最恐パーティーでボス討伐!
71、みーんなランカーじゃん
それぞれにフレンド申請を飛ばしてもらい、即席でパーティーを組む。
「今回はオトのレベリングだ」
「よろしく」
「何レベですか?」
「敬語は外していいよ。今は105かな」
「わたしより上じゃん」
「お前はレベルとか関係ないからな。敬語は外してくれて構わない」
「はいよー」
「俺もだ」
「アタシも。堅苦しいのは嫌いや」
「みんなまとめてね。おけ」
おそらくゲーム内最強の5人パーティーとなり、氷の上を歩いていく。
そういえばこのパーティーでランカーじゃないのわたしとオトだけじゃん。
シホは4位でノアは8位だった。
…ソウは当然のように1位でした。
ちなみに、このゲームでのランカーは100位以内のプレイヤーのことを指す。
「はいはーい、いますよー」
「…見つけるの早いな」
「まあ、慣れてるし?」
毎回毎回敵の発見係だったしね。
わたしって、現実でも視野広いし、視界の端の方で何か動くとすぐに反応できるから。
あとは気配に敏感だし。
「『フレイ…」
「『蒼電』」
あ、横入りすんません。
敵の真上ピンポイントで蒼の雷が落ちる。
え、めっちゃ精度いいじゃん。
これまで周りに降らせるやつしかやったことなかったから知らなかった。
「はあ?アタシより精度いいやん!アンタ転職して魔導士なたらどうなん?」
「いや、一応剣技もできるんで。てか精度いいのはスキルのおかげなんで」
「どこで拾えるんそれ!」
「うーんとね『極雷風神』とやらを倒したら貰えた」
「何やそれ!」
72、チームワーク
「…役割を決めた方がよさそうだな」
「たしかに」
「なら、こんなんはどうだ?ルラとオトが遠方の敵や後ろからの敵を見つける、リーダーとシホが遠距離から魔法を撃つ。で、シホを掻い潜って来た奴はルラ、俺で叩きのめす。回復とバフ、デバフはいつも通りオト」
このパーティーは編成バランスがいい。
近接専門が1人、遠隔専門が1人、両方が1人、サポーターが1人。
お互いに足りないところを補う、いいパーティーだ。
「氷山の裏ー」
「あいよー。『ノヴァフレイム』」
シホの放った炎魔法は、氷山を溶かし貫通して敵に直撃。
1撃で光となる。
熱かっただろうな…
「このままどんどん行こうぜ」
「仕切るのってノアなんだね。リーダー?」
「うるさい」
その後もわたしとオトが見つけ、シホに知らせて魔法で倒してもらう。
これが続き、全く近くには来なかった。
「近くにこねーな」
「優秀なセンサーが2人もいればそうなるだろうな」
「オトー!あと2発でMP切れるから回復かけてー」
「うん、わかった。『魔力唱』」
そういえばオトのハーブの音すごく綺麗なんだよねー。
どこでそんなの手に入れたんだろう。
ユニークって言ってるからもう手には入らないけどさ!
「…ん?」
どこかで何かが動いてるような…?
パッとオトの方を見ると、オトもこっちの方を見ていた。
目と目が合う。
やっぱり何かいる。
しかし、見渡しても何もいない。
「何かいたのか?」
「いる気がするけど…」
「どこにもいなくて…」
その時、確かに感じた振動。
それは。
73、最恐パーティー
「「下っ!」」
わたしとオトがその場から飛び退きながら叫んだ。
続けて3人もその場から飛び退く。
次の瞬間、広範囲で氷が割れて、氷でできたのかのような動く物体が現れた。
「コイツがここのボスっちゅうことか?」
「バーが出ている。ボスだな」
「そっか。ボスってバー出るんだっけ」
「わかる。時々気づかないよね」
「おい、くるぞ!」
そのシーンを運営は見ていた。
「俺たちが丹精込めて作った課金用のボスが…」
「最強パーティーに粉砕されていく…」
「あああああああ」
「おーい!みんなちょっとこっちこーい!俺らの作品が壊されていくところ見ようぜー!」
そんなことが起きていることも露知らず、5人はボスに対して一斉に攻撃を仕掛けていた。
「『フレイム』始発10、10、0。終着40、−10、30。ENTER」
「『ノヴァフレイム』!『インフェルノ』!」
「炎属性のは持ってねえが…『粉砕』!」
「『戦場の応援歌』『チアソング』『魔力唱』!」
「『炎の化身』!エルド『地獄の炎』!『熱風』!『身を焦がす爆炎』!」
それぞれが持つスキルで、確実にボスの体力を減らしていく。
