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0にSETされた元1位は、最下位としてもう1度最前線へ駆け上がる。  作者: MIHA☆


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誘い出し

91、中間結果


「よし、多分1番貢献できてるな」


残り1時間前時点、ユアトはお決まりの『猛毒の花弁』を駆使して駆け回っていた。

しかし、今のユアトの武器はそれ1つでは無かった。


『虚実の分身』


概要 自分の分身3つ作り出し、それぞれが指示なしに行動する。しかし、3つのうちの2つは虚、1つは実。

取得条件 『残像』を30回使う。


どうやら、この『虚実の分身』の実の1体はスキルまで使えるようで、ユアトが実質2体現れたようなもの。

つまり『猛毒の花弁』持ちが2体。


「…それぞれの陣営の割合とか出してくれたらいいのにな」


ユアトは吸血鬼陣営であり、吸血鬼陣営の勝利条件は時間内に1定数、終了時に1番多い。

割合さえ表示されればあとどのくらいかがわかる。

その時、フィールド全体にアナウンスが響き渡る。


『残り、1時間です。残り、1時間です。ただいま、魔法使い陣営がかなり優勢なため、アイテムの数を大幅に増やします。みなさん、頑張ってください』


「…!アイテムの存在忘れてたな」


そういえば、魔法使い陣営の人を無理矢理同陣営に引き込めるアイテムがあったのだった。

魔法使いの数さえ減らしてしまえば、魔法使い陣営の勝利は薄くなる。

ならば、1回プレイヤー狩りをやめてアイテムを取りに行こう。

俺のAGIならば素早く移動できる。


「…にしても、魔法使い陣営が優勢、か」


魔法使い陣営は全プレイヤーの10%で、それ以上は増えないはず。

優勢なのは、トッププレイヤーが固まっているからか。

…ギルマスは魔法使い陣営だったりするのか…?

最初の方に、空が暗くなって星が降ってきた時があった。

あれはもしかして…?


「とにかく、アイテムを探しに行こう」




92、提案


「え、魔法使い優勢じゃん。でも他陣営に行った人多いだろうなー。そん中でトップ維持できるのは優秀ってことでしょ。…ねえ、聞いてる?」

「…」

「おーい、聞いてまーすかー?」

「…」

「ソーウ!聞いてる!?」

「聞いた上で無視してるに決まってるだろ」

「はあ?」


こちらはアナウンスを聞いた魔法使い陣営。

ルラとソウという、人間兵器たちが並んで歩いている。

周りにいるプレイヤーは道を開けて見つからないようにしているが、しっかりどっちかが察知して葬られている。


「お前の声はうるさいんだ。声量を落と…右斜め後ろ、木の上だ」

「『炎の化身』エルド『ライジングサン』」


エルドの炎は1瞬でその木を燃やし尽くし、そこにいたプレイヤー諸共灰に変えた。

警戒されないようにエルドを戻して、会話に戻る。


「にしても察知上手くなったねー」

「俺の元を知らないだろう」

「氷山と比べて」

「…まあな」

「あ、もうすぐ森を抜けるよ」

「平原だ。死角はほとんどない」

「そのほとんどない、に隠れてるやつがいるんだよ。わたしも別ゲーでよくやる」

「お前の話は聞いてない」

「あっ、さいですか」


森を抜け、パッと視界が広がる。

あー、森長かったぁ。

マジでどんだけ歩いたかわかんない。


「気を抜くな。この陣営で1番貢献しているのはお前だ」

「えー、そうー?」

「お前の範囲攻撃は強い。特に…地上に黒い輪が現れるものはお前だろう?」

「え、気づかれてて草」

「その他にも、序盤の方のフィールド変化もそうだろう?」

「空からなんか降らせたやつ?」

「ああ」

「そうそう。よくわかったね」


よし、次回ソウと敵になる前にまた新しい範囲攻撃を取得しないと。

手の内ほとんどバレてるからなぁ。

まあそれはあとで考えよー。


「…そうだルラ、1つ提案が…」

「ん?」




93、平原へ


そしてその頃、移動していたオトとシホは。


「…流石に遅かったね」

「まあかなり時間経っとるからな。いつまでも留まるとは思えんよ」

「ごめんね、何回も寄り道しちゃって…」


オトの優秀すぎる耳が色々と拾ってしまい、寄り道をしすぎたせいで、悲鳴の発生した場所と思われる場所に到達した時には誰もいなかった。


「まあまあしょうがないて。好奇心旺盛なのはいいことよー」

「私、25歳なんだけど…」

「なおさらええやん。いつまで経っても物事を楽しく感じられるで」

「…うん、ありがとう。ごめんね、シホは17歳なのに」

「まあまあええて、ええて」

「…ん?」


お?今度はなんや?

