孤島の試練
1ずつ個人パートです。
51、毒の花畑
「あれ、これクエストなの?」
空を飛びながら液晶を見ていると、クエストの項目に新規が付いていることに気づき、覗いてみたところ。
『孤島の試練』
というクエストが追加されていた。
出現条件は『群青の大海』の孤島に入ること。
達成条件は1人でボスを倒すこと。
それまではマップに誰も表示されなくなるそうだ。
「みんなこれ気づいてるかなぁ」
わたしはたまたま見てたから気づいたわけだけど、見てない人は気づかない。
ロナリアとかはずっとみんなのこと探してそうだけど…
まあとりあえずわたしはボスを探すかぁ。
空からならすぐに見つけられそうだし。
しかし、ルラは知らないが、このクエストはランダムで発生するもの。
『混沌ルーラー』内で、このクエストが発生したのはルラ、サニー、レイン、ヨミ、ロナリアだけだった。
しかし、このクエストが発生しようがしまいが全員とは離れ離れになる。
「ちょっと雷でも降らせとこうかな『蒼電』」
なんか演出っぽくてすごくない?
っていう理由(とも言えない)のみ。
消費MPは8だしまぁ。
…いや、周囲に降らせてるから16じゃない!?
あー、結構痛いかも。
ちなみに、HPとMPは職業にもよるけど、レベルが上がるにつれて上がっていく。
ナイトだからあんまりないけど、それでも156。
1番MPが高いのは当然ながら魔導士。
HPだったらナイト。
「あ」
遠方に花畑を発見。
それはただの花畑ではなく、紫に染まった花畑だった。
明らかに毒。
なんなら周りに紫の蝶まで飛んでいる。
もしかしたらクエストと関係あるかもしれない、と思って近くに着陸する。
すると、蝶が一斉にこちらに飛んできた。
52、攻撃結界
「なんでこんなところにサイがいるの!?」
あたしはサニー。
今、絶賛サイに追いかけられてます。
いや、島にサイっているの!?
島だよ島!
両者AGIは0。
引き離せも追いつかれもしない。
しかし、このゲームの0とはプレイヤーにとって現実と同じ。
体力は尽きる。
このままでは埒が明かないと判断したサニーは攻撃に出た。
「『倍増』!『ヘビースラッシュ』!」
サイのステータスは、STR、VITの特化。
しかし、2つに振られているステータスが、STRにのみ振っているサニーに勝てるわけがなかった。
「あ!もう3分の2削れた!あたしのSTR優秀ー!もう1回!えーっと、あ!『チャージ』『重心移動』『ヘビースラッシュ』!」
忘れかけていた『チャージ』と『重心移動』これらを組み合わせて、残りの3分の2を削り切った。
…これがクエストの達成条件である、ボスの単独討伐とは知らずに。
「ふー!意外とあたし1人でも戦えるんだ!」
これまでレインやユアトと、お互いの弱点をカバーしながら戦っていた。
しかし、攻撃を当てられる前に当ててしまえば簡単に勝てるのだ。
「うーん、そしたら遠距離攻撃が欲しいかも?」
今の攻撃手段は『スラッシュ』『ヘビースラッシュ』『獅子の咆哮』。
『獅子の咆哮』は範囲攻撃だが、残りは1対1に適している。
ここから先もこのようなことがあるとすれば、遠距離も持っておいた方がいいだろう。
「ま、こっから先のことなんてわかんないけどねー。…あ!スキル!」
『攻撃結界』
概要 自分から半径5Mの中にいる全プレイヤーは、STRが2倍になる。
取得条件 STR以外のステータスが全て0の時にボスを倒す。
「え、今のボスだったの!?」
53、守護領域
STR特化という、攻撃手段があるサニーとは違い、これまでVITのみに振り、攻撃手段がほとんどないレイン。
レインはルラより早くクエストに気づき、ボスに遭遇していた。
見た目は獅子。
今はとにかく盾で防ぎ、隙を見つけたら短剣で攻撃していく。
そんな地道なプレーを続けていた。
「…疲れてきた」
レインは元々体力がなく、疲れやすい。
敵の体力は残り5割ほど。
諦めたいが、相手はAGIがある。
逃げても、AGIが0の自分に追いつかれてしまうだろう。
「…あれ、もしかしてこれって盾で防がなくても大丈夫?」
気づいたのは、自分はVIT極振りだということ。
ステータスを素早く確認すると、生身の状態で350を超えている。
しかも装備を合わせると500ほど。
『倍増』を使うと1000以上だった。
「『倍増』」
これで、防御には気を留めずに攻撃できる。
そこからしばらく、短刀で獅子を突き刺していた。
「はあ…これで最後かな」
遭遇から1時間。
ようやく獅子の体力も底を尽きた。
レインは容赦なく短刀を振り下ろして、獅子を光に変える。
「…スキル」
『守護領域』
