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暴炎の回復術士 ~火属性ヒーラーが敵も味方も焼きまくる~  作者:
第二章 POWER LEVELING

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99/116

99.感謝

星の数ほどある作品の中からこのお話を見つけて読んで頂きありがとうございます。

少しでも楽しんで頂ければ幸いです。


・・人物紹介・・


楠本健吾        Lv41  火魔法使い 元社畜廃人ゲーマーおじさん

スティング       Lv90  風魔法使い 筆頭宮廷魔導士 王太子派

リリィ・ノーブレット  Lv50  聖魔法使い 筆頭聖女 勇者PTの聖女の妹

テーズ         Lv70台 風魔法使い スティングの師匠 ジジイ

コッヂ         Lv70台 土魔法使い スティングの師匠 ジジイ


フリッツ・エーリック  Lv50台 ゴールドランド国王

ケビン・エーリック   Lv60台 王太子 第一騎士団長

「フリッツ・エーリックだ。あの時は名乗れず済まなかった。」

「は、はひ!」


鉱山から城に帰還し、案内されたのは質素なのにやたらと品のある部屋。


そして目の前にはこの国の王様。


「やぁ、一ヵ月もご苦労様だったね。」


ソファに座った王様の後ろにはケビンが立っていて健吾を出迎えてくれた。

いつも通り簡素な挨拶でいいと言われ、軽く礼をしてスティングとソファに座る。


「息子ケビンとの話し合いだったそうだがどうしても礼を言いたくてな。」

「少し割り込ませてもらった。」


「いえいえ、全然構いません!」


王家や貴族との接し方など知らない今どき日本人の健吾だが、相手が取引先相手の社長だと思うと身の引き締まる思いになった。


「では改めて。」


フリッツ王がソファから立ち、ケビンがその横に来て二人で頭を下げる。


「この短期間で我が国の騎士たちを勇猛な精鋭にまで育成して頂き、誠に感謝申し上げる。」


「!!?」


王様のお礼を聞いた瞬間全身の毛が逆立つような感覚と共にとんでもない多幸感に包まれた。


「と、とととんでもございませんん、どど、どうか頭をお上げくださひ・・」


と言うのが精一杯で、脳内にはドーパミンがドバドバと溢れかえっていた。


(や、ヤバい・・、取引先の社長さんに認めてもらったような幸福感・・・。トびそう。)


一国の王様より取引先の社長に例えて褒められた方が嬉しい、という限界社畜の悲しい性。


長年会社で奴隷のように働いてムチばかり振るわれ、月に1回褒められると涙を流しながら振り切れるほどに尻尾を振る忠犬生活が長かった健吾には、天にも昇るような一言だった。


立ったままビクンビクンと痙攣する健吾に気付いたケビン。


「ちょ!だ、大丈夫かい?とりあえずみんな座ろう!父上頭を上げて。」

「うむ。・・・ん?」


フリッツ王が頭を上げる頃には健吾がスンっと平静を装っていたので何があったのか分からなかったようだ。


皆がソファに座り、紅茶が配膳される。


「ケンゴ殿の献身的な育成のおかげで第二・第三の騎士団員全員がレベル50になったと聞いた。こんな事は歴史の長い我が国でも一度として無かった事だ。」


「息子の無茶振りに応えてくれて本当に感謝している。」

「ううっ!」


我慢していたのにまたドーパミンが脳内に溢れてくる。

なぜか必死に多幸感と戦う、という意味が分からない状況。


「い、いえ、無茶を言っていたのは私の方ですので。王太子殿下の手助け無しでは到底不可能でした。私の方が感謝しております。」


「僕はお膳立てしたに過ぎないよ。あれ位は無茶振りとは言わないしね。」


「ええ・・、提案した次の日にダンジョン前に野営施設が建っててもですか・・。」


「計り知れない国への恩恵と一夜の労力を天秤に・・・まぁかける前に答えは分かるよね。こういう時の為に権力はあるんだし。」


(なるほどー、殿下はいい為政者だねえ。)


「世界がそうであるように、我が国も「生まれ」や「レベル」で優劣をつける者が多くてな。」


「悲しき時代の流れではあるが・・。しかしそのレベルを、例え恩返しと言えど自分のレベルを止めてまで我が国の騎士たちのレベル上げをやってくれたのだ。」


「国のトップである私が鼻クソほじりながら玉座でふんぞり返っていては末代までの恥。なので重ね重ねではあるがお礼を言わせて頂きたい。」


「は、はひいい・・。」

「ハナクソwww」

「こりゃコッヂw」


緊張した場での国王の鼻くそ発言に大ウケするコッヂ。

止めようとしているテーズも笑いをかみ殺している。


「父上、ケンゴ殿がもう十分と言ってくれてるようなので。」

「う、うむ。」


昇天しかけていた健吾にケビンが助け舟を出してくれたので必死に首を縦に振る。


「では失礼する。言葉以外のお礼も後日改めてさせて欲しい。」


そう言って王様は部屋を後にした。


「はぁあああ、緊張と快感が凄かったです。王様のオーラ凄すぎですね。」

「か、快感?」

「な、なんじゃそりゃ。」

「あ、いえ・・・。」


テーズたちにまたドン引きされながらも一息つく。


「ではここからは今後の事について話そう。」


するとケビンが今まで見せた事のないほどの真顔で話し始めた。


「国を預かる身として色々と黒くて汚い事も言わなければならないが、まずは聞いて欲しい。それから判断してくれるかな。」


「?・・・分かりました。」


(まぁ・・・話は鉱山のダンジョンのレベリングを今後どうするか、第一騎士団の処遇か、騎士団の他国派遣・・・あたりだろうな。)


どの話が出てきても大体黒い話になりそうなので、健吾は姿勢を正して深呼吸をし身構えた。


「バッチコーイ!!」

「「!?」」

滞在している国、ゴールドランドにある8つのダンジョン


低級ダンジョン

南の森ダンジョン  Lv20 ゴブリン・狼系    王都から南へ1時間

国立墓地ダンジョン Lv20 アンデッド系     王都から南東へ30分

川沿いのダンジョン Lv20 スライム・動物系   王都から南西へ2時間


中級ダンジョン

深森のダンジョン  Lv40 亜人・動物系     王都から東へ1日

鉱山のダンジョン  Lv40 昆虫・爬虫類系    王都から西へ1日

草原のダンジョン  Lv50 亜人・動物系     王都から西へ2日


上級ダンジョン

湖畔のダンジョン  Lv60 水棲亜人系      王都から北へ2日

廃城のダンジョン  Lv70 アンデッド系     王都から北へ3日



騎士団のレベルと人数


第一騎士団 所属人数 約620人 (肩書だけの役職20人)

レベル20台300人 30台100人 40台70人 50台20人 60以上10人


第二騎士団 所属人数 約1000人 

レベル20台~40台 0人 50台970人 60以上30人


第三騎士団 所属人数 約2000人

レベル20台~40台 0人 50台1980人 60以上20人



もし気に入って頂けましたら評価・イイネ等、よろしくお願いします。

抜け毛が減ってハゲみになります。

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