「じゃあ、部活行くんで、付き合ってください」
「部長」
「おー?」
「付き合ってる人とかいるんすか?」
「明らかにいないだろ!」
「わかんねェから聞いたんスけど。じゃあ、好きな人はいるんスか?」
「突っ込んでくるなぁ……宵野って知りたがり?
――てか、お前って喋りかけてくるんだな。」
スバルは宵野を振り返る。
「かなり、意外。」
そう言うと、白い歯を見せて笑い出す。
「宵野とは、三年くらい部活一緒なのにな。」
髪をなびかせて笑うスバルを、宵野は凍り付いたように見つめる。
「意外じゃん。」
宵野の視線に気づかず、スバルは前を向いて歩いている。
「意外じゃない。」
掠れた声が、宵野の口からこぼれ落ちる。
「意外だよ。お前、喋んないというか、そもそも部活来ないし……」
「じゃあ、部活行くんで、付き合ってください。」
「まじか。」
スバルは目を丸くした。
「下校時間過ぎてるから、明日でいい?」
「その意味じゃない。」
「でも、看板係以外は埋まってる。」
「ハァァ……」
「深いため息だな、宵野。」
スバルは宵野の肩を叩き、笑いを堪えながら顔を寄せた。
「諦めろ……お前はもう、看板係だ。」
次の瞬間、スバルの頬に温かく、湿った感触がした。
――宵野がスバルの頬にキスをしたのだ。
『【BL】終局の悪魔―俺を利用するはずの白髪高官が、なぜか俺の目を美しいと言ってくる―』
ドルチェ×フィーネ(左右固定)、終盤に向けて身体接触も保証です。
全51話、9月16日完結予定。
https://ncode.syosetu.com/n4565ml/
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