プラム
「だぁいせいかい〜!僕、プラム。こう見えても240歳だからヨロシク!」
パチンッとウインクされてしまったがめっちゃ返答に困る…
「そうなんですか。では、さようなら…」
「こらこら!そこ普通にお互い名乗る所だよね?!」
面倒事の匂いしかしなかったので早々にその場を去ろうとしたがプラムに腕を掴まれてしまった。
なんか、顔は美形なのに性格が残念。勿体無い…
プラムはニコニコしながらこっちを見ている。
クロエははぁ…と溜息をつきプラムに掴まれてる腕を逆に外しささっと距離を置く。
まさかここて魔族と会うとは…
《プリンセス・オブ・ヒーローズ》のラスボス魔王グラン、その配下5人は魔族で人狼、ヴァンパイア、人蛇、鳥人と、インキュバス。
もしかしたらプラムもその中の1人かもしれない。
漂うオーラが普通ではない、と直感で感じたからだ。
「ひっどいなぁ〜僕はただ、面白そうなキミと仲良くなりたいだけなのに〜」
「仲良く?」
不思議そうにクロエは聞く。
「そうだよ〜後何年か後に魔王様は動く。そうなると人間達はみぃーんな死んじゃうもんねぇ…だから、その前にキミと仲良く遊んであげようと思ってさぁ。」
「遠慮します。」
「ハハッ無理だよぉ。だってキミ、とっても美味しそうなんだもん!」
笑顔で再び近付いてくるプラムに対してゾワッと身震いしながらクロエは《身体強化》を発動した。
「無駄だよ。」
プラムはニコニコしながら《幻惑》の魔法を発動した。辺りには水色の蝶達が飛んでいる。
蝶から出る怪しげな粉が周りを包みクロエは少し酔ったような気持になる。
な、にこれ?
まるでお酒に酔っているみたい…
「どうだい?僕の《魅惑》の魔法は。くらくらするでしょ〜?」
すぐ後ろにいたプラムがクロエの耳元で囁く。
「そんなの、しないよ」
「ふふっ強情だなぁ、僕もツイてるよ。たまたま魔物を大量増殖する計画の途中で…まぁ、キミに殺されちゃったオーク達なんだけどねぇ。…面倒な計画だと思ったけど、こんなに強くて…綺麗な人間を見つけるなんてね…」
ふーっと耳元に息を吹きかけられる。
「ふぁっ?!」
変な声を出してしまい赤面するクロエだが、プラムにはバレてしまい完全に弄ばれている。
くそぅ、この《魅惑》さえ無ければ…
一瞬思考が別の方にいっていたが、ハッと我に気付くとプラムは何故かクロエの顎をそっとつかみだんだん顔が近づいてくるではないですか?!
ヤバイヤバイ!
こ、これはまさかの…
もうダメだ!と思い、後数センチくらいで唇がつきそうな所でこちらに向かって走る音が聞こえて来た。
「クロエ!!」
私の名を呼び、剣を抜きプラムに斬りかかろうとするその人はゼノ様だった。




