たまたま
プラムはゼノの攻撃を躱しゼノを睨む。
「誰あんた?今ちょーど良い所なんだから邪魔しないでくんない?」
「ゼノ様?!何故ここに?」
「たまたま魔物の活動が活発になって来ていると報告があってな、やはり魔族が絡んでいたか。お前、インキュバスだな?」
「そーだよ?僕は魔王様の配下の1人、プラム。今はこの子、クロエだっけ?この子と遊ぼうと思ってさぁ〜」
クロエを後ろからギュッと抱きつくプラム。
その瞬間ゼノからブワッッと殺気が出て剣を構え直す。
「クロエから離れろ。」
「え、なに?あんたもしかし…「黙れっ!」おわっ!ちょっと今のは危なっ!」
ゼノは問答無用でプラムに斬りかかる。
実力はゼノの方が上かもしれないがプラムはまだ魔法を使っていない。
クロエにかけた《魅惑》は大分解けてきた。
よっし!復讐じゃ!
先ずはゼノ様に《念話》する。
《ゼノ様、先程はありがとうございます!今からプラムに広範囲魔法を打ち込むので少し離れて下さい!》
コクリ、とゼノは無言で頷き自然とプラムから距離を取る。
では…先程の怒りも合わせて右手に風の魔法、左手に水の更に上の氷魔法を宿し…
「《アイスストーム》!」
氷の竜巻がはい完成!
プラムに復讐じゃぁぁ!!
「はあ?!ちょっとナニコレ?!うわっ」
「さっきのお返しです!」
竜巻はプラムを巻き込み何処かへ消えて行った。
嵐は去った…
「クロエ、久しぶりだな。相変わらずお前には驚かされてばかりだ。元気だったか?」
落ち着いた所でゼノが来た。
「はい!ゼノ様も、先程は助けて貰いありがとうござい御座いました!」
また一段と男前度と色気が増した様な気がします!
「いや、たまたまだ。それに…クロエ。あのプラムと言う魔族に変な事されなかったか?」
「?!」
先程の《魅惑》の所為での恥ずかしい事を思い出し少し顔が赤くなる。
「何か…されたのか?」
クロエの表情を見たゼノは眉を潜めクロエの頬に触る。
「は、はわわわわっ」
ゼノ様が、私の頬に…!!
「何、されたのか…言え。」
低めのテノールボイスが私の耳元で囁く。
「は、はひ。」
もうダメ、溶けます…