途中で数回ボスの反撃があったものの、誰もダメージを食らっていない。
このパーティーに防御専門がいないのに、バランスがいいと言った理由。
それは、防御がいなくても全員が避けれるから。
防御担当を作る必要がないのだ。
「半分ぴったり…ダメージ上限だ」
その強さの証に、戦闘開始から15分ほどで行動パターン変化にまで持っていった。
74、弱点変化
「あと半分やな!『赫灼』!」
「待って!炎ほとんど効いてない!」
「はあ!?」
「半分行ってレジストしてきたか…」
レジストとは、あまり効かない、とか耐性がある、ってこと。
稀にある、弱点の変化。
これ、弱点を探し当てるのがめちゃくちゃ面倒だったりする。
「とりあえず片っ端からかけてこ!『蒼電』『殲風』!」
「あいよー。まあ無いと思うけど『氷結』『水爆弾』」
「MPを無駄にしたくない『フラッシュ』『永遠の闇』」
「あとは…物理か?『斬撃波』『串刺し』『殴打』」
「ごめんなさい、攻撃系は無いです…」
「大丈夫大丈夫!」
今使ったのは、雷、風、氷、水、光、闇、そして物理。
炎は既に試し、どれもあまり効果はない。
このゲームに存在する属性は、上の8つと無属性のみ。
尚、無属性はとても少なく、貴重だ。
ちなみに、毒などの状態異常に弱点などは設定されていないので除外。
「誰か無属性持ってねえか?」
「ソウの『隕石』は?」
「あれは炎だ」
「そうなんだ」
未だにそれが映し出されているモニターに張り付いている運営陣。
「あれ?もしかして気づいてねえのか?」
「ワンチャン倒せない説出てきたぞ」
「ルラならすぐにやるかと思ったが…」
「いけ!やるんだ!俺らの課金用ボス!」
「ネーミングが酷すぎる」
「わたしはハティー…あの狼が持ってるけど、今出したら割れちゃ…あ」
今、肝心なことに気がついたのだった。
たしかわたし自身も…
「『爪痕』!」
大ダメージを期待した。
しかし。
「これもレジスト!?」
75、即死攻撃最高
無属性ですらあまり通っていない。
この事実に、とにかく火力が高いものを連発する空気になった。
「レジストだろうが何だろうがダメージを食らい続ければ死ぬだろ!」
そんな中、わたしは冷静に考えていた。
属性がダメ?
属性攻撃以外に攻撃手段は?
回復…?
いや、それで本当に回復されたら困る。
だとしたら…
「『死神の宣告』」
そのボスの目とわたしの目を合わせてカウントする。
「おい正気か?ボスには即死は効かないんだぞ!」
「そうとも限らない。少なくとも2種類の即死が効くボスをわたしは知ってる」
1種類目はハティー。
2種類目はユアト達が戦った『猛毒のひまわり』。
即死が効くボスは存在する。
特に、今回のような場合はその可能性が高い。
「…5」
5秒間のカウント。
ボスは跡形もなく消えていた。
「ほらね、効いたじゃん」
くるりと振り返って4人のほうを見る。
4人はなんとも言えないような顔をしていた。
え、なんで?
「勇気あるなと思うて」
「5秒間の間で自分が死ぬことは考えなかったのか」
「考えるわけないじゃん!」
「随分と無鉄砲だな」
「まあ、倒せたから…」
ありがとうございますオト様。
神様認定3人目。
save 15
ネーム ルラ
レベル 103
職業 ナイト
武器 白雪の剣
頭 流星の髪飾り
服 純白の大天使
靴 羽の靴
アクセサリー 一匹狼 『召喚』
盾 ホワイトパール
STR 130(+80)
VIT 90(+100)
INT 20
MND 30
AGI 105(+45)
DEX 20
LUK 20
スキル
『チャージ』『受け流し』『身躱し』『斬撃波』『武器破壊』『急所狙い』『急所外し』『死神の宣告』『察知』『不意打ち』『峰打ち』『完全炎属性耐性』『炎の化身』『窮地の高揚』『爪痕』『独』『悪魔との契約』『貪食の闇』『確率上昇』『スライムボール』『軟弱化』『アンデット』『ネクロマンサー』『不可視の鎖』『屍』『飛翔天駆』『共同体』『憑依』『森の遺志』『チェンジ』『反転』『蒼電』『殲風』『時空の割れ目』『毒牙の蝶』
ネーム ハティー
レベル 73
スキル
『爪痕』『独』『威嚇』『猛突進』『暴走』
ネーム エルド
レベル 75
スキル
『地獄の炎』『熱風』『身を焦がす爆炎』




