(13) 冒険に行きたい
春→はる
僕は最近自分を自覚できるようになった。
電子レンジの使い方も分かるし、今日のやることもお姉ちゃんに聞かなくても分かる。
自分ですすめるようになった。だからお姉ちゃんもなんだか嬉しそうな顔だ。
「お姉ちゃん。今日も屋上行くね」
「うん分かった」
((ガチャッ))
(この景色好きだな僕)
風も軽く吹いてて、周りを見渡せる。
街の風景が上から分かる。
・・・・・・
〈あ!そうだ、散歩行きたい!〉
うん。なんかうずうずしてきた。
〈お姉ちゃんに聞こう〉
まずは、相談だね。
・・・・・
「ねぇ!お姉ちゃん!外行っていい?」
「え?屋上のこと?」
「違う、冒険したいの!!」
春の目は、キラキラした真っ直ぐな目をしている。
「冒険?冒険って何のこと?」
「えーと、、」
ソワソワキョロキョロしながら考えている。
(散歩に行きたいんだろうなぁ…)とお姉ちゃんは思う。
「えーと……ぼぅ…ぼう、分かんない!とにかく外行きたい!」
「散歩に行きたいんでしょ?春」
「あっ!そう!それ、散歩冒険!」
「今日はダメ。今、手が離せないからいけない」
「え!いけるの!!僕一人でいく!」
「ダメ!私と一緒じゃないとダメ」
「やだ!いけるの!!」
右足を床に叩き付けて訴える。
「一人だと迷子になるから行かせられない」
「やだ!!いくの!僕は冒険したいの!!」
「……うーん、、はぁぁ……分かった。午後3時からね」
「やったー!僕、準備する!」
「まっ…てぇ……」
バタバタと自分の部屋に行ってしまった。
(まだ4時間ほどあるのに…)
「じゃあ、それまでに仕事終わらせないと」
「やった!冒険だ!」
自分のクローゼットを開けて、リュックに何かを詰めていく。
(あれ…なにが必要なんだ?)
「水筒とー、ハンカチとー、ティッシュとー……分かんない………」
(まぁいいや。お姉ちゃんに聞こう)
「服は、冒険だから、Tシャツと半ズボンだよねー」
・・・・・
リビングに戻って見せる春。
「お姉ちゃん!準備できたよ!見て!!」
Tシャツに半ズボン、帽子に何も入ってなさそうなリュックサック。
「あー………」
春に近づき、春の目線に合わせて言う。
「春。まだ行く時間ではないです。行くのは午後3時、まだ4時間ある」
「……うん」
「それに、今は何月?」
「え、分かんない」
カレンダーに指をさす。
「11月……」
「そう、11月です。外は寒いです。春の格好は?」
「Tシャツと半ズボンで…す…」
「それでは外に行かせません。」
「え、でも……冒険は、Tシャツと半ズボンが決まりだから…」
「風邪をひいたり、途中で体調悪くなったら帰らないといけません」
段々しぼんでいく春を見ると悲しい気持ちになるけど、体調崩したらその後が大変だから大事な向き合いだ。
「うん……わ、分からないから着るものお姉ちゃん考えてちょうだい。あと何持っていけばいいか分からないからそれも……」
「うん、やっとく。じゃあ、春は気持ちを落ち着かせて」
「うん、分かった。」
春は、リビングのソファに静かに座った。
もう4日経ってたのか(前回の投稿から)、知らなかった。
短編「日常」。あれ、星付くとは思わなかった。短編「結果」と同じような感じだったから、スルーしてた。付けて下さった方ありがとうございます。
日常は、詩「鏡」に影響されて10分くらいで書いたんだ。最後の「~思いつきました。」の後、おもいつかなくてパパっと感覚でやったら、いい感じに繋げられてた。
僕的には、春くんが小さくて可愛いと思います。好奇心いっぱいで。 また~




