討伐と損失
少し遅くなりました。
累計PV3000ありがとうございます!
81、木の角から
「あっ、いたヨミー!」
「ギルマス!」
やっぱり上からだと簡単!
飛べるって便利ー!
わたしが発動させた『かごめ』の近くにスタッと降り立ち『かごめ』を解除する。
「どうでしたか?」
「ヘリコプターの中のライムを討伐、ルカは落ちたから再復活」
「もう遭遇したんですね」
「うん。飛べるのってわたしだけじゃなかった」
「この先もそのようなスキル持ちが出てくると厄介ですね…」
「たしかに。わたしとライムだけとは限らないんだよなぁ」
まあ、その時はその時!
割り切ってこ!
「多分さっきのスターダストで結構死んだから、そろそろ移動する?場所特定されたらダメだし」
「そうですね」
「じゃ、ハティー!乗せてー!」
『貪食の闇』はなるべくキープしておきたいし。
『魔法の花冠』と『紅蓮の吸血鬼』があると言っても前者は時間経過、後者はキルしないとダメだから、なるべく大技の連発は避けたい。
そう思いながら、木の陰を抜ける…と。
小さな影が飛び出した。
「「「あっ」」」
確かこの子は『れーずん愛好会』のナックルの…
「…エリム」
「そう。エリムだ」
「知り合いですか?」
「『れーずん愛好会』っていう上位ギルドの最年少にして幹部メンバーのナックル」
「すごいです!何歳ですか!?」
「13。中1」
「何でそんなに強くなれるんですか!?」
「たまたま強い人たちに拾われただけ。それを言うなら、そっちのギルドマスターも中々強いんじゃないの?」
「はい!うちのギルマスはとても強いです!」
「えっ、ありがとう」
82、油断は禁物!
会話中に、ふとエリムの頭上を見る。
表示されているのはゾンビ陣営。
…仲良さそうに喋ってるけど、敵だよね。
「それでさ…」
「え、そうなんですか!?すごいです!」
「…!」
その時、エリムの手に少し力が入ったのが視界の端にチラついた。
まずい。
「ヨミ!」
「…!?…あっ」
油断していたところに、高くジャンプしたエリムのパンチが入る。
確かこの子、STRガン積み…
「よし」
「あっ!?」
ヨミのHPバーは消し飛び、1瞬の後また満タンになる。
しかし頭上の表示は、ゾンビ陣営。
あちゃー、引き込まれちゃったか。
「ごめんなさい…」
「大丈夫、大丈夫!」
現在ヨミは敵。
敵が同じ生物の背中に乗っているこの状況。
攻撃される可能性もあるので距離を取りたい。
しかし、わたしが離れるとハティーが倒される危険性がある。
だからと言ってヨミを突き落とすなんて残酷なことは、優しいわたしには出来ない。
ならば…
「「あっ!?」」
ハティーを戻してから、わたしは素早く距離を取る。
2対1で、相手は小柄。
ヨミがいるから物量戦では負ける。
勝てるとしたらSTRとAGI。
でもヨミの手持ちにAGI特化がいたら面倒だな…
とりあえず視覚は封じておきたいかな。
「『かごめ』『幻迷の霧』『幻想郷』」
『かごめ』は多分、檻の間に見えない壁があるんだと思う。
…果たして。
「お!」
ビンゴ!
『かごめ』の中に霧が充満し、幻も生み出される。
霧に幻は効くか分かんないけどね!
83、連戦
「えーっと、どうしようかな」
とりあえずは安心。
撃ち破られたり、他の人が来るかもだからもたもたはしてらんないけどね。
…え、倒さないっていう選択肢は無いのかって?
これでも元ガチ勢だし、イベントは勝ちたいもん。
ステータスを見ながら打開策を考える。
あっ、貫通あんじゃん。
「『千影の舞』」
『千影の舞』は影を大量に生み出し、必要ならば自在に動かせるスキル。
しかも、貫通+目を閉じれば影が見ているものが見えるというチート付き。
まあ、慣れるまでは脳がパンクするけど。
スッと目を閉じて、影の視点を見る。
「あ、ラッキー」
なんか知らんけど霧や幻が無いかのように視界がクリアになっている。
ヨミやエリムは戸惑っているので、実際には存在していることが伺える。
「…えーっと、久々だと操作むずいな」
ゆっくりと、ゆっくりと近づき、縮小していた影を元の大きさに戻す。
それこそ、ヨミ達をそのまま呑み込めそうなくらいに。
「ごめんね?」
「「…あ」」
バクン!
