国、星雲地図の配置上、結構ラッキーな所にあったからね。
ケンカっぱやい星が海域にひしめいて、バンバン無くなっていった国もいっぱいあるのは分かるでしょう。」
「村が街になって、世界が広がるように。
星も宇宙も近くなる分、前より危ない火も飛んで来る。
昔のままの防火意識だと、今は安心でもないかも。」
「だったら、出来る事から帝国軍を補強作戦?
防衛システムも有用だろうけど。
人間の連携連動って、あるのと無いのと全然違うから。」
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「でさ、クローレス上級大将。
西の時に、連携とるのに一番の障害になったのって何でした。」
「《横やり》だな。
戦が分かって口出しするんなら、意見の交換って事だろうが。…」
「クローレス上級大将、ここでの話は外に漏れないって。
みんなで、血判でも押しときますかね。」
「分かった。
要するに、いないよりも悪いやつが引っ掻き回す。
階級だけ無駄に高い世襲の高位高官が。
考えもないのに、なにか言ってみようとする度に初動の時間が遅れるわけだ。」
「じゃまなじいさんは、老人ホームに入れちゃえば?」
「片手で、貴族の馬鹿じいさんあやしながらじゃ、クローレス上級大将よく剥げなかったすね。」
「ああ?ターラン司令よ。
ひでーなお前のところの幕僚。」
ですよね!
『紺』軍服の将監の周りを囲んで支えている“普通の幕僚”さん達は、皆さんは、ビシッとシャキッと。
‘将’の付いてる上官に、ため口なんて奴らいないもんね。
「すいません。うちはこうなんで!皆さん慣れて下さい。
帝国の気品ありませんが、その分補って余りある部下に恵まれている事を自負しておりますから。」
わはガレット大佐可愛いじゃん。
狐ちゃんの癖に赤くなんなくていいよ。笑
うちの幕僚会議に免疫がない『紺』軍服『灰』軍服の皆さん口ポカンとしてないで、ご意見募集中ですよ。
「それ、いいかも。
俸給やっとけば名誉職のホーム作っていれときゃいいんじゃないですかね。
司令。」
「今現在の、いないより悪い、偉い人のリストアップして。
至急。
プロフィール動画出来ればつけて。
何分で、出来る?」
「15分」
「了解。お茶持ってきてもらって。その間。」
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要らない世襲の貴族の、特に高い地位でのさばってる軍属は、
ざっと両手に余るぐらい。
氏名手配みたいに並べて、モニターに映して。
「司令、これ多すぎません?」
「司令、老人ホーム畑に撒く前に間引きません?」
「まとまられても面倒ですよ。
こいつら、全員叩けば埃まみれですってば。」
だよな。
俺、陛下の秘書官の1人に声をかけた。
「おーい、そっちの『灰色』の人、どう思いますかね。」
「ご自分で、直接お聞きになったら、‘面倒臭くなく’早く事が運ばれますよ。」
「誰に聞く。」
「一番偉い方がよろしいのでは?クスクス」
小さい声であっちこっちから。
「灰色の軍服の人も、笑ったりするんだな?」
「ほお」
「ふん」
「わかりました。ちょっと時間短縮に聞いてみますね。」
「ちょっと、操作のやつ貸して。」
***********
「なんだ?」
モニターに陛下でたら、『紺』皆さんだけ、起立敬礼。
うちの奴らと、あれ?『灰色』さんは着席のまま。
ももちゃんは、まだお茶ずるずる飲んでるし。
「陛下、生ゴミ置き場作って、要らない生ゴミを入れたいんですけど。
少し多いので、先に処分しちゃって良いですか。
ちゃんと、帝国法に乗っ取ってゴミ処理いたしますから。」
「好きにせよ。
お前が矢面に立つことはない。
そのゴミは、帝国の役にはたたずとも、自己保身の為なら悪知恵が働くゴミであろう。
上手くやれ。」
「御意のままに。」
「なんだそれは?」
「いえ、ちょっとカッコいいかと1度言ってみたかったので。」
ブツっとモニター画面が切れた。
どうせ見てらっしゃるの知ってるよ。
「さて、『紺』の皆さん。
尊いゴミの皆さんの《使えない順位》をつけて下さい。
それに従って、狐ちゃんグループと、マケル宰相閣下の所の『灰色』さんで、早速に連携で埃叩きにかかって下さい。
たぶん、脱税関係とか人間虐待方面とか、違法の大豊作出てきそう。
なるべく、家ごと潰しやすい大きいのお願いします。」
「チーム《埃叩き》は以前少し顔見知りだよね。西ので。」
「『紺』軍服組の皆さんは、ゴミ本人達に、これっぽっちも気がつかれないように。
出来れば情報操作とかも、『灰色』さんに手伝ってもらってやってみて。」
真面目にがち勝負ばっかりの『紺』組には、ちょうどいい訓練かもね。
『灰色』組の、ちょっと黒い大人の策謀。
お互いに、反発しないで能力を認めあってくれたらいいけど
「司令閣下、このような、大事を我々が。
良いものでありますか?」
あれ、ミルゼス中将のお友達、ちょっとひきつってる。
「3日で皇位が動いた帝国で、なにほどの事でもないでしょう。」
「じゃ、ガレット大佐、3日後まで調べつけてね。
では、皆さんも、3日後にまたここで。」
「3日っすか?人使い荒いってっとによ。」
「そうそう。皆さんも。
3日後まで、策を少し巡らせて来て下さい。」
「クローレス上級大将、ミルゼス中将。
自分はまず、ささっと風通しをよくして、
そのあと連携連動の構築をぱぱっとしてと考えております。
それに必要な“口の堅い使える人材”は、常時募集中です。
また、よろしくお願いいたします。」
「おお。」
「心得た。」
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「サリュー、お前の《消火訓練》であったか?
