92.今後
星の数ほどある作品の中からこのお話を見つけて読んで頂きありがとうございます。
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
・・人物紹介・・
・適正レベルパーティー
楠本健吾 Lv41 火魔法使い 元社畜廃人ゲーマーおじさん
騎士6人 Lv50 第二騎士団員
騎士6人 Lv50 第二騎士団員
・護衛パーティー
スティング Lv90 風魔法使い 筆頭宮廷魔導士 王太子派
リリィ・ノーブレット Lv50 聖魔法使い 筆頭聖女 勇者PTの聖女の妹
テーズ Lv70台 風魔法使い スティングの師匠 ジジイ
コッヂ Lv70台 土魔法使い スティングの師匠 ジジイ
リック・スタインズ Lv60台 第一騎士団副団長 ケビンの側近 スコットの兄
スコット・スタインズ Lv60台 第二・第三騎士団副団長 ケリーの側近 リックの弟
アルバート Lv50台 第二騎士団員 盾防御スキルが優秀
アラン Lv50台 第二騎士団員 盾防御スキルが優秀
宣言通り最後の大ムカデ1000匹狩りを15分弱で完了し、穴底の魔石を回収して入口へ戻って来た。
連れてきた騎士達12人のレベルが全員50になり、今日の仕事が終わってしまう。
時刻は22時頃らしく、夜明けまで掛かっていた昨日と比べてみてもダントツで、「真のパワーレベリング」へと進化した証しとなった。
城に帰って肉を焼くとバレるのでダンジョン入口の横でBBQを開始。
「この鉱山は昔金が山ほど採れてのう。」
「あまりにも採れすぎて国の名前にもなったんじゃ。」
「おおー、だからゴールドランド!」
「それが20年ほど前に鉱山まるごとダンジョン化してもうた。」
「それ以来金が採れんのよ。しかしなぜか面白い事に魔物からのレアドロップで金が出るようになった。」
「金が出るなんていう昔の名残りがあるダンジョンは珍しい。」
「・・・そもそも一体ダンジョンとは何なんじゃろうな。」
「女神様が作った人々への「試練」なのか「娯楽」なのか・・・。」
酒を酌み交わしながらまたバカ騒ぎになるのかと思ったら、予想外に深イイ話になっていた。
健吾はガッツリと焼き係に回り、焼肉奉行が出来て大満足。
テーズや騎士達も和気藹々と食事を楽しみ、1時間ほどでお開きとなった。
「日付が変わらぬうちに帰りましょうか。行きますよ。」
スティングとテーズの飛行魔法で全員を浮かせ、30分で城に帰還する。
数えきれないほどの魔石を分配するのは不可能と判断し、参加者にボーナスとして金貨30枚、約30万円相当が配られた。
前回の婦長さんたちのようにレベルを上げてもらっただけで何もしていないのにこんな大金貰えない、と騎士たちも言っていたが、殿下からの特別報酬だと言うと喜んで受け取っていた。
(さすがケビン殿下。)
報酬を配って解散となり、騎士達と別れ魔法使いたちは研究施設へ。
自身に浄化魔法を掛けて酔いから冷めたが、今度は睡魔に負けて眠っているリリィを背負って歩く。
そして数歩で止まる健吾。
「ん?何じゃ?」
「い、いえ、あの・・何と言うか・・・。」
「ん?あ、ああ!聖女様か!」
「頑張れ異世界人!欲に打ち勝つ事も修行じゃぞ。」
「がーはっはっは!!」
「うう・・・。」
そう、普段のクッソ可愛い童顔聖女様は「ワガママボディ」の持ち主でもあったので、ポヨンポヨンを直に感じるおんぶの態勢は破壊力抜群であった。
「うおおお、これも修行・・・っ!」
「そうじゃそうじゃ。」
「聖女様に手を出すには地位も名誉も手に入れてからじゃな。」
「リリィ嬢は人気あるからのぅ。」
「公爵家と神殿と国民から狙われるのう!」
「王家もか!?がーはっはっは!!」
「ちょ、ちょっとお静かに。リリィさんが起きてしまいます。」
スティングがため息を付く。
こんなやりとりをしながら研究施設の中庭へ。
屋外食堂のテーブルにはやはりと言うかいつも通りケビンが座って待っていた。
「ご苦労様。今日は早かったね。」
全員軽く礼をしてテーブルに着席。