概要 自分から半径5Mの中にいる全プレイヤーは、VITが2倍になる。
取得条件 VIT以外のステータスが全て0の時にボスを倒す。
「…よし。クエストも完了」
すると、マップに変化が。
これまで何も表示されなかったが、リデル、ライム、ルカ、サニー、ユアト、スコットの位置が表示されるように。
「みんなもクリアしたのかな」
54、モンスターのすみか
ヨミはまたしてもモンスターと触れ合っていた。
「もー、顔には登ってきちゃダメ!」
…今は毛虫のモンスターと遊んでいる。
ヨミは虫は基本大丈夫で、今も毛虫が顔に登ってきても笑顔でたしなめていた。
そんなところに、女王蜂参上。
「蜂さんも遊ぶ?…ええ!?」
女王蜂は、ヨミに毒を吹きかけ始めたのだ。
ヨミに対して攻撃してくるモンスター。
それは、ボスモンスターだけだった。
「もしかして、ボス…?『口笛』!ステラ!ヨル!フブキ!アカリ!えっと…テオ!ハナビ!『忠誠』!」
素早く手懐けたモンスターをパッと思い出せる限り呼び出し『忠誠』により攻撃させる。
その間にライムからもらっていた毒消しを飲み、回復する。
「危なかったぁ…」
自らも魔法で応戦する。
…と言っても初期魔法の『ファイア』しか持っていないのだが。
「『ファイア』『ファイア』…あっ、MP切れちゃった…」
しかし、その時点で既に女王蜂のHPは1割を切っていた。
もう倒せたも同然だった。
「頑張れー!頑張れー!あっ!倒せた!」
無事に女王蜂のHPは0になり、ヨミもまたクエストを達成した。
「みんなありがとう!」
最後に、ギュッと協力してくれたモンスターを抱きしめて、お礼を言った。
そしてこの時、ヨミもまたスキルを取得していた。
『モンスターのすみか』
概要 手懐けていなくても、その場にモンスターを呼び出すことができる。
取得条件 モンスターを使ってボスモンスターを倒す。
55、冥界からの使者
最後にロナリア。
クエストには気づいておらず、今だに消えた仲間を探していた。
そしてそれを、運営陣は見ていた。
「『混沌ルーラー』の中で1番苦戦しそうだな」
「な。コイツらに入られて簡単にクリアされちまうと思ったが、コイツに当たったならもしかしたら…」
「まあ、ちょっと見とこうぜ」
探し続けてから30分。
マップには誰も表示されず、ただ彷徨っていた。
そんな中、この状況を脱するためのボスモンスターが現れるが、これまで単独で敵を相手にしたことがなかったので逃走。
しかも、外見が闇のようなものだったから、という理由もあるだろう。
「来ないでください…!『聖なる光』!『どうか願いを』!」
しかし、AGIはギリギリ相手の方が上だった。
だんだん追いつかれていく。
そしてついに、ボスは塊から手の形状に変化し、ロナリアの足を掴む。
当然、引っ張られて転倒。
「きゃっ!」
「おっと?」
「頑張れ『闇の塊』」
「流石に失礼すぎんだろ」
運営陣が見守る(?)中、次の瞬間にロナリアは予想外の行動に出た。
「来ないで!離して!」
なんと、いつだったかに拾って持っていた杖で敵を殴り始めたのだ。
「は?」
「こんなことするタイプか?」
「ちょっと待った。その杖もしかして…」
その杖は、殴るたびに抽選され、確率で光属性の即死。
確率自体は10%と低かったが、そう何回も殴ると…
「あーあ『闇の塊』もここでリタイアか」
当然のように即死攻撃で爆散。
「えっ…」
ロナリアは呆然とするが、まあいっか、と持ち直した。
クエストクリア。
スキル取得。
『冥界からの使者』
概要 光の世界から死者を呼び出す。
取得条件 『闇の塊』を倒す。
save 11
ネーム ルラ
レベル 92
職業 ナイト
武器 白雪の剣
頭 流星の髪飾り
服 純白の大天使
靴 羽の靴
アクセサリー 一匹狼 『召喚』
盾 ホワイトパール
STR 130(+80)
VIT 75(+100)
INT 20
MND 30
AGI 90(+45)
DEX 20
LUK 20
スキル
『チャージ』『受け流し』『身躱し』『斬撃波』『武器破壊』『急所狙い』『急所外し』『死神の宣告』『察知』『不意打ち』『峰打ち』『完全炎属性耐性』『炎の化身』『窮地の高揚』『爪痕』『独』『悪魔との契約』『貪食の闇』『確率上昇』『スライムボール』『軟弱化』『アンデット』『ネクロマンサー』『不可視の鎖』『屍』『飛翔天駆』『共同体』『憑依』『森の遺志』『チェンジ』『反転』『蒼電』『殲風』『時空の割れ目』
ネーム ハティー
レベル 72
スキル
『爪痕』『独』『威嚇』『猛突進』
ネーム エルド
レベル 65
スキル
『地獄の炎』『熱風』『身を焦がす爆炎』