影は跡形も無く2人を呑み込んで、そのまま消えていった。
それを確認して、パッと目を開けた。
「…ん?」
「チッ」
前から剣を構えたライト接近中。
素早く横に避けて回避する。
「戦地で何してんだ?」
「ちょーっとスキル発動しててね」
「へぇ。発動中に目ぇ閉じるスキルか。聞いたことねぇな。聞かせてくれよ。味方になってな」
…連戦はやめておくれ。
84、ライト
まずは観察…と言う名の睨み合いから。
相手が次にどんな動きをするのかを事前に把握する。
あとは会話による探りとかね。
「お前、急浮上で13…いや、今は12位だっけか?になったらしいな。どんな手ぇ使ったんだ?」
「あははっ、このゲームにチートは存在しないよ。過去の努力が実を結んだだけ」
「へえ。だが圏外からいきなりトップ20はおかしいんじゃねえの?」
「おかしい、ってのは人にもよるよね?」
「お前、本当に昔からそうい…は?昔?」
「は?はこっちのセリフだわ」
びびった。
バレたかと思ったじゃねえか。
何してくれんねんコイツ。
「え、数ヶ月前に初対面だよね?」
「そのはずだな」
「何?未来から記憶引っ張ってきた?」
「ははっ、そうかも…」
…くる。
「しんねえなぁ!」
またしても横に跳んで攻撃を避ける。
AGIは優っているらしい。
だとしたら攻撃は痛そう。
避けてばっかりじゃあ負けるから、そろそろわたしからも攻撃をしないと。
腰の鞘に手を伸ばす。
「突っ込んできなよ。真正面から」
「抜刀する構えで何を言ってやがる」
そういやずっと『闇夜の黒光』使いっぱだな。
あれ、ライムから『白雪の剣』って返ってきたっけ。
『白雪の剣』が消息不明。
「んじゃ、お言葉に甘えて!!」
まさかの、真正面から突っ込んでくる。
…いや、そう見せてどこかから回り込んでくるな。
「ざんね…」
「上でしょ?」
「はっ!?」
剣と剣を重ね合わせて止める。
体重かけてくんな。
…!
こういう時って…
「『受け流し』!」
剣が…というか腕が自動的に動いてライトの剣を受け流し、弾く。
着地したライトは再び距離をとった。
振り出しに戻る。
85、引き分け
「…おっと」
「どうした?」
距離をとってすぐ、ライトが声を上げる。
どうやら、メッセージを見ているようだ。
仲間との打ち合わせって感じね。
「悪りぃけど撤退する」
「え、味方から招集きた?」
「まあそんなところだ。命拾いしたな」
「それお前じゃね?」
「ちょっと黙れ」
「…はい、ちょっと黙った」
「チッ」
そんな舌打ち+睨まれましても。
わたしはあなたの言う通りにしただけなんです!
責めないでください!
「勝負の続きはまた今度だな」
「おけー。ばいばーい」
さてさて。
そろそろ開始から1時間くらい経つかな。
あと2時間、がんばろー!
ところ変わって、観戦エリアにて。
ランダムでどこかが映る、観戦エリアのモニター。
そこに、先ほどのライトとルラの対戦が映されていた。
「ルラってあれだよな?急浮上で12位の」
「それさっきライトが説明してた」
「俺見てなかったから!」
「にしてもすごかったな、今の」
「ランキング3位のライトと対等にやり合ったんだぞ!こりゃあすげえ実力だ」
「うん。すごい」
「ルラちゃんが男だったら絶対惚れてた!かっこいいじゃん!」
やっぱり、ルラが映るモニターは人気なようで、かなりの人数が集まっている。
今日も、着々とルラのヤバさが伝わっていったのであった。
save17
ネーム ルラ 12
レベル 536
職業 ナイト
武器 白雪の剣
頭 魔法の花冠
服 純白の大天使
靴 羽の靴
アクセサリー 一匹狼『召喚』
盾 ホワイトパール
STR 630(+80)
VIT 300(+100)
INT 140
MND 30
AGI 155(+15)
DEX 20
LUK 20
スキル
『チャージ』『受け流し』『身躱し』『斬撃波』『武器破壊』『急所狙い』『急所外し』『死神の宣告』『察知』『不意打ち』『峰打ち』『完全炎属性耐性』『炎の化身』『窮地の高揚』『爪痕』『独』『悪魔との契約』『貪食の闇』『確率上昇』『スライムボール』『軟弱化』『アンデット』『ネクロマンサー』『不可視の鎖』『屍』『飛翔天駆』『共同体』『憑依』『森の遺志』『チェンジ』『反転』『蒼電』『殲風』『時空の割れ目』『毒牙の蝶』『幻迷の霧』『紅蓮の吸血鬼』『かごめ』『神々を従える者』『幻想郷』『虚無の1振り』『常闇』『千影の舞』『零の黒光』『フローエリア』『スターダストパレード』
ネーム ハティー
レベル 111
スキル
『爪痕』『独』『威嚇』『猛突進』『暴走』
ネーム エルド
レベル 109
スキル
『地獄の炎』『熱風』『身を焦がす爆炎』『ライジングサン』




