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3数える間に拒否しなかったら、部長は俺の恋人です。
「こういう意味の『付き合って』なんスけど、どうですか?」
ちょうど通りの人は、離れたところにまばらにいるだけ。
見開いたスバルの目には、爛々と輝く宵野の瞳が映るだけ。
「はあ?お前……」
駅の階段から少しずつ人が流れ出てくる。
「3数える間に拒否しなかったら、部長は俺の恋人です。3……」
「え!?」
「2……」
「え!?!?」
「1……」
「ちょ、ま……」
宵野は真正面に立った。
「0……部長。」
「……は?」
「じゃあ、よろしくお願いします。
お疲れ様でした。」
宵野は大股で駅の階段に向かう。
その隣を通り過ぎる女子高生たちが、振り返って騒いでいる。
「冗談?ガチ?どっち?」
スバルは、弱い水鉄砲のようなにわか雨が降って来るまで、
その場に立ち尽くしていた。




