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0にSETされた元1位は、最下位としてもう1度最前線へ駆け上がる。  作者: MIHA☆


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39/63

吸血鬼

86、光


「『効果反転』『聖なる光』!」


その本が光って、霧が消えて、それでまた湧いたのなら。

その霧は闇属性の可能性が高い。

また湧いたのは、光ったのが一瞬だったからだと思う。

『聖なる光』の範囲は半径5M。

他2人を無理なく中に入れて進むのには十分だ。


「…来れないでしょ?」


霧達は、わたしが技を展開した瞬間に近寄ってこなくなった。

それに、半径5M以内にいた霧は消えていた。

それはつまり、読みは当たっていたと言う事。


「コイツらは闇属性で、光属性が弱点。光属性の技持ってる?」

「…持ってないわ」

「上に同じく」

「じゃあ、このまま光で轢き逃げするよ。ついてきて『悪魔との契約』」


わたしのHPを削ってAGIに変換し、リデルに分ける。

ライムはジェットが靴裏に付いている。

これでAGIが離れすぎる事はないはずだ。


「行くよ!わたしから離れないでね!」

「ああ!」

「分かったわ」


霧に向かって1直線に走っていく。

…まずは1。

さっきまで、わたしたちが霧に追われていたと言うのに、今じゃ逆。

霧がわたしたちを避けている。

しかし、AGIはわたしたちの方が上。

すぐに追いついて、1体ずつ処理していく。


「これで…」


最後の1体の霧に向かって足を踏み出した。


「最後!」




87、戦犯


「お疲れ様ー」

「疲れたわね…」

「躓いた時は終わったかと思った」


ようやく霧を倒し終わると、手掛かりとなった本が置いてあった本棚が消え、進んでください、と言わんばかりの道が提示された。


「てかスキル」

「な」

「そうね」


『幻迷の霧』


概要 閉鎖空間でのみ使用可能。その空間に霧を発生させ、幻を見せる。

取得条件 『赤霧の亡霊』を倒す。


「ちょっと使ってみようぜ!」

「あ、ちょっ」

「『幻迷の霧』」


概要に書かれていた、「その空間に霧を発生させ、幻を見せる」。

それは、詠唱者がどうなるのか、パーティーメンバーがどうなるのか、そんなことは全く書かれてなかった。

だから、最悪の場合は…


「えっ」

「見えねえ!」

「言わんこっちゃない…」


パーティーメンバーと逸れる。

その最悪を引いたようだ。

辺りに赤い霧が立ち込め、周囲が全く見えなくなる。

わたしの手すらもよく見えない。

ステータスは開けるが、ダンジョンは出れず、ログアウトもできない。

終わった。

リデルガチ戦犯。

既に声は聞こえなくなっていて、完全に逸れたことがわかる。

しかも、このスキルはどのくらいで終わるのかも書かれていない。

概要が概ね過ぎるんだよ!

イライラしていても何も始まらないので、とりあえず歩く。

当てはない。

…すると、1部だけ霧が薄い場所を見つけた。




88、吸血鬼


「やっべ…」


完全に自分のせいだった。

おかげで2人とも逸れ、スキル取得前に逆戻り。

2人の声も遠くなっている。

否、既に聞こえない。


「あああああああ…」


とりあえずは霧が晴れるまで待つことにした。

いつ晴れるかわからないけれど。

それで、晴れたら2人に謝ろう。

そう思うリデルだった。


「全く、アイツは本当に…!」


普段、本気で怒らないライムですら、若干キレかけていた。

リデルがいくら装備を壊しても、本気で怒ったのは1回。

そんな温厚なライムだったのだが。


「霧が晴れたら説教ね」


尚、ライムは3人の中で唯一、迷子の鉄則を守ってその場から動かず、霧が晴れるのをただ待った。


「あんた、誰?」


霧が1部だけ薄かったところ。

そこにいたのは、おそらく…いや、確実にボス。

ソイツは、紅の目をして鋭い牙を生やし、肌は不自然なほどに白く、背中には黒い翼。

これってもしかして…


「吸血鬼?」


え、吸血鬼って図書館の中にいるような奴なの?

普通はいないだろ。


「…お前からは血の匂いがする」


そりゃ体内に血は流れてますよ。

流れてなきゃりゃあ死んでるし。

え、それとも、お前誰か殺したよな?って言いたいの?

そしたら、モンスター(とイベント中はプレイヤー)なら狩ったことあるけど。


「血が、血が足りない。もっと、強くなるために、血を」


え、そゆこと!?

無理やで!




89、飛べるのはわたしだけでいい!