アタシはオトが聴こえるものに集中できるように、口を閉ざす。

オトの耳は優秀なんや。


「…今度はあっちの平原の方。またスキルの発動音が…」

「お、そんだけ離れてて聞こえるっつうことはかなり大技なんやな!」

「うん。そっちに行ってみていい?」

「もちろんや!」

「ありがとう」


「え、あれなに!?」

「わからない。でも、大技だね。しかも、それをぶつけ合ってる」

「ぶつけ合ってる…ってことは戦闘してるんだね!加勢に行こう!」

「そんな軽率に…」


サニーとレインは、ルラたちのいる平原の近くの砂漠地帯にいた。

誰かが、空に派手に演出がでる大技を連発しながら戦っている。

よっぽど腕が立つ魔導士たちなのか。

その中に飛び込むのは危険だ。

だけど。


「レインー!行こうよー!」

「ええ…」


サニーお得意の駄々で、結局付き合わされるハメになる。

これじゃあどっちが年上だか…


「はいはい。行くならさっさと」

「やったー!」




94、それの意図


「回復役で良かった…」


ロナリアはジャングルを1人歩いていた。

ダメージを食らっても、その場ですぐに回復できる。

しかも、自分で攻撃もできる。

ロナリアはいつのまにか、1人で完結することのできるヒーラーになっていたのだ。


「とりあえずはここを抜けたいな…にしても、同じ陣営の人あんまり見ないなぁ」


そもそも、人に会ったことすら少ない。

普通はヒーラーがノコノコ歩いていたら真っ先に狙いに来るのだが、ほとんど来ない。

まあ、それもそれでいっか!と思うロナリアだった。


「あっ、もうすぐ!」


上以外からの光が見え、そっちの方に駆け出す。

早くこの不気味なところを抜けたい。

そう思って、足のスピードを速めた。


ソウからメッセージが届いた。

その旨は、今から中央の平原にて同陣営でやり合うから誘い出されたやつを狩れ。

そのメッセージに従い、アルトは今いる位置から平原を目指して走り始める。


「そんなんに誘い出されるやつなんていんのか?」


腕に自信のあるトッププレイヤーならば、我こそは加勢に!とか言いそうだけれど、普通なら近づかない。

噂通りにソウは強者の脳をしている。

…あと少しで中央か。


「「あ」」


隣の木の影から、知っている顔が飛び出す。

たしか名前は、イーグル。

『パニックスター』の幹部。


「お前、妨害音楽のアルトか!」

「お前はたしか指から光線だすイーグルだったな?」

「そんな覚えられ方してんのかよ」

「そっちこそ」

「お前もソウから来たのか?」

「来た」


頭上の表示は魔法使い。

同陣営だ。


「オレの音楽で足速めとくか?」

「それはおっせーなお前、という意味で?」

「いや、そうじゃない」




95、成功?


その頃、ライトは強者センサーが発動し、中央の平原に向かっていた。

どんな強者の元にも飛び込んでいきたいのがライト。

こんなものを見逃すわけがない。


「あれ、ライト?」

「…トアか」


横から現れたのは、同じギルドのヒーラーのトア。

頭上には吸血鬼陣営。

…回復役はいた方がいいな。


「中央の平原に強いやつがいる。行くぞ」

「…わたしが行くことは確定なんだね。行くけど」


そう言って、トアも加速する。

実は、トアはAGIとMNDに集中して振っているため、移動スピードが速い。

それこそ、ライトに追いつけそうなほど。


「…またAGI上げたな。その分をMNDに持ってきておけばいいものを」

「速く怪我をしている人に駆けつけたいから。素早く行動できたら、たくさん回復できるでしょ?」

「まあ、それもそうだな」


そのまま2人は無言で並走していった。


最後に、ルカとスコットも同時に動き出し、合流していた。

陣営は両方吸血鬼。


「かなり近くまで来たね」

「…スコット、見える?」

「『遠距離視点』…うん。見えた。ルラとソウが戦ってる」

「頭上の陣営は見える?」

「それは流石に…」

「だよね。わかった」


スコットはこのイベントで『遠距離視点』というスキルを取得していた。

その名の通り、遠くの方に視点を置いてそこを見るスキル。

しかし、発動中は自分の視点は見えないので危険でもある。


「どちらかでも引き込めたら優勢になる。行こう。スコット」

「うん。わたしが先制で弾を撃つから、ルカはそこに範囲攻撃を」

「うん」


ソウの提案した、わざと派手にやり合って誘い出す、という作戦は成功の兆しを見せる。

しかし、集まった人数が多くても問題。

さて、どう対処するのだろうか。




save19


ネーム ルラ 12

レベル 536

職業 ナイト

武器 闇夜の黒光

頭 魔法の花冠

服 純白の大天使

靴 羽の靴

アクセサリー 一匹狼『召喚』

盾 ホワイトパール


STR 630(+80)

VIT 300(+100)

INT 140

MND 30

AGI 155(+15)

DEX 20

LUK 20


スキル

『チャージ』『受け流し』『身躱し』『斬撃波』『武器破壊』『急所狙い』『急所外し』『死神の宣告』『察知』『不意打ち』『峰打ち』『完全炎属性耐性』『炎の化身』『窮地の高揚』『爪痕』『独』『悪魔との契約』『貪食の闇』『確率上昇』『スライムボール』『軟弱化』『アンデット』『ネクロマンサー』『不可視の鎖』『屍』『飛翔天駆』『共同体』『憑依』『森の遺志』『チェンジ』『反転』『蒼電』『殲風』『時空の割れ目』『毒牙の蝶』『幻迷の霧』『紅蓮の吸血鬼』『かごめ』『神々を従える者』『幻想郷』『虚無の1振り』『常闇』『千影の舞』『零の黒光』『フローエリア』『スターダストパレード』



ネーム ハティー

レベル 111


スキル

『爪痕』『独』『威嚇』『猛突進』『暴走』



ネーム エルド

レベル 109


スキル

『地獄の炎』『熱風』『身を焦がす爆炎』『ライジングサン』

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