第十二話「え!そうなの!?」
演奏から一夜明け朝。目が覚めてあくびをしながら一階に下りて朝食を食べる。テレビを見ると今日の午後から雨の予報が出てる。朝食のパンを二つ食べ終えて歯を磨き顔を洗う。部屋に戻り制服に着替えて、教科書とノートを鞄に入れて部屋を出る。玄関で靴を履いて家を出る。
いつものようにバス停で音楽を聴きながらバスを待つ。
「あ、傘忘れた。まぁ、大丈夫だろう」
学校に到着して教室に向かう。その途中、階段の踊り場で綾音がいた。
「おはよう。蒼」
「お、おはよう」
そのまま階段を上がって行こうとすると、あとから綾音が続いて来る。
「まさか、俺を待ってたとか?」
「そう。待ってた」
そして、綾音は、蒼の教室まで着いて来て蒼が席に座るとその隣に居座る。
「な、なんか。用?」
「う~ん。そうだな」
「特にないの!?」
「じゃ一緒にお昼食べない?」
「ま、まぁいいけど」
「じゃ、時間になったら来るからまたね」
そう言って綾音は、笑顔でその場を後にした。蒼は、また、演奏の誘いに来たんじゃないかと思っていた。
午前中の終わりを告げるチャイムが校内中に鳴り響く。しばらくすると綾音が弁当を持って来た。
「どこで食べる?ここ?」
「その前に購買でパン買って来ていいかな?」
「分かった。じゃここで待ってる」
蒼は、財布をポケットに入れて購買に向かった。購買でサンドウィッチとカレーパン、コーヒー牛乳を買って教室に戻ると蒼の席の前で椅子に座って綾音がいた。
「おまたせ」
「じゃ、食べよう食べよう」
なんだか嬉しそうに弁当箱を開ける綾音。椅子に座って袋からサンドウィッチとカレーパン、コーヒー牛乳出す。二人の食事風景に周りの生徒たちが不思議そうに見てくる。特に女子。
「午後の授業何?」
「ん?数学と社会」
「わー。私の苦手科目!」
「へーそうなんだ。得意なのは?」
「英語かなぁ~」
「あぁー。何か分かる。出来そうだもん」
「そう言われると照れるな~」
「照れるのか!」
「蒼は?」
「特にないかな。苦手のは、国語だけど」
「国語なんだ!以外」
そんな話をしていると、数人のクラスの女子たちがやって来た。
「ねぇねぇ。綾音」
「ん?何?」
「この前から入山君といたりしてるけどさぁ~」
「二人は、どいう関係なの?」
「付き合ったりとか?」
興味津々といった感じである。聞かれた綾音は、チラっと蒼の方を見た後、人差し指を立てて口元に添えて。
「私が彼に惚れたといったところかな~」
その発言に教室中が静まり返った。
「……ん?どいうことだい?」
頭を傾げる蒼。