「『効果反転』!『聖なる光』!」


あの霧は闇属性だった。

だからもしかして…って思ったけど、違うっぽい。

あんま効果なし。

…吸血鬼ってさ、足ついてるよね。

地面に足、付いてますよね?

っしゃきたー!


「『貪食の闇』!」


足元に闇が展開され、吸血鬼を呑み込もうと、体力をぐんぐん減らしていく。

これは勝った、と確信した時。


「血が、欲しい。血が」


オーマイゴット。

半分くらい削れたと思ったのに、よくある行動パターンの変化で、発動済みスキルの打ち消し来ました。

ほんとこういうのだるいって!

しかも、残りMPは52。

『貪食の闇』の再発動は不可。

なんつーことしてくれんのガチで!


「『蒼電』『殲風』『時空の割れ目』!」


『時空の割れ目』ってこんな感じなんだ。

なんか、割れ目を設置するタイプらしい。

早速、わたしと吸血鬼の間に割れ目を作り、干渉を不可能にする。

しかし『蒼電』と『殲風』は働いてくれる。

よし、後はアイツの体力が0になるまで待つだけ。

…とはいかせてくれないらしい。


「なぜ、なぜ血をくれない?」


再び、スキルの打ち消し。

誰が見知らぬ奴に血をやるか。


「!?」


アイツの姿が消え…た…?

どこからくる?

前はおそらく来ない。

横は本棚。

だとしたら後ろ…!


ガブリ


「いった!噛まれたぁ!」


ではありませんでした。

上からフライしてきました。

ちくしょう、アイツも飛べるんだった。

堕ちろよ。




90、『紅蓮の吸血鬼』


「血、おいしい」


…そっか。

こっちは痛えよ。

ところで残りMP28。

とりあえずは消費MP0の技を放っておく。


「えーっと『チャージ』『斬撃波』『急所狙い』…あ!『炎の化身』!」


ちなみに、ハティーは横幅が狭くて呼び出せない。


「エルド『地獄の炎』『熱風』『身を焦がす爆炎』!」


よかったぁ、エルドは消費MPが0で。

よしエルド、全部燃やしちまえ。

ここの本なんてどうせ役に立たねえよ!

ゲーム内なんだからさ!

あ、もちろん現実の本は大切にしてます。

…!


『炎の化身』内包スキル『ライジングサン』


概要 とても高熱な小さな太陽を生み出す。

取得条件 『身を焦がす爆炎』を30回以上使用する。


「エルド『ライジングサン』!」


そう唱えると、吸血鬼の真上に、赤い赤い太陽。

それが吸血鬼を焼き尽くし、燃やし尽くし、灰にする。


「あああああああああ…」


コイツ、生まれてから1回も太陽に当たったこと無さそうだなぁ。

不健康そう。


「お、今日は運がいいなぁ」


スキルを2つもゲットするなんて。


『紅蓮の吸血鬼』


概要 鋭い牙が生え、目が紅く変化する。

取得条件 『紅蓮の吸血鬼』を倒す。

内包スキル 吸血


『紅蓮の吸血鬼』内包スキル『吸血』


概要 『紅蓮の吸血鬼』発動中に1人倒すごとに、HPとMPを少しだけ回復する。

取得条件 『紅蓮の吸血鬼』を取得する。




save 18


ネーム ルラ

レベル 125

職業 ナイト

武器 白雪の剣

頭 流星の髪飾り

服 純白の大天使

靴 羽の靴

アクセサリー 一匹狼 『召喚』

盾 ホワイトパール


STR 160(+80)

VIT 100(+100)

INT 20

MND 30

AGI 105(+45)

DEX 20

LUK 20


スキル

『チャージ』『受け流し』『身躱し』『斬撃波』『武器破壊』『急所狙い』『急所外し』『死神の宣告』『察知』『不意打ち』『峰打ち』『完全炎属性耐性』『炎の化身』『窮地の高揚』『爪痕』『独』『悪魔との契約』『貪食の闇』『確率上昇』『スライムボール』『軟弱化』『アンデット』『ネクロマンサー』『不可視の鎖』『屍』『飛翔天駆』『共同体』『憑依』『森の遺志』『チェンジ』『反転』『蒼電』『殲風』『時空の割れ目』『毒牙の蝶』『幻迷の霧』『紅蓮の吸血鬼』



ネーム ハティー

レベル 93


スキル

『爪痕』『独』『威嚇』『猛突進』『暴走』



ネーム エルド

レベル 92


スキル

『地獄の炎』『熱風』『身を焦がす爆炎』『ライジングサン』

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