SSランク、武を極めしネルじぃ
「そうじゃ、わしももう歳じゃしやる事特に無いし決してミアさんに手紙でお願いされた訳じゃないぞ!」
「それか!!」
うん、頼まれたのね。
なかなか突っ込みどころ満載のじぃちゃんや。
じぃちゃんは母に弱いらしい。
「クロエ、お主にとっても悪い話じゃないぞぉ。じぃちゃんはな、この世界で5人しかいないSSランクの武の達人とも言われておる。どうじゃぁ〜?」
「おじーたん!おねがいしましゅ!」
「ふぉっふぉっふぉ〜じゃが、わしの修行は厳しが本当に良いのかぁ?」
自分で誘っておきながらもしっかり確認を取る。
恐ろしい予感もするがこの好機、逃しませんよ!
クロエは大きく首を縦に振った。
「うむ、いいツラ構えじゃ。一先ずわしの事はネルじぃと呼んで良いぞぉ!」
「うん、ネルじぃ!」
「ふぉっふぉっふぉ〜!」
私とネルじぃの盛り上がりを他所に、父が両手で頭を抱えていた。
「…頭痛くなって来た。」
♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢
次の日、クロエはネルじぃから貰った道着を着用して庭に出る。まだ白帯です。
ネルじぃも袴姿で今日のメニューを発表する。
「まずは何事も基礎からじゃ、腕立て、腹筋、背筋、ランニング、それが終わったら柔軟して型を教えるぞぃ」
「はい!」
ネルじぃは昨日のだらしない顔とはうってかわって師範の様に時には厳しく、時には優しくクロエをシゴいていった。
ーーー
うぅ、まだ筋肉痛が…
午前中は体作りを始めたもので午後からは型の練習に入った。
「そうじゃ、それが基本的な立ち姿じゃ。ちなみにこの状態でも視野を広く持つ事が重要でこれを八方目と言う。」
「はい!」
筋肉痛になりながらもネルじぃの教えに従い1つ1つ型を覚えていく。
「手はもうちっと上じゃ。わしの技はまず相手が自分より力が強くても受け流す、逆に利用する様なものじゃ。そこを理解し体に叩きこむ!あ、今わしカッコイイ事言った!」
「…はい!」
たまに変な事も言うがネルじぃの教え方は分かりやすく、何故この型はこうなのか?と教えてくれるので自然と入り込みやすかった。
後は何回も繰り返し体に覚えさせるようだ。
一通り習いそれを何度も何度も繰り返す。
気づけば夕方になっていた。
「よし、今日はここまでじゃ!」
「ありがとうごじゃいましゅ!」
疲れが溜まっているせいかその日はすぐに寝てしまった。
そして次の日も、またその次の日も修行を行い、内容が段々ハードになってくるがクロエは一度も根を上げなかった。
「全ては欲望の為に!」
あれ、違うか?




