国王陛下とご対面
「っ…つまりだ、そのエンシェントドラゴンの子供は盗賊に攫われ、っ…それに気付いたエンシェントドラゴンの母が我が子を探しに来ていた、と言うわけか…くくっ」
「あい….」
先ほどのごくあくにん!がよっぽどウケたのか目の前にいる国王陛下は報告を確認しながら時折笑を零す。
周りにいる兵士達も何とか抑えているが、どうしても思い出してしまい「くっ!あの恐れられているブレイン騎士団が、3歳の子供にごくあくにんって言われるなんて…ぷぷっ」などと漏らしており、ブレインに睨まれると急に青ざめだした。
しかし、国王陛下となればもっと上を想像していたがこの方は随分若いな、とクロエは思った。
確か、息子の第1王子が今年10歳になり、第2王子は確か私と同い年だった気がする。見た目で大体30代くらいかな?
そしてとにかく美形なのだ。流石、元はゲームの世界ってとこだね!
「うむ、まあ通常ならば報酬などで金品などを渡すのだが…クロエ、だったかな?何か欲しい物でもあるか?」
本当この人は声まで綺麗だなぁ。
きっと側室狙いが後をたたなそう…
おっと、今は欲しい物だった!
ん〜本当はゼノ様のお側が…1番欲しいんだけど、そんなズルしたくないし…あ!
「こくおうへいか、おねがいがありましゅ。」
「ん?私に叶えられる範囲でなら許す。」
「はい、じつは、わたしつよくなりたいのでしゅ、なのでたたかいをおしえてくれる、せんせいがひとりほしいのでしゅ。」
「おや、こんなに可愛らしいお嬢さんが強くなりたいと珍しく事もあるものだな。いいだろう、誰か時間を持て余している奴でも見つける。だたし、今のお前では幼すぎる。そうだな…10歳くらいになったら…でどうだ?」
「もんだいないでしゅ、ありがとうごじゃいましゅ。」
やったー!これでゼノ様にまた一歩近づける!
「それと、だ。実はお前が《神の加護》を持っていると聞いたのだが…事実か?」
「なに?このチビ助がか?」
「うむ、もしこの話が事実ならば大変な事になる。その加護は他とは違い全ての属性を使い、まだわかっていない事も多過ぎる。なにせ1000年に1人しか使えないからな。悪意のあり者や喉から手が出るほど欲しいと言う国も…」
え、え、え?
「しぇんねん?ひゃくねんじゃなくて?」
「ああ、基本的に有名なのが《女神の加護》。この加護を持つ者は光属性の魔法が使える。その他にも少しの魔法量だけで回復系魔法が使えるなど癒しの者として人気も高いとの事だ。先ほどの話だがこれが100年に1人とされている。」
ええ〜そんな事ってあるんですか?!
しかも《女神の加護》ってプリンセス・オブ・ヒーローズのヒロインが持つとされているアレですよね?
それよりも凄い加護貰っちゃってますけど!
いんですか!神様?!
「それで、だ。このままだとお前は誘拐されたり都合の悪い者に消されるやもしれん。とゼノから我に相談があってな。知っていると知らないでは守れる者も守れなくなる。そう言う意味では私に相談するのは正解だな。」
「え?じぇのさまが…?」
まさか大好きなゼノ様がこんな私の為に動いてくれたなんて、嬉しすぎる!
ーーーコンコン
「騎士団副団長ゼノです。失礼する。」
タイミングよくゼノ様が到着し中に入る。
ブレイン団長はなんで俺に知らせねぇんだよ。と目で訴えるが、アンタ酒飲んで寝てたでしょう…?と目で返す。
何このアイコンタクト…
「おぉ、丁度よかった。今ゼノの話をしていた所だ。それでクロエ、お前が《神の加護》を持っている証みたいな印はないか?大体の加護持ちは体の何処かに印がある。」