これが終わったら、どうしたい?」
この頃、夕食後は陛下が俺の居室の方へいらっしゃる。
俺この頃、朝目が覚めてから使い物になるまで、数時間かかるから。
看護師ですむ日もあれば、医者動員の時もあるし。
こっちの俺の寝室は、‘いつでも救急セット’が置いてあるから。
毎日、必要だしこの頃。
陛下と寝室でゴロゴロ、テレビ一緒にみたりって。
なんだか、老人仕様だね。
「仕事の手順でしょうか?」
「違う。休暇がと申していただろうが。」
ああ、あの‘恩賞の休暇’か。
真面目に考えた事はないなあ。
陛下と一緒にの休暇って、どれだけあり得ないんだか。
あまり深く考えずに口をついてでた。
「いつか、あの島にまた行ってみたいです。
陛下と御一緒に。」
「行けば良い。」
いつの間にか、陛下に抱き込まれて子供の‘ぬいぐるみ’状態。
背中から、抱えられて安眠枕にこういうのあったかな?の、抱き枕状態になっている。
「陛下、あの島の洞窟を御存じですか?
島の岬から潜水で抜けた先に、小さな洞窟があって、……」
「少し、黙っていろ。」
正面向きの抱き枕に方向転換。
お顔が近くて、寝袋に2人で入ったみたいな体勢。
陛下の唇が、俺の瞼から唇に移動する。
静かな夜に、陛下の体温が眠気を誘う。
いいのかな?本当に眠ってしまいそうだけど。
そうだ!俺の馬鹿!寝ちゃってる場合じゃないから。
「陛下、一生のお願いがあります。」
寝台から飛び起きて、俺は床に土下座です。
部屋着の上のボタン全部外れて、下が腰までずれてての‘土下座’って
なにこれ?だけどしょうがない。
「なんだ。お前は。」
陛下がおもいっきり嫌そうなため息。
「しばらくの間、こちらの執務室に《おもちゃ》の部下を入れさせていただきたいのですが。
本来は部下を自分が設計を、……この部屋の外で……」
陛下、足、足。
腰をお掛けになったまま、足であっちこっちツンツンするのやめて下さい。
「女は入れるな。」
やった!いいって事ですよね。女の子抜いて2人か。
まあ、いいや。それで何とかするしかないか。
「見返りはなんだ?」
見返り?うーん
「今後、陛下に色んなところに連れて行っていただけなくても我慢しますね。」
繰り上げて、30年前の話だよね。笑笑
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一応、‘理想の上官’を目指してますので。笑
部下だけに突貫の仕事を押し付けるつもりはないから。
俺、最後の大仕事『陛下の大型高速の戦艦』の設計図を作りたい。
本当は、設計図だけではなく、完成品を見たいけれどちょっと無理かな。
陛下の本艦と、ダミーを数隻、護衛艦隊の中型。
全部、小型高速艇と同じくらいの速さで動くやつを。
何かの時の陛下の脱出用意と。
そちらの運用を陛下のお側近くの『灰色』軍服の方に任せる事で、『紺』との差別化も図れるし。
『灰色』軍服組は数の上では『紺』よりもずっと少ない。
今までの仕事の内容も、諜報に特化していて地上でのやり取りが主な職分だから。
ドカーンと戦艦ぶつけるような争いは、慣れてはいなさそうだ。
『紺』の方となるべく軋轢を生まないで、上手に人間として交わって行って欲しいと。
こういう考え方をするようになった、自分に驚いている。
スールさんに出会った事が大きな影響を受けているんだろうか。