リリィはマナとナミに連れられて先に休む事に。
「異世界じ・・・健吾殿の吸収力が凄くてな。上達が早い早い。」
「ムカデ1000匹倒すのに15分切りよったぞ。ワシらでも無理だわ。」
「くれぐれも彼を他国に引き抜かれない様にしないといけませんぞ。」
ここに来て健吾への称賛が出るわ出るわ、さすがにこっ恥ずかしくなる健吾。
「もちろんだよ。たった4時間ほどでレベル20台の騎士が50になって帰ってくるんだからね。とんでもない国益だよ。」
「50までの物理スキルも覚えられますし、基礎ステータスも1.5倍くらい伸びますからね。」
「スキルを考えれば2~3倍強くなっているじゃろうな。」
「とんでもないねぇ。」
テーブルに着いてから会話が弾むが、同時に出されたとんかつもモリモリ食べる。
(ま、まだ食べるの・・・?さっき焼肉たらふく食べたのに。)
健吾が唯一ドン引きするのがこの世界の魔法使いたちの食欲。
究極の不摂生を繰り返した過去があるのでなかなかガッツリ食えない健吾をよそに、カツサンドまでおかわりしているケビンたち。
「ケンゴ殿、さすがに毎日鉱山に行ってくれとは言わないが、今後も週に4日ほどお願いできないだろうか。」
「まだまだかなりの人数のレベル上げが必要なんじゃのぅ。」
「まぁワシらもボス討伐手伝ってやるから殿下の頼み聞いてやってくれ。」
またしても国の重鎮たちのお願いに即答する健吾。
「はい。前も言いましたが恩返しですから。それと、週7で行きましょう。」
「しゅ、しゅうなな・・・?」
「毎日じゃねえかっ!?」
「ええ、そこでまたなんですが、殿下にお願いです。」
「鉱山前にも野営施設作ってもらえませんか?向こうに常駐したいです。」
「お、おお・・・。わ、分かったよ。手配しよう。」
「ありがとうございます。」
「出来る事なら国立墓地のように24時間貸し切りにすれば最高効率で上げられます。」
健吾の提案にピクリと反応するケビン。
「す、凄いな君は・・。確かに魔石で城もかなり儲けさせてもらっているし、鉱山を閉鎖する代わりとなるダンジョンの入場料を無料に、そしてダンジョン産のドロップアイテムの買い取り額を上げて冒険者たちの不満が出ないように計らおう。」
「うーんこれは色々と忙しくなるな。済まないがお先に失礼するよ。」
アイデアが浮かんだのか早速動き出す。
「おーおー、楽しそうじゃのう殿下。」
「まぁワシらも鉱山前に寝泊まり出来りゃ楽だしな。」
「私はさすがに野営施設に常駐は出来ませんね・・・。」
「お前は城をしっかり頼むぞ!がっはっは!」
「仕事を終わらせたら毎日向かいます!」
「無理すんな!がっはっは!」
(この爺さんたちホント元気だなぁ・・。)
無茶振りのおかげで毎日せわしなく動いているケビンをよそに、健吾本人は全く自覚無く元気なジジイ二人を見て和んでいた。
ゴールドランドにある8つのダンジョン
低級ダンジョン
南の森ダンジョン Lv20 ゴブリン・狼系 王都から南へ1時間
国立墓地ダンジョン Lv20 アンデッド系 王都から南東へ30分
川沿いのダンジョン Lv20 スライム・動物系 王都から南西へ2時間
中級ダンジョン
深森のダンジョン Lv40 亜人・動物系 王都から東へ1日
鉱山のダンジョン Lv40 昆虫・爬虫類系 王都から西へ1日
草原のダンジョン Lv50 亜人・動物系 王都から西へ2日
上級ダンジョン
湖畔のダンジョン Lv60 水棲亜人系 王都から北へ2日
廃城のダンジョン Lv70 アンデッド系 王都から北へ3日
騎士団のレベルと人数
第一騎士団 所属人数 約620人 (肩書だけの役職20人)
レベル20台300人 30台100人 40台70人 50台20人 60以上10人
第二騎士団 所属人数 約1000人
レベル20台200人 30台500人 40台200人 50台70人 60以上30人
第三騎士団 所属人数 約2000人
レベル20台500人 30台1200人 40台200人 50台80人 60以上20人




